OneDriveを無効化・アンインストールしたあと、「OneDrive」フォルダを削除しようとしてもエラーで消せないというケースがよくあります。

この問題は、Windowsがシステムの一部としてOneDriveフォルダを管理していた履歴や、バックグラウンドで残っているプロセスが原因となっていることが多いです。
そこで今日は、OneDriveフォルダが削除できない場合の主な原因と、それに対する対処法をステップごとに詳しく解説します!
よくあるエラーと原因
症状 | 考えられる原因 |
---|---|
「このフォルダーは別のプログラムで開かれています」 | バックグラウンドでOneDriveがまだ動いている |
「管理者権限が必要です」 | システムフォルダーとして保護されている |
「アクセスが拒否されました」 | アクセス権限の制限、または所有権が自分にない |
上記のように、OneDriveフォルダが削除できない原因はさまざまですが、共通しているのは「システムや他のアプリケーションによるロック」や「アクセス権限の制限」です。
一見するとフォルダが空でも、見えないプロセスが動いていたり、ユーザーの権限では変更できない設定になっていることがあります。まずは、どのエラーに該当するかを確認し、それに応じた適切な方法で対処していくことが大切です。
それでは次に、具体的な解決方法を手順ごとに見ていきましょう!
対処法1:PCを再起動し、OneDriveが停止している状態で削除する
まず最も基本的な方法です。OneDriveがバックグラウンドで動作していると削除できないことがあります。
- PCを再起動します。
- OneDriveを起動せずに、C:\Users\ユーザー名\OneDrive を開きます。
- フォルダを右クリックし、「削除」を選びます。
対処法2:セーフモードで削除を試みる
セーフモードでは不要なプロセスが停止されるため、OneDrive関連のロックを解除できる場合があります。
- スタートメニューを開き、「設定」>「システム」>「回復」>「今すぐ再起動(トラブルシューティング)」をクリック
- 「詳細オプション」>「スタートアップ設定」>「再起動」
- 再起動後、数字キー 4 または F4 を押して「セーフモード」を選択
- セーフモード起動後、OneDriveフォルダを右クリックして削除
対処法3:所有権を取得して削除する(アクセス権エラー対策)
OneDriveフォルダが「TrustedInstaller」などのシステムによって所有されている場合は、自分が「所有者」になることで削除が可能になります。
- フォルダを右クリックして「プロパティ」を選択
- 「セキュリティ」タブ >「詳細設定」
- 「所有者」欄の「変更」をクリックし、自分のユーザー名を入力 >「OK」
- 「アクセス許可の変更」で「フルコントロール」にチェックを入れる
- 設定を保存し、フォルダを削除
対処法4:コマンドプロンプトで削除する(強制削除)
通常の操作で削除できない場合は、管理者権限でコマンドを実行して強制的に削除する方法もあります。
- 「スタート」メニューを右クリック >「Windowsターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択
- 以下のコマンドを入力(パスは適宜調整)
rmdir “C:\Users\ユーザー名\OneDrive” /S /Q
/S
は中のファイル・フォルダをすべて削除、/Q
は確認メッセージなしで削除します。
それでも削除できない場合
他のアプリやサービスがOneDriveフォルダを参照している可能性があります。
- タスクマネージャーを開き、「バックグラウンドプロセス」にOneDriveがないか確認し、あれば「タスクの終了」を選択
- クラウドストレージ同期アプリ(DropboxやGoogle Driveなど)が干渉していないか確認
- PCの再起動後に再度削除を試す
これらの方法を試してもなお削除できない場合は、PCのシステムにより深く関わる設定やセキュリティ機能が影響している可能性も考えられます。
そのような場合は無理に削除を試みず、フォルダを名前変更して非表示にするなどの回避策で対応し、PCへの影響を最小限に抑えるのも一つの手です。
また、業務用PCや家族と共用している環境では、管理者に相談することも検討しましょう。トラブルを避けながら安全に作業を進めることが最も大切です。
まとめ
OneDriveフォルダが削除できないという問題は、多くのWindowsユーザーが一度は直面する厄介なトラブルのひとつです。
原因は非常にシンプルな「OneDriveがまだ動いている」ことから、アクセス権限や所有権の問題、さらにはシステム保護機能の影響まで多岐にわたります。そのため、まずはご自身のPC環境や症状に合わせて、基本的な操作から順を追って確認していくことが大切です。
特に、セーフモードや管理者権限の活用、コマンド操作は、削除できない原因を突き止める手がかりになります。また、レジストリの変更やシステム設定の調整に不安がある方は、無理に操作せず、専門家や信頼できるサポートを頼ることも検討しましょう。
削除が目的であっても、フォルダを空にしてそのまま放置してもPCに悪影響を与えることは基本的にありません。どうしても気になる場合は非表示設定や名前変更など、目立たない形での対応も有効です。
大切なのは、「削除できない=不具合」と決めつけず、安全を優先した対応を心がけることです。PCの快適さと安定性を保つために、今後も自分に合った設定や管理方法を見つけていきましょう。
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