【iPhoneがロックされたときの対処法】~「15分後にやり直してください」と表示されたら?~
iPhoneでパスコードを何度も間違えて入力すると、
「iPhoneは使用できません」
という警告が表示され、時間を置かないと操作できなくなることがあります。
この現象に遭遇したときの具体的な対処法と、今後そうならないための対策を解説します。
なぜロックされるの?
iPhoneのロック機能は、不正アクセスを防ぐためのセキュリティ機能です。
次のような条件で一時的にロックされます。
• 6回連続でパスコードを間違えた場合
「1分後にやり直してください」と表示されます。
• その後も間違いを繰り返す場合
表示される待ち時間が長くなり、最終的には
「iPhoneは使用できません」
となります。
ロック解除の手順
「15分後にやり直してください」と表示されている場合
15分待てば再度パスコードを入力できます。
しかし、待つだけでは解決しない場合や、パスコードを完全に忘れてしまった場合は以下の手順を試してください。
1. 15分待つ
表示された時間が経過したら、正しいパスコードを再入力してください。
これで解除できれば問題ありません。
2. パスコードを忘れた場合のリセット方法
正しいパスコードがどうしても思い出せない場合、iPhoneを初期化して再設定する必要があります。
■ 初期化の手順(PCを使用)
1. iPhoneをリカバリモードにする
• Face ID搭載モデル
電源ボタンと音量下ボタンを同時に押し続けて、電源オフスライダーを表示。
スライダーを動かした後、PCに接続。
• ホームボタン搭載モデル
ホームボタンを押しながらPCに接続。
2. PCで「Finder」または「iTunes」を開く
• Macの場合:Finderを使用。
• Windowsの場合:iTunesをインストールして使用。
3. リカバリモードのiPhoneを選択
iPhoneがリカバリモードで表示されたら「復元」をクリック。
4. 初期化と再設定
データが削除されるので、再設定を行います。
■ iCloudを使用したリセット
1. 他のデバイスで「iCloud.com」にアクセス
iCloud.com にApple IDでサインイン。
2. 「iPhoneを探す」機能を利用
対象のiPhoneを選択し、「消去」を選択してデータをリセットします。
3. Appleサポートに相談
自力で解決が難しい場合はAppleサポートに問い合わせることをおすすめします。
• Appleサポート窓口:Appleサポート公式ページ
• 電話での相談:0120-277-535(日本国内からの場合)
今後そうならないための対策
ロックが繰り返されると、データの消去や設定のやり直しが必要になり、手間がかかります。
以下の対策を講じて、今後同じトラブルを防ぎましょう。
1. パスコードを覚えやすくする
難解すぎるパスコードは忘れる原因になります。
覚えやすく、それでいて他人には推測されにくいパスコードを設定しましょう。
iPhoneでパスコードを設定する際、原則としてどのような数字の組み合わせも使用可能ですが、セキュリティの観点から以下の点に注意する必要があります。
設定可能なパスコード形式
• 4桁の数字(簡単なパスコード)
• 6桁の数字(標準設定)
• カスタムの数字(任意の桁数)
• カスタムの英数字(アルファベットと数字の組み合わせ)
セキュリティ的に避けたほうがよいパスコード
以下のようなパスコードは簡単に推測される可能性が高く、使用を避けるべきです。
1. 単純な数字の並び
• 例:1234, 0000, 1111, 123456
2. よく使われる誕生日や記念日
• 自分や家族の誕生日(例:1990, 0704)
• 明らかにパターンが予想できるもの(例:0101は新年を意味)
3. 端末でよく使われるデフォルト設定
• 000000, 123123, 2580(キーパッドの位置関係に基づく)
4. Apple IDや電話番号と同じ数字
• 簡単に推測されるため危険。
5. 繰り返しやパターン
• 例:1212, 369369
iPhoneで使用できないパスコード(制限がある場合)
特定の条件下では以下のようなパスコードが「設定不可」となることがあります:
1. 企業や学校の管理ポリシー
• iPhoneが企業や学校の管理下にある場合、一定の複雑さが求められ、簡単すぎるパスコードを設定できないよう制限されることがあります。
2. 連続する数字(場合による)
• 最新のiOSでは、連続する数字や単純すぎるパスコードを設定しようとすると警告が表示される場合があります(例:0000や123456など)。
安全なパスコードの作り方
• 最低でも6桁以上の数字を選ぶ。
• アルファベットと数字の組み合わせ(例:P4s5W0rD)を使用する。
• 他人に推測されないランダムな組み合わせを選ぶ。
補足:もしAppleのデバイスを複数使用している場合、すべてのデバイスで異なるパスコードを設定するのも良い対策です。
2. Face IDまたはTouch IDの活用
生体認証を有効にすれば、パスコードを入力する頻度が減り、誤入力を防げます。
3. パスコードを記録する
信頼できる場所にパスコードを書き留めておくのも一つの手段です。
定期的なバックアップを取る
iCloudやPCにデータをバックアップしておけば、万が一初期化することになっても安心です。
iPhoneがロックされてしまった場合、焦らずに上記の手順を試してみてください。万が一のために、日頃からの対策を心がけることが重要です。