激動の令和3年も後3ヶ月を切りました。

国税庁からも「令和3年分 年末調整のしかた」という冊子も発行されています。では、昨年までと何処が違っているのか、簡単に抜粋していきたいと思います。

令和3年分 年末調整「昨年と比べて変わった点」

1番大きく変わった点

押印の必要がなくなりました。

昨年まで、従業員に記載してもらっていた「扶養控除」などの源泉所得税関係書類について、押印の必要がなくなりました。

 
半年以上前に、テレビを賑わせていた「印鑑廃止論」が、今やっと身近に感じられる出来事となりました(笑)
 
「扶養控除等申告書」にも印鑑が要らなくなったんですね!

この印鑑不要が、今年の年末調整で1番変わった点です。

②年末調整の関係書類を電子化で簡素化

簡単にいうと「年末調整」で提出していた

・給与所得者の扶養控除等申告書←毎年書いていた用紙の1つです。

・配偶者控除等申告書←毎年書いていた用紙です。

・保険控除申告書←毎年書いていた用紙です。

など、毎年書いていた用紙などを電子データで作成することで、保険料控除証明などの証明ハガキの添付に代わって、保険会社等から交付された控除証明のデータを添付することが出来るようになりました。

 
保険会社等によって交付の仕方は異なる場合があるので、自分の掛けている保険会社からの書類を見て下さいね

3 e-taxで出来なかった書類もスキャナでイメージデータでの送付が可能

今まで、どうしても紙で税務署に送付しなければいけなかった書類などもスキャナを使うことで、e-Taxの添付にて送信する事が可能になりました。


変更点のまとめ

という事で、令和3年分の年末調整は

①給与所得者にとっての変更点は

印鑑を押す必要がなくなった。

という事ぐらいです。

②企業側にとっての変更点は

・紙で税務署に送っていた書類が、電子データで送付できるようになった。

という事です。これは(保険会社にもよりますが)控除証明等を無くす方は一定数いますので、保険会社からデータをメールなどで送付してもらうことで、作業の時短になるのではないか?と感じています。

(書類不足や不備などの保留資料が少なくなる為)

作業効率はおそらく格段に上がるはずです。これからの時期、年末調整を行う企業側も大変な時期になってまいります。その解決策としては、とても有効な変化だと思っています。

また、税務署側にとっても、毎年莫大な書類を突合する&保管する事から、オール電子化になる事で雑務の軽減にもなりのでは?と感じています。

 
私も税務署で勤務していた時、この書類を保管していた書庫の整理が、本当に大変でした。

という事で、令和3年の年末調整の大きく変わった点をご理解していただけましたでしょうか?これから、控除証明等もハガキなどの郵便物で到着してきますので、無くさないようにしっかりと、わかる場所に保管しておくようにして下さいね。

正確に申告して、この1年間納付した所得税をしっかり還付してもらいましょうね!

以上、『令和3年の年末調整の大きく変わった3つの事』のまとめでした。

最後までお読みくださり、ありがとうござました。

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