なんとなく疲れている。
特に理由はないけれど、心が重たい。
何をするにも気力が湧かなくて、自分がダメになってしまったように感じてしまう。
そんなふうに、自分の心が「少し弱っているな」と感じるとき、ありませんか?
かつての私も、「気合いを入れなきゃ」「なんとか立て直さなきゃ」と、自分を追い込むように立ち直ろうとしていました。でもそれは、ますます自分を苦しめるだけで、回復から遠ざかってしまう道だったと、今では思います。
今日は、そんなふうに疲れたあなたへ。
今日は心理士の私が“頑張らなくてもいい” ゆるやかな心の回復法をお届けします。
これは、心の専門家としての知識と、自分自身の経験から辿り着いた、少しずつ元気を取り戻す方法です。
1. 「早く回復しなきゃ」とか思わないで!
「元気にならなきゃ」
「ポジティブにならなきゃ」
実は、そう思えば思うほど、心はプレッシャーを感じてしまいます。
「今はしんどい時期なんだよねー」
「がんばるなんて無理、無理」
って考えるようにしてみませんか?
それだけで、心はほんの少し心が緩みはじめます。
回復とは、“戻す”ことではなく、“そのままを受け止めること”から始まります。
2. 生活リズムを、ちょっとだけ整えてみる
心が疲れているとき、生活も乱れがちになります。
夜更かし
スマホの見すぎ
朝起きられない
食事が適当になる
——そんな日々が続くと、ますます心がしんどくなってしまいます。
でも、辛い時、疲れている時にすべてをきっちり整えるなんて、できないですよね。
そんな時はとりあえずひとつだけ、やってみませんか?
たとえば
- 朝、ちょっとだけ外に出てみる
- 夜はスマホを布団に持ち込まない
- 朝ごはんに温かいお味噌汁をつけてみる
不思議ですがそれだけで、心と体が少しずつ「安心」を感じはじめます。
心の回復には、“安心”を感じる小さな習慣を取り入れて欲しいのです。
私も心身ともにクタクタな朝(ずっと寝ていたいと思うのですが)
無理やり朝ごはんを食べています。
パンだったり、チンしたご飯とふりかけだったりするのですが、それにインスタントのお味噌汁をプラスしています。お味噌汁を飲むと、お腹の中から温まって、気分も良くなるから不思議です。
3. 自分に話しかける言葉を変えてみよう
人って、意外と自分自身にひどい言葉をかけてしまっているのをご存知ですか?
- 「またできなかった…」
- 「私ってほんとダメだな…」
- 「他の人はちゃんとしてるのに…」
そんな言葉を、無意識に心の中でつぶやいていて自分を傷つけていませんか?
これって、かなり自分で自分を痛めつけています。
この言葉を少しずつ変えていくことで、心は驚くほど軽くなります。
- 「今日はよく頑張った!」
- 「ちょっと疲れちゃったね」
- 「明日はいい日になるよ」
気恥ずかしいと思っても、自分に優しい言葉をかけてあげましょう!
自分にキツい言葉をかけてしまう方は基本、優しい方が多く、特に他人に優しく許容性があります。しかし、その分自分に厳しすぎるので、自分の心に対しても優しく接してあげて欲しいなぁと思っています。
それは、心を回復させる“内側からの手当て”なのです。
何もしない時間を、ちゃんとつくる
私たちはつい、「何かをしなければいけない」と思いがちです。
でも、心が疲れているときこそ、“何もしない時間”を意識的につくることが大切です。
テレビもスマホも見ない。
音楽もかけない。
長時間じゃなくていいんです。
ただ、ぼーっとお茶を飲んだり、空を見たり。
そんな時間にこそ、心の奥深くに溜まっていた感情が、ゆっくりとほどけていくことがあります。
何もしないことに罪悪感を覚える人ほど、
“何もしない”というセルフケアが必要なのかもしれません。
「心が弱っているときの自分」にも許可を出しましょう
多くの人が、「元気で前向きな自分」を良いものとして、
「落ち込んでいる自分」「動けない自分」を“ダメな存在”だと感じてしまいます。
でも、それは違います。
疲れているときのあなたも、
泣きたいときのあなたも、
何もできないときのあなたも、
全部ふくめて、あなたです。
しかも全然ダメじゃないです。とっても素敵なあなたです。
回復には“時間”がかかっても大丈夫
疲れや心の回復に、焦る必要はないと思っています。
「もう元気なはずなのに」
「いつまでこんな状態なんだろう」
そんなふうに思ってしまうかもしれませんが、みんな同じく時間かかっています。
しかも回復には“波”があります。
良くなったと思ったらまた落ち込む。
それ、普通です。私たち人間ですから。繊細な生き物なのです。
この世の中には落ち込む原因なんて山ほど落ちています。
気にしないで済む日もあります。
山あり谷ありの毎日の中で、心の回復もゆるやかな道のりの繰り返しです。
「誰かに話す」だけでも違います
もし、ずっと心の中で抱え込んでいることがあるなら、
信頼できる人に話してみませんか?
それが無理なら、プロのカウンセラーとかどうですか?
匿名で、愚痴を聞いてもらうとかいいですよ。
誰かに言葉にして伝えることで、感情は“流れ”を取り戻すと言われています。
また、自分のことを話すと、不思議と冷静に自分を見れたりします。
アドバイスを受けると「違う!」「そうじゃない」と、自分の中で答えが出たりもします。
だから『自分のことを話す』というのは大事だったりします。
最後に:あなたのペースで、全然大丈夫です!
もし今、あなたが「心が疲れているな」と感じているのなら、
それは「ちょっと立ち止まるタイミングですよ」という心からのサインだと思ってください。
あなたには本来、元気を取り戻す力があります。
今日ご紹介した「ゆるい回復法」の中から、ひとつだけでもやってみてくださいね。
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