Microsoftが、AIによる動画生成の新時代を切り開く注目のサービス「Bing Video Creator」を発表しました。
このサービスは、ユーザーが入力したテキストをもとに、最大5秒のショート動画を自動生成できるというもの。
特別な編集スキルは一切不要で、スマホひとつで手軽にAI動画が作れると話題になっています。
OpenAIの「Sora」を活用、誰でも動画が作れる時代へ
Bing Video Creatorの心臓部には、OpenAIが開発した最先端の動画生成AI「Sora(ソラ)」が搭載されています。
Soraは、まだ一般公開されていない高度な技術で、テキストから動きのあるビジュアルを直接生成できるのが特徴です。
これまでAIで動画を作るには高性能なPCや複雑な操作が必要でしたが、Bing Video Creatorではそのハードルが大きく下がりました。
スマホアプリのBingモバイルからすぐに利用可能で、今後はデスクトップ版やMicrosoft Copilot Search(旧Bing Chat)への対応も予定されています。
無料で10回まで高速生成が可能。追加はポイントでOK

初期段階では、すべてのユーザーに「高速生成権」10回分が無料付与されます。
使い切っても大丈夫。Microsoft Rewards(マイクロソフトリワード)ポイントを使って追加権を獲得することが可能です。
Microsoft Rewardsとは、検索やアプリの利用、ショッピングなどでポイントが貯まる無料の制度で、Bingユーザーにはすでにおなじみかもしれません。
また、生成された動画は最大90日間保存され、ダウンロードやSNSへの共有もワンタップでOK。
動画フォーマットは現在縦長(9:16)に限定されていますが、今後はYouTube向けの横長(16:9)にも対応予定です。
動画の活用シーンは?個人から企業まで幅広く使える
このサービスの便利さは、ただ「面白い」だけではありません。
たとえば旅行ブログを書いている人なら、
「春の京都を歩く」といった短い一文から、季節感のあるショート動画を生成し、InstagramリールやTikTokにすぐ投稿できます。
企業のSNS担当者であれば、商品の紹介文やキャンペーン文を入力するだけで動画素材が作れるため、
手間をかけずにマーケティング用コンテンツを量産することも可能です。
安全性にも配慮。AI動画の「透明性」を確保
動画生成AIには、どうしても「フェイク動画」などのリスクがつきものです。
そのため、Bing Video Creatorでは、有害なコンテンツの生成を未然に防ぐ保護機能が組み込まれています。
さらに、動画にはC2PA(Content Credentials)準拠のメタデータが付加されます。
これにより、「この動画はAIによって生成されたものである」という情報が埋め込まれ、視聴者側も安心できます。
C2PAとは、AdobeやMicrosoft、BBCなどが主導する「コンテンツの出どころを明確にするための国際基準」です。
今後、信頼性の高いデジタルコンテンツを見極める指標として、ますます注目されるでしょう。
今後の展望:長尺動画や商用利用にも期待
現在の動画は5秒までと短めですが、今後はより長い尺の動画生成や、スタイルの選択肢が増える可能性もあります。
また、商用利用に関するガイドラインが整えば、企業のプロモーションやプレゼン動画の自動化も現実のものとなるでしょう。
Bing Video Creatorの登録方法と利用手順
1. Microsoftアカウントの作成(未所持の場合)
Bing Video Creatorを利用するには、Microsoftアカウントが必要です。
- Microsoftアカウント作成ページにアクセスします。
- 「アカウントを作成」をクリックします。
- メールアドレスを入力し、「次へ」をクリックします。
- パスワードを設定し、「次へ」をクリックします。
- 名前(姓と名)を入力し、「次へ」をクリックします。
- 国と生年月日を選択し、「次へ」をクリックします。
- 登録したメールアドレスに届いた確認コードを入力し、「次へ」をクリックします。
これでMicrosoftアカウントの作成が完了します。
2. Bingモバイルアプリのインストールとサインイン
Bing Video Creatorは、Bingモバイルアプリ(iOS/Android)から利用できます。
- App StoreまたはGoogle Playから「Microsoft Bing」アプリをダウンロードし、インストールします。
- アプリを起動し、右上のプロフィールアイコンをタップします。
- 「サインイン」を選択し、Microsoftアカウントの資格情報を入力してログインします。
3. Bing Video Creatorの起動と動画生成
- アプリ画面の下部にあるメニューボタン(四角アイコン)をタップします。
- メニューから「Video Creator」または「動画作成者」を選択します。
- 表示された画面で、作成したい動画の内容をテキストで入力します。
- 例:「夕暮れの海辺を散歩するゴールデンレトリバー、シネマティック風」
- 必要に応じて、動画のアスペクト比(標準は9:16)、動画の長さ(標準は5秒)、生成モード(標準は「高速」)などを設定します。
- 「作成」ボタンをタップすると、動画の生成が開始されます。
- 生成が完了すると通知が届き、動画をプレビュー、ダウンロード、またはSNSで共有できます。
まとめ:動画生成の新時代、スマホで体験してみよう
動画編集が苦手でも、手元のスマホだけで本格的な動画を作れる時代が、ついにやってきました。
しかも無料で10回試せるなら、試さない手はありません。
クリエイターも、学生も、ビジネスパーソンも、「文章を書く感覚」で動画が作れるBing Video Creatorをぜひ体験してみてください。
今後のアップデートにも大いに期待が持てる、注目のAIサービスです。
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