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はじめに
OneDriveのフォルダが「削除できない」「何度削除しても復活する」「アクセスが拒否される」といったトラブル、最近特に増えてきています。
特に2023年以降、OneDriveの自動バックアップ機能が強化されたことで、「ドキュメント」や「ピクチャ」などのフォルダがクラウドと連携したままロックされるケースが増えています。
この記事では、OneDriveのフォルダが削除できない原因をわかりやすく解説し、それぞれのケースに応じた対処法を詳しく紹介します。初心者の方でも安心して実践できるよう、丁寧に手順を解説しています。
主な原因と対処の早見表
主な原因 | 対処法 |
---|---|
OneDriveのバックアップ保護が有効 | バックアップ設定を解除する |
同期中のフォルダを削除しようとしている | 同期を一時停止・解除してから削除 |
管理者権限が不足している | 管理者として実行して削除 |
ファイルが使用中/ロックされている | PCを再起動、またはUnlockerなどのツールを使う |
システムや権限エラーがある | コマンドで権限を取得(takeown/icacls) |
上記に当てはまるかを確認し、それぞれの対処を順に試してみてください。
対処法①:OneDriveのバックアップ保護を解除する
OneDriveでは、以下のようなフォルダが自動的に保護される設定になっていることがあります。
- ドキュメント(Documents)
- ピクチャ(Pictures)
- デスクトップ(Desktop)
これらはバックアップ保護が有効なままだと削除できません。
●手順
- タスクバーのOneDriveアイコンをクリック
- 歯車アイコン(設定)→「バックアップ」タブを開く
- 「フォルダーの管理」を選択
- 保護中のフォルダを「保護を停止」
これでローカルの制御が可能になり、削除もできるようになります。
対処法②:同期を一時停止または解除する
同期中のフォルダはクラウドと接続されているため、削除しても復活したり、ロックされたりします。
●一時的に同期を止める方法
- OneDriveアイコンを右クリック
- 「同期の一時停止」→「2時間」などを選択
- 該当フォルダを削除
●恒久的に同期解除する方法
- OneDrive設定 →「アカウント」→「このPCのリンクを解除」
- ログアウト後、同期済みフォルダを手動で削除
対処法③:管理者として削除操作を実行する
アクセス拒否エラーが出る場合は、管理者権限で操作しましょう。
●手順
1.「スタートメニュー」→「Windows ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を右クリックで起動
2. 以下を入力してEnter
3.フォルダが削除可能になります。
対処法④:Unlockerなどのツールを使う(ファイルロック対策)
ファイルが何かのプロセスに使用されていると、「使用中」のエラーが出て削除できません。
●おすすめツール:Unlocker(無料)
ファイルやフォルダを強制的にアンロックして削除できます。ウイルス対策ソフトと干渉する場合があるため注意してください。
対処法⑤:OneDrive自体をリセット・再インストールする
何をしても削除できない場合は、OneDrive自体の設定ファイルが破損していることも。
●手順
① 以下のコマンドを実行(Windows+Rキー → 実行ウィンドウを開いて入力)
② 反応がない場合は以下を入力して手動起動
それでも不具合がある場合は、Microsoft Storeから最新のOneDriveを再インストールしてください。
裏技:別ドライブにフォルダを移動して削除
Cドライブ上では削除できなくても、別のドライブ(例:D:\)に一時的に移動してから削除すると、うまくいくことがあります。権限がクリアされるためです。
どうしても削除できないときの最終手段
以下を使って、より強力な操作も可能です:
- セーフモードで起動して削除
- PowerShellで「Remove-Item -Force」コマンドを使う
- 別のユーザーアカウントでログインして削除を試す
もしも削除できないなら…おすすめ代替策
OneDriveに不満がある場合は、外付けHDDやUSBストレージでローカルに保存するのもひとつの選択肢です。
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よくあるエラー表示とその意味を確認しよう
OneDriveのフォルダを削除できないとき、エラーが表示されることがあります。内容を把握することで、適切な対処がしやすくなります。
エラーメッセージ | 意味 | 対処法のヒント |
---|---|---|
この操作を実行するアクセス許可が必要です | 権限不足。フォルダの所有者が別のアカウントになっている場合が多い | 管理者として実行、takeown/icaclsコマンドを使用 |
ファイルは別のプログラムによって使用されています | 何かのアプリがそのファイルを使用中 | Unlockerを使う、PCをセーフモードで起動 |
同期中のファイルは削除できません | OneDriveがフォルダをクラウドと同期している状態 | 同期を一時停止 or アカウントのリンク解除 |
ヒント: エラーメッセージは画面に出る一文をコピペして検索すると、他のユーザーの対処例も見つかることがあります。
削除できないOneDriveフォルダのよくある実例
ユーザーからよく聞かれる「削除できなかったフォルダ」の例をいくつかご紹介します。
● ピクチャフォルダ(Pictures)
Windowsの「画像」フォルダは、OneDriveで自動的に保護されていることが多く、保護を解除しない限り削除できません。
● OneNoteファイルやOffice系の一時ファイル
共有やクラウド同期中のOfficeファイル(例:.onenote, .tmpファイルなど)は「開かれている」と判定されてロックされやすいです。アプリを終了しても削除できないときは、PCの再起動が必要になることも。
● 謎の「ファイル名が無効」なフォルダ
OneDrive上では見えるのに、ローカルで開けない・削除できないフォルダもあります。これはクラウド側の同期ミスで生成されることがあり、再同期やリセットで消える場合があります。
Windows 11で強化されたOneDriveとの連携に注意
2024年以降のWindows 11では、PC初期設定時からOneDriveが積極的に連携されるようになりました。特に注意すべきポイントは以下の通りです。
- 「ドキュメント」「ピクチャ」「デスクトップ」が初期状態でOneDriveに吸収される(=保護対象)
- 削除したつもりでも、クラウド上で復元されることがある
- Windowsの設定変更でローカル保存に切り替える必要がある
● 設定の変更方法(Windows 11)
①「設定」→「アカウント」→「Windowsバックアップ」
②「フォルダーのバックアップ」項目をオフにする
③ OneDriveのアプリ側でも「保護を解除」して同期を切る
こうすることで、PCのローカル領域をOneDriveに縛られず自由に管理できます。
補足:削除ではなく非表示という選択肢も
どうしても削除できないフォルダがある場合、完全に削除せずに「非表示」にするという方法もあります。
● 非表示設定の手順
① 該当フォルダを右クリック →「プロパティ」
②「全般」タブで「隠しファイル」にチェック
③「OK」で保存
フォルダは見えなくなりますが、実体は残っているのでトラブル時にも復元可能です。
ワンポイント:OneDriveを無効化したい場合
「今後OneDriveを使わない」という選択肢もあります。
● グループポリシーでOneDriveを完全無効化
※Proエディション以上のWindowsで利用可能
1.「Windowsキー+R」→「gpedit.msc」と入力
2. 「コンピュータの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「OneDrive」
3.「OneDriveの使用を禁止する」→「有効」に設定
これにより、OneDrive自体の動作を完全に停止させることが可能です。
まとめ|OneDriveフォルダ削除のポイント
チェックポイント | 確認内容 |
---|---|
バックアップ解除 | OneDrive設定から「保護の停止」を実行 |
同期の解除 | 一時停止 or アカウントのリンク解除 |
管理者操作 | コマンドで強制権限取得 |
ロック解除 | Unlockerやセーフモードで削除 |
最終手段 | PowerShellやアカウント切替を検討 |
OneDriveは便利な反面、意図せずフォルダがロックされてしまうことも多くあります。焦らず、ひとつずつ試してみてください。
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