私は銀行員時代(かなり昔)に、初めて「国債」というものを知りました。銀行員として窓口に立つ以上(とにかく深く関わる事になるので)上司からとことん教え込まれたにが『利付国債』と『割引国債』です。一般的に浸透していないのか、窓口で自ら新規で申し込まれるお客様は、月に数件程度しかありませんでした。
今更聞けない「個人向け国債」はどこで買うの?
国債にも種類があって、自分の好きなものを選べるという利点があります。
*国債(債券)は、銀行、証券会社、農協、郵貯など、沢山の金融機関で取り扱っています。>>取り扱い銀行をチェック
新規で国債を購入する場合、本人確認書類(運転免許証や、マイナンバーカードなど)が必要ですが、窓口で簡単に購入が出来ます。
国債(債券)の特徴
(国債は、ほぼ金融機関預かり商品となっている所が多いです。手数料の有無は最寄りの金融機関で聞いてみて下さい)
国債はとても安全な金融商品です。何故なら「国債」は
国の発行する債権だからです。
安心の理由・その①
元本割れしません!その理由は、もちろん国が責任を持って行うからです。
安心の理由・その②
個人向け国債は、月々1万円から購入できます。また中途換金(発行後1年以上経過〜)も額面1万円単位で可能です。
安心の理由・その③
個人向け国債は、満期が3年、5年、10年で選べます。また、
・半年ごとに利率が変わる変動金利型
・満期まで金利が変わらない固定金利型
があり、自分の好みで選べます。
国債のデメリット
もちろん、国債にもデメリットはあります。
デメリット・その①
国債発行後、1年を経過しないと中途換金ができません。
また、中途解約する場合『中途解約調整額』(直近2回分の利子相当額(税引前)✖️0.79685)が差引かれます。しかも当日換金はできません。
デメリット・その②
個人向け国債の金利は安い!だから、少ない金額を購入しても全く増えません(令和3年、最低保証の金利は0.05%)
>>例・100万円預けた場合、1年間で500円の利息。
などが、デメリットとして挙げられます。
国債購入に向いている人(まとめ)
以上のことをふまえて、国債を購入するのに向いている人は
①1度に大きな資産(現金)を預けられる、金銭的に余裕のある人
②投資はしたいが、元金割れして欲しくない人
③金融機関の定額保護以上のお金を、1度に安心して預けておきたい人
などの方が、国債購入に向いていると思います。国債(債券)を持ったまま死亡した場合も、相続も可能です。
実際、国債を保有している年齢層も60歳以上が、全体の36%を占めているようです。
最近もニュースを賑わせている「国債」ですが、国が発行し、投資家が購入する国債は、マスコミが騒ぐほど日本国内外に悪影響を与えているわけではありません。
日本は諸外国と違い、日本で紙幣や硬貨を作っています。そして国債は、他国から借金をしている訳でなく、国が国民に投資してもらって資金を融通しているという図式です。
今回、政府が国債を発行した事について、不安を煽るようなニュースを多く見受けます。しかし『国債』という物を知る事で、さまざまな不安を解消していただきたいと思い、今日は国債のお話を簡単にさせていただきました。少しでも理解していただけたなら、嬉しいです。