【都内で事務所を持つなら】事務所兼自宅におすすめの物件選び&生活しやすい地域紹介

フリーランスとして独立したら、まず考えるべきなのは「どこで仕事をするか?」です。カフェやコワーキングも便利ですが、やはりコストや自由度を考えると「事務所兼自宅」が最も現実的な選択肢になります。

この記事では、フリーランスが最初に選ぶべき『事務所兼自宅』物件のポイントと、失敗しないための準備・賃貸審査を通すためのコツ、さらに東京都内で子育てもしやすいおすすめ地域まで、徹底的に解説します!

事務所兼自宅を選ぶ前に!失敗しないための「前もり準備」リスト

物件探しは勢いも大事ですが、準備を怠ると後悔しがちです。特にフリーランスの場合、審査や条件でつまづくことも多いので、しっかり「前もり」しておきましょう。

  • 確定申告書(青色申告決算書)をコピーしておく
    → 過去2〜3年分あると説得力アップ。
  • 預金残高証明書を取り寄せておく
    → 家賃1年分以上の貯蓄があると有利に。
  • 緊急連絡先・連帯保証人を確保しておく
    → 親族が難しい場合は家賃保証会社も検討。
  • 希望条件を明確にしておく
    → 「絶対譲れない条件」と「妥協できる条件」を紙にまとめる。

事務所兼自宅を選ぶポイント5選【実体験ベース】

1. 防音性・静音性を重視しすぎても失敗する?

在宅ワークには静かな環境が不可欠ですが、完璧を求めすぎると家賃が跳ね上がる場合も。
「大通り沿いを避ける」「隣の部屋との壁が厚い」ことをチェックしつつ、予算とのバランスも見極めましょう。

2. インターネット回線は「光配線方式」一択

仕事の効率を落とさないためにも、光回線対応はマスト。特にVDSL方式の古いマンションは通信速度に難ありなので、内覧時に「光配線か?」を必ず確認しましょう。

3. 間取り選びは「ワークスペース重視」で

ワンルームでは生活と仕事の切り替えが難しいです。最低でも1LDK以上、できればサービスルーム(納戸)付き物件を狙い、仕事専用部屋を確保しましょう。

4. 賃貸料は収入の3分の1以内が基本。でもフリーランスは…?

一般的に家賃目安は「月収の3分の1以内」と言われますが、フリーランスの場合はもっと慎重に考えるべき。
収入が不安定な時期も考慮し、「売上ベースではなく、手取りベース」で計算すると安心です。
例:手取り月収30万円なら、家賃8〜9万円台が無理なく続けられるラインです。

5. 「SOHO可物件」「事務所利用可物件」を狙う

住居専用契約の物件で事業活動を行うと、トラブルになることも。
契約時に「SOHO可」「事務所利用可」と明記されている物件を選びましょう。小規模オフィス向けマンションも狙い目です!

フリーランスの賃貸審査を通すためのコツ

  • 確定申告書・源泉徴収票を提出できるよう準備
  • 収入証明(取引先との契約書や売上明細)を出す
  • 保証会社を利用する前提で話を進める
  • 家賃を半年~1年分「前払い交渉」する(通りやすくなる)

フリーランスは「収入の安定性」が不安視されるため、資金力や保証の裏付けを見せることで、ぐっと審査が通りやすくなります。

【東京都内】過ごしやすく、事業・子育てもしやすい地域5選【メリット・デメリット比較】

1. 練馬区

メリット:家賃が安く、広めの物件が多い。自然も多く子育てに向いている。

デメリット:都心へのアクセスに少し時間がかかる(池袋まで20分、新宿まで30分程度)。

練馬区エリア別・家賃相場ライン(1R~1LDK中心)

エリア特徴1R〜1K1DK〜1LDK
練馬駅周辺中心地・交通利便性◎・商業施設多い約7.5〜9万円約10〜13万円
桜台・江古田エリア学生多め・庶民的な町並み約6.5〜8万円約9〜11.5万円
中村橋・富士見台エリア落ち着いた住宅地・物価も少し安い約6.5〜7.5万円約8.5〜11万円
平和台・氷川台エリア東京メトロ利用可・静かめ約6.5〜8万円約9〜11万円
大泉学園・石神井公園エリア緑豊か・ファミリー向き・人気上昇中約7〜8.5万円約9.5〜12.5万円
光が丘エリア大型団地中心・公園多い・広々約6〜7.5万円約8.5〜10.5万円
  • 練馬駅周辺(中央エリア)はやや高め
  • 江古田・桜台(南寄り)は学生向けで少し安め
  • 大泉学園・石神井公園(西側)はファミリー志向が強く、築浅だと高め
  • 光が丘(東端寄り)は団地系も多く、家賃はかなり抑えやすい
  • 中村橋・富士見台(中間)は、バランス型(治安もそこそこ良い)

平和台に友人が住んでいましたが、とても穏やかで良いところでした。有楽町線と副都心線が利用でき、交通の便も

2. 杉並区

メリット:治安が良く、カフェや公園も豊富。中央線で都心直通。

デメリット:人気エリアのため家賃相場はやや高め。

杉並区エリア別 家賃相場(ワンルーム〜1LDK)

エリア特徴1R〜1K相場1DK〜1LDK相場
高円寺・阿佐ヶ谷若者・学生に人気、商店街が充実約7.6〜8.0万円約13.3〜13.5万円
荻窪・西荻窪交通利便性が高く、落ち着いた雰囲気約8.4万円約13.3〜13.6万円
上井草・井荻家賃相場が低めで、閑静な住宅街約6.5万円約9.0〜11.0万円
方南町・永福町都心へのアクセス良好、生活環境も良好約7.5〜8.5万円約11.0〜13.0万円

杉並区の家賃相場の傾向

  • 全体平均:ワンルーム〜1Kの平均家賃相場は約8.73万円です。
  • 最安駅:上井草駅は、東京23区内で最も家賃相場が安い駅として6.5万円となっています。
  • 人気エリア:高円寺や阿佐ヶ谷は、商店街や飲食店が充実しており、若者や学生に人気です。 

杉並区は、交通の便が良く、生活環境も整っているため、一人暮らしからファミリーまで幅広い層に人気のエリアです。特に、中央線沿線の駅は都心へのアクセスが良く、利便性が高いです

3. 世田谷区

メリット:子育て支援制度が充実。おしゃれな街並みで気分が上がる。

デメリット:道が狭いエリアが多く、車移動はやや不便。

世田谷区のエリア別家賃相場(ワンルーム〜1LDK)

エリア特徴ワンルーム〜1K相場1LDK相場
三軒茶屋・下北沢・池尻若者に人気、交通利便性が高く、商業施設が充実約9.5〜11.0万円約18.0〜22.0万円
経堂・千歳烏山・祖師谷落ち着いた住宅街、生活利便性が高い約8.0〜9.5万円約13.0〜15.5万円
成城学園前・喜多見閑静な高級住宅街、ファミリー層に人気約7.5〜9.0万円約12.5〜14.5万円
用賀・桜新町・上用賀緑豊かで落ち着いた雰囲気、交通アクセス良好約8.5〜10.0万円約14.0〜16.5万円
尾山台・等々力・上野毛多摩川沿いの自然豊かなエリア、静かな環境約8.0〜9.5万円約13.5〜15.5万円

世田谷区のエリアごとの特徴と傾向

  • 三軒茶屋・下北沢・池尻:若者や単身者に人気のエリアで、飲食店やカフェが多く、夜遅くまで賑わっています。交通の便も良く、家賃相場はやや高めです。
  • 経堂・千歳烏山・祖師谷:住宅街としての落ち着いた雰囲気があり、スーパーや商店街も充実しています。家賃相場は比較的手頃で、単身者からファミリーまで幅広く人気があります。
  • 成城学園前・喜多見:高級住宅街として知られ、閑静な環境が魅力です。駅周辺には商業施設もあり、生活利便性も確保されています。家賃相場はやや高めですが、落ち着いた暮らしを求める方におすすめです。
  • 用賀・桜新町・上用賀:緑が多く、静かな住宅街が広がるエリアです。東急田園都市線沿線で、都心へのアクセスも良好です。家賃相場は中程度で、バランスの取れたエリアです。
  • 尾山台・等々力・上野毛:多摩川沿いの自然豊かなエリアで、静かな環境が魅力です。駅周辺には商店街もあり、生活に必要な施設が揃っています。家賃相場は比較的手頃です。

世田谷区はとても人気の地域です。経堂は都心へ勤める若い女性に人気の地域です。


🏠 世田谷区の間取り別平均家賃相場

(あくまでも私の検索したイメージ)

間取り平均家賃相場
ワンルーム約8.6万円
1K約8.9万円
1DK約11.4万円
1LDK約15.6万円
2K約12.1万円
2DK約14.8万円
2LDK約24.1万円
3LDK約26.4万円

一人暮らし向け:喜多見や千歳烏山エリアは、家賃相場が比較的低く、生活環境も整っているためおすすめです。

ファミリー向け:成城学園前や経堂エリアは、閑静な住宅街で、教育機関や公園も多く、子育てに適した環境です。

利便性重視:三軒茶屋や下北沢エリアは、とてもおしゃれな街で、交通アクセスも良く、商業施設も充実していますが、家賃相場はやや高めです。 
✔️世田谷区はエリアによって家賃相場や住環境が大きく異なります。ご希望のライフスタイルや予算に合わせてくださいね。

4. 江東区

メリット:新しいマンションが多く、設備も充実。湾岸エリアは景観も良い。

デメリット:海風が強く、冬は寒さが厳しい地域も。

江東区エリア別家賃相場(ワンルーム〜1LDK)

エリア特徴ワンルーム〜1K相場1LDK相場
豊洲・東雲再開発が進み、タワーマンションが多いエリア。交通アクセスも良好。約10.5〜12.0万円約20.0〜22.0万円
門前仲町・清澄白河歴史的な街並みと近代的な施設が融合。カフェやギャラリーが点在。約9.5〜11.0万円約17.0〜19.0万円
亀戸・大島商店街が充実し、生活利便性が高い。下町情緒が残るエリア。約8.5〜10.0万円約15.0〜17.0万円
南砂町・東陽町ファミリー層に人気の住宅地。大型ショッピングモールも近い。約8.0〜9.5万円約14.0〜16.0万円
森下・住吉都心へのアクセスが良く、静かな住宅街が広がる。約9.0〜10.5万円約16.0〜18.0万円

エリアごとの特徴と傾向

  • 豊洲・東雲:再開発が進み、タワーマンションが多く立ち並ぶエリアです。交通アクセスも良好で、家賃相場は高めです。 
  • 門前仲町・清澄白河:歴史的な街並みと近代的な施設が融合したエリアで、カフェやギャラリーが点在しています。家賃相場は中程度です。
  • 亀戸・大島:商店街が充実し、生活利便性が高いエリアです。下町情緒が残り、家賃相場は比較的手頃です。
  • 南砂町・東陽町:ファミリー層に人気の住宅地で、大型ショッピングモールも近くにあります。家賃相場はやや低めです。
  • 森下・住吉:都心へのアクセスが良く、静かな住宅街が広がるエリアです。家賃相場は中程度です。

5. 文京区

メリット:治安・教育環境ともに抜群。静かな住環境で作業に集中できる。

デメリット:家賃が高く、広い物件はかなり高額。

文京区エリア別 家賃相場(ワンルーム〜1LDK)

エリア特徴ワンルーム〜1K相場1LDK相場
本郷・湯島東京大学や順天堂大学があり、学生や医療関係者に人気。交通アクセスも良好。約10.5〜11.0万円約18.5〜19.0万円
茗荷谷・小日向教育機関が多く、閑静な住宅街が広がるエリア。ファミリー層にも人気。約9.5〜10.0万円約17.5〜18.0万円
白山・千石商店街が充実し、生活利便性が高い。下町情緒が残るエリア。約9.0〜9.5万円約16.0〜17.0万円
江戸川橋・音羽神田川沿いの自然豊かなエリアで、静かな環境が魅力。約9.5〜10.0万円約17.0〜18.0万円
根津・千駄木谷根千エリアとして知られ、歴史的な街並みとカフェが点在。観光地としても人気。約9.0〜9.5万円約16.5〜17.5万円

エリアごとの特徴と傾向

  • 本郷・湯島:東京大学や順天堂大学があり、学生や医療関係者に人気のエリアです。交通アクセスも良好で、家賃相場はやや高めです。
  • 茗荷谷・小日向:教育機関が多く、閑静な住宅街が広がるエリアです。ファミリー層にも人気があり、家賃相場は中程度です。
  • 白山・千石:商店街が充実し、生活利便性が高いエリアです。下町情緒が残り、家賃相場は比較的手頃です。
  • 江戸川橋・音羽:神田川沿いの自然豊かなエリアで、静かな環境が魅力です。家賃相場は中程度です。
  • 根津・千駄木:谷根千エリアとして知られ、歴史的な街並みとカフェが点在しています。観光地としても人気があり、家賃相場は中程度です。

このように東京都内は、エリアによって家賃相場や住環境が大きく異なります。ご希望のライフスタイルや予算に合わせて、最適なエリアを選択することが重要です!

まとめ|失敗しない物件選びで、快適なワークライフを!

フリーランスにとって、事務所兼自宅は「仕事と生活の基盤」です。だからこそ、選び方ひとつで仕事効率も幸福度も大きく変わります。

私は現在、自宅と事務所は別ですが、今年中には「事務所兼自宅」にできる住居に引っ越す予定です。

皆様も今回紹介した「前もり準備」「審査通過対策」「賃貸料のリアル目安」を意識して、ぜひ理想の物件を見つけてくださいね。