2025年6月6日、デジタル庁の公式サイトにて、「iPhoneでマイナンバーカードの機能が使えるようになる」というニュースが発表されました。
これにより、マイナンバーカードを持ち歩かなくても、iPhoneだけで様々な行政サービスが利用できるようになります。
この新しいサービスは、2025年6月24日からスタート予定です。
iPhoneでできるようになること
Apple Walletにマイナンバーカードの情報を追加することで、以下のような便利な使い方が可能になります。
- マイナポータルへのログイン
医療費の履歴確認や引越し手続き、年金記録の確認などができます。 - コンビニで証明書を取得
住民票の写しや印鑑登録証明書などを、セブンイレブンなどで発行可能。
これらのサービスは、iPhoneのFace IDやTouch IDを使って安全に認証され、実物のカードを持ち歩かなくても利用できます。
利用に必要なもの
iPhoneでマイナンバーカードを使うには、以下のものが必要です。
- 対応しているiPhone（対応モデルは今後発表予定）
- 有効なマイナンバーカード本体
- 券面入力補助用の暗証番号（数字4桁）
- 署名用パスワード（英数字6～16文字）
これらを使って、iPhoneに情報を登録する流れになります。専用のアプリ（マイナポータル）を通して設定を行います。
iPhoneが健康保険証にもなる？
さらに今後、iPhoneを健康保険証として使える「マイナ保険証」機能も導入予定です。
厚生労働省の発表によると、2025年7月から一部地域で実証実験を開始し、早ければ同年9月から医療機関でも運用が始まる予定です。
政府とAppleの連携が背景に
この取り組みは、岸田首相とAppleのティム・クックCEOが2024年に会談した際に合意されたもので、日本政府とAppleが連携して実現したサービスです。
利用前に知っておきたいポイント
現時点ではiPhoneでの対応が発表されていますが、Android端末での対応については未発表であり、今後の動向が注目されています。Androidユーザーの方は、デジタル庁からの追加発表を待つ必要があります。
また、新しいサービスの導入初期には、アクセス集中による一時的な混雑や、設定に戸惑うケースも想定されます。これに備え、政府は円滑な運用に向けたシステム準備を進めています。
さらに、対応機種の詳細についてはまだ発表されていません。iPhoneでの利用を検討している方は、デジタル庁の公式サイトをこまめにチェックし、ご自身の端末が対応しているかどうかを確認することをおすすめします。
この取り組みは、「遠方に住んでいる」「役所に行く時間がない」など、これまで行政手続きが負担だった方々にとって、非常に大きなメリットとなります。特に仕事や育児で忙しい人にとっては、スマホ一台で証明書の取得や手続きが可能になるのは画期的です。
事前に知っておきたい登録の流れ
iPhoneにマイナンバーカードを登録するには、マイナポータルアプリを使います。
アプリをインストールし、マイナンバーカード本体と暗証番号・署名用パスワードを使って登録作業を行います。
登録作業自体は数分で終わるとされていますが、「署名用パスワードがわからない」「入力を間違えてロックされた」などのトラブルも過去に多く見られました。パスワードを忘れている場合は、市区町村の窓口で再設定が必要になるため、事前に確認しておくと安心です。
🛡 セキュリティは大丈夫？
「マイナンバーをスマホに入れるなんて不安…」
という声もありますが、Apple Walletに登録された情報は、Face IDやTouch IDによってロックされ、暗号化された状態で保護されます。
加えて、Appleはプライバシー保護を非常に重視しており、登録したマイナンバーカード情報がAppleのサーバーに送信されることはなく、端末内で完結する設計になっています。
これにより、スマホを落としたり盗難に遭った場合でも、第三者が情報にアクセスするのは極めて困難です。
紛失したらどうする？解除も可能
万が一、iPhoneを紛失してしまった場合でも、登録されたマイナンバーカード情報は遠隔で削除が可能です。
また、引っ越しや再発行のタイミングで、Apple Walletからの登録を解除・再登録することもできるため、「一度登録したら変更できない」という不安もありません。
過去にあった「登録だけでポイント」は今回どうなる？
ご存じのように、過去には以下のようなマイナポイント施策が行われてきました。
| キャンペーン名 | 内容 | 終了時期 |
|---|---|---|
| マイナポイント第1弾 | 最大5,000円分（チャージまたは買い物額の25％分を付与） | 2021年3月 |
| マイナポイント第2弾（健康保険証連携） | 7,500円相当（健康保険証としての利用申込み） | 2023年2月 |
| マイナポイント第2弾（公金受取口座の登録） | 7,500円相当（公金受取口座の登録） | 2023年2月 |
これらはいずれも、「申請＋連携」の行動に対してポイントを配布することで、多くの国民に普及を促すものでした。
iPhone登録キャンペーンが始まる可能性はある？
現時点（2025年6月初旬）では、iPhoneへの登録を促進するためのポイント付与施策は未発表ですが、以下のような理由で今後の実施が期待されます。
• 登録をスムーズに普及させるためのインセンティブは有効
• Android対応が遅れているため、まずはiPhoneユーザーへの集中施策の可能性
• 参院選など政治イベントに合わせて再びマイナンバー活用が話題化する可能性
現時点では「ポイントはなし」でも、今後の動きに注目！
もし、今後「iPhoneへの登録でポイント付与」などのキャンペーンが発表されれば、デジタル庁の公式サイトやマイナポータル、また主要メディアですぐに取り上げられるはずです。
登録はいつでもできますが、キャンペーンは期間限定であることが多いため、いま登録せずに「少し様子を見る」という判断もアリです。
まとめ
いよいよ、スマホ1台で行政サービスが完結する時代が始まろうとしています。
特に、iPhoneユーザーにとっては、持ち歩くカードが1枚減るだけでも大きなメリットです。
便利で安全なマイナンバーのスマホ対応機能、今後の広がりにも注目が集まります。
詳しい情報や対応端末については、デジタル庁の公式ページを確認してください。
👉 https://services.digital.go.jp/mynumbercard-iphone/
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