日本にいながら海外案件を受ける!
フリーランスのための職種と仕事の探し方
1. 海外向けフリーランスの主な職種
インターネット環境さえあれば、日本にいても海外クライアントと仕事をすることが可能です。特に以下の職種は国境を越えて活躍しやすいといわれています。
- Web開発(フロントエンド・バックエンド)
- グラフィックデザイン・UI/UXデザイン
- 翻訳・ローカライズ(英⇔日、他言語)
- ライティング(SEO記事、ブログ投稿、コピーライティング)
- 動画編集・アニメーション制作
- デジタルマーケティング(SNS運用、広告運用)
- バーチャルアシスタント(事務、顧客対応など)
これらの職種は、成果物をオンラインで納品できるため、リモートでの受注がしやすい分野です。
2. 海外クライアントとの仕事の探し方
海外案件を受けるには、英語対応可能なフリーランス向けプラットフォームの活用がおすすめです。
おすすめの仕事探しプラットフォーム
Upwork:アメリカ最大級のフリーランスマーケット。
実績に応じて高単価案件も。
Upworkとは?

Upwork(アップワーク)は、アメリカ発の世界最大級のフリーランス向け仕事マッチングサイトです。世界中のクライアントとフリーランサーがつながり、仕事を依頼・受注できるオンラインプラットフォームです。
特徴
• 会員数:数千万人規模(クライアント・フリーランサー含む)
• 対応言語:主に英語(やりとりも英語が基本)
• 取引形態:
• 時間単位(Hourly)
• 固定価格(Fixed Price)
• カテゴリ:
• Web開発、デザイン、ライティング、翻訳、マーケティング、会計など多数
メリット
• 世界中の高単価案件が見つかる
• 実績を積めば継続案件・長期契約も可能
• 自分のスキルに合わせて仕事を選べる
• 安全な報酬支払いシステム(エスクロー)
デメリット
• 英語力が必要(最低限のビジネス英語)
• 案件獲得には最初の実績が必要(最初は競争が激しい)
• サービス手数料(20%〜5%、報酬額に応じて変動)
使い方の流れ
1. アカウント登録(無料)
2. プロフィール作成(英語で記入)
3. 案件検索・提案文(Proposal)を送る
4. クライアントとチャット or Zoom面談
5. 契約成立→納品→報酬受け取り
報酬の受け取り方法(日本の場合)
• PayPal
• Wise(旧TransferWise)
• 銀行口座への海外送金
このように、 初心者でもコツコツと評価を積めば高評価に繋がります。
また、 1件の仕事が次の仕事につながることも多く、デジタルノマドや在宅ワーク希望者に最適なマッチングサイトです。
Fiverr:自分のスキルを「サービス」として出品するスタイル。
Fiverr(ファイバー)とは?
Fiverrはイスラエル発のフリーランス向けオンラインマーケットプレイスで、自分のスキルを“商品(サービス)”として出品できるのが最大の特徴です。
たとえば、「ロゴ制作」「ナレーション」「英語翻訳」など、自分が提供できる作業を「ギグ(Gig)」という形で登録します。
購入者(世界中のクライアント)がそのサービスを見て気に入れば注文してくれる仕組みです。
特徴
- 最低価格は$5から(※現在は価格設定自由)
- サービスはパッケージ制(基本・標準・プレミアムなど)
- 世界中の買い手が利用している
- 出品者(Seller)側が主導できる点が特徴
主なカテゴリ
- グラフィック&デザイン(ロゴ、名刺、イラストなど)
- デジタルマーケティング(SNS運用、SEOなど)
- ライティング&翻訳(記事作成、翻訳、校正など)
- ビデオ&アニメーション(編集、アニメ、広告動画など)
- プログラミング&テック(Webサイト制作、アプリ開発)
- 音楽&ナレーション(作曲、声優、BGM制作)
- ライフスタイル(占い、アドバイス、恋愛相談など)
メリット
- 自分の好きなスキルを商品化できる
- 提案作業が不要(クライアントが買ってくれるのを待つスタイル)
- パッケージ価格や納期を自分で設定可能
- 面白いニッチなジャンルでも売れることがある
デメリット
- 最初は評価がないため、売れるまでに時間がかかることも
- Fiverr内の検索アルゴリズムに左右される
- 手数料は20%(一律)
報酬の受け取り方法(日本の場合)
- PayPal
- Wise(旧TransferWise)
- 銀行口座へ直接送金(手数料が高めになる可能性あり)
Fiverrで売れるコツ
- 魅力的なサムネイル画像を作る
- ギグ説明文はシンプルかつ明確に(英語)
- クライアントとのレスポンスを早く丁寧に
- 「納品前の見せ方」や「レビューをもらう工夫」も重要
Fiverrはこんな人におすすめ
- 自分の得意を「商品」として売ってみたい人
- 英語でのやり取りがある程度できる人
- 提案営業より「待つスタイル」で始めたい人
- 副業感覚でクリエイティブなことをしたい人
Freelancer.com:世界中のクライアントとつながれる総合的な仕事マッチングサイト。
Freelancer.comとは?
Freelancer.comは、オーストラリア発のフリーランス向けクラウドソーシングプラットフォームで、世界中のクライアントと直接つながり、オンラインで仕事を受けられる総合型の仕事マッチングサイトです。
IT・クリエイティブ系から事務系、翻訳、法務など多岐にわたる職種が登録されており、英語でやり取りができれば、日本にいながらでも海外の仕事に参加可能です。
特徴
- 世界180か国以上のユーザーが利用(クライアント・フリーランス含む)
- 1対1の契約だけでなく、「コンテスト形式」で受注できる案件もあり
- Web、モバイル開発、翻訳、ライティング、ロゴデザイン、マーケティングなど幅広い分野
- 英語ベースだが、他の言語でも検索可能(日本語も一部あり)
主な仕事カテゴリ
- Web & アプリ開発(HTML、PHP、Reactなど)
- グラフィックデザイン(ロゴ・バナー・UIなど)
- 記事ライティング・翻訳(英語・多言語対応)
- マーケティング(SNS、広告、リサーチ)
- データ入力・仮想アシスタント(リモート秘書)
Freelancer.comの2つの仕事スタイル
- 通常案件(プロジェクト型)
- クライアントが出した案件に、フリーランスが提案(Bid)する形式
- コンテスト型
- 例えば「ロゴを作ってほしい」→複数の人が提案→クライアントが気に入った人を選び、報酬を支払う形式
メリット
- 案件ジャンルが非常に幅広い
- コンテスト形式は実績がなくても挑戦しやすい
- 世界中のクライアントとやり取りでき、国際経験が積める
- 自分の得意分野を活かせる案件に出会いやすい
デメリット
- 英語での提案(Bid)が必須
- 無料アカウントでは応募できる案件数に制限あり
- 初心者はコンテストで採用されないこともある
- 手数料はプロジェクト金額の10%(または$5のいずれか高い方)
報酬の受け取り方法(日本の場合)
- PayPal
- Skrill
- 銀行送金(Payoneer経由など)
始め方のステップ
- アカウント登録(メールアドレスまたはGoogleアカウント)
- 自分のスキル・経験・希望分野を設定
- プロフィールを英語で記入&整備
- 気になる案件にBid(提案)する or コンテストに参加
- 採用されたら納品&報酬受け取り!
こんな人に向いています
- 世界中の案件にチャレンジしたい人
- コンテスト形式で勝負したいデザイナーやクリエイター
- 英語である程度の自己アピールができる人
- 海外で通用するスキルと実績を作りたい人
このように「Freelancer.com」は、英語圏での実績を積みたいフリーランサーにとって絶好のチャンスです。
PeoplePerHour:ヨーロッパを中心とした案件が多く、英語ができればチャンスあり。
PeoplePerHourとは?
PeoplePerHour(PPH)は、イギリス発のフリーランス向け仕事マッチングプラットフォームです。特にヨーロッパ圏のクライアントが多く、時差や文化の違いが比較的少ないことから、日本にいながらでも仕事がしやすいのが特徴です。
名前のとおり、「時間単位(Per Hour)」での契約が多いですが、プロジェクト型(固定報酬)もあります。
特徴
- 主にヨーロッパの中小企業や個人が発注者(クライアント)として登録
- 登録者数は100万人以上(クライアント+フリーランサー)
- イギリス、ドイツ、フランス、スペインなど欧州圏の案件が豊富
- 「オファー(Offer)」という商品型出品も可能(Fiverrに近い)
人気カテゴリ
- Web開発(WordPress、Shopify、HTML/CSSなど)
- グラフィックデザイン(ロゴ、バナー、チラシなど)
- コピーライティング・SEO記事・翻訳(特に英語⇔他言語)
- ソーシャルメディア管理(Instagram、Facebook、LinkedIn)
- データ入力・バーチャルアシスタント
PeoplePerHourの仕事スタイル
- クライアントの案件に応募(Proposal)する
- 自分のサービスを「Offer」として出品し、待つスタイルで販売する
どちらも可能なので、自分に合った営業スタイルが選べます。
メリット
- 欧州のクライアントは誠実でリピート率が高い
- クリエイティブ・言語系スキルが活かしやすい
- FiverrとUpworkの中間的な使いやすさ
- 時間単位・固定価格のどちらも選べる柔軟さ
デメリット
- 登録時に審査がある(スパム防止のため)
- 英語でのプロフィール作成&提案文が必要
- 手数料は最初は高め(20%〜5%、金額により変動)
報酬の受け取り方法(日本の場合)
- PayPal
- Payoneer(銀行振込対応)
- Skrill
始め方の流れ
- アカウント登録(メールまたはLinkedIn連携)
- 審査に通過するとプロフィール作成が可能に
- スキルや経験を英語で登録
- 案件を探して提案 or Offerを出品
- 採用後、納品・評価・報酬受け取り!
PeoplePerHourはこんな人におすすめ
- 英語を使って海外の仕事に挑戦したい人
- FiverrやUpworkより少しニッチな市場を狙いたい人
- 欧州クライアントと長期的な関係を築きたい人
- 提案だけでなく「商品販売型」も試してみたい人
<補足>
PPHは、プロフィールを丁寧に書いておけば、「仕事依頼が向こうから来る」こともあるのが魅力です。
丁寧な英語対応と誠実な仕事ぶりを積み重ねれば、日本にいながら安定して欧州案件を受注できます!
LinkedIn:プロフィールを英語で整えれば、海外企業から直接声がかかることも。
LinkedIn(リンクトイン)とは?
LinkedInは、アメリカのMicrosoft社が運営するビジネス特化型SNSです。
世界中のビジネスパーソンや企業が利用しており、履歴書+SNSのような機能を持ち、人脈づくり・採用・案件獲得など、さまざまな目的で使われています。
特徴
- 登録者は9億人以上(2024年時点)
- 仕事のスカウト・求人応募・情報発信ができる
- フリーランスや副業探しにも活用可能
- 日本でも利用者が急増中(特にIT・クリエイティブ分野)
LinkedInで海外案件を得る方法
1. プロフィールを英語で整備する
- 職歴、スキル、実績、ポートフォリオを詳細に記載
- ヘッダー画像やプロフィール写真も整えると好印象
- 「Open to Work」の設定をONにしておくとスカウトが来やすい
2. 職種や業界のキーワードで求人を検索
- 例:「remote freelance designer」「remote web developer」など
- 「Jobs」タブから世界中のリモート案件を探せる
3. 企業や採用担当者に直接アプローチ
- 気になる企業や担当者を見つけたら、礼儀正しくメッセージを送る
- 自己紹介+ポートフォリオリンクを添えると好印象
4. 投稿やコメントで活動を見える化
- 業界のトレンドに関する意見、実績紹介などを定期的に発信
- アクティブに活動することで、興味を持った人から連絡が来ることも
メリット
- 案件を探すだけでなく、“見つけてもらえる”プラットフォーム
- 実績を積めば高単価の直接契約案件も
- 信頼性が高く、詐欺や悪質な案件が少ない
- 海外スタートアップや企業とのつながりを持てる
デメリット
- 英語でのやり取りが基本(自動翻訳もあるがビジネスでは英語力が必要)
- プロフィールの完成度によってはスカウトが来ない
- 返信が来ないことも多いので、継続的なアプローチが必要
LinkedInを活用すべき人
- 英語での自己PRやスキル説明ができる人
- 長期で信頼できるクライアントと関係を築きたい人
- スカウトを待つだけでなく、自分から動ける人
- フリーランスとしてグローバルに成長したい人
このように、LinkedInは、単なる就職サイトではなく、「世界中のクライアントと仕事をつなぐビジネスSNS」です。
プロフィールを充実させて、信頼と実績をアピールすれば、日本にいながらでも海外案件を受けるチャンスが大いに広がります。
仕事を獲得するためのポイント
- プロフィールを英語で整備し、実績やスキルを具体的に記載する
- 自分の得意分野を明確にし、実績(ポートフォリオ)を掲載する
- クライアントとのやり取りは丁寧かつスピーディーに行う
- 最初は低価格でも信頼を積み重ねていく
英語プロフィールのテンプレート例
Freelance Profile Template (English)
1. Introduction
Hi, I’m [Your Name], a freelance [Your Job Title – e.g. Web Developer, Graphic Designer, Translator] based in Japan. I help businesses around the world by providing high-quality [your service – e.g. websites, designs, translations] that are tailored to their needs.
2. Skills & Services
- Web Development (HTML, CSS, JavaScript, WordPress)
- Graphic Design (Logos, Banners, Social Media Ads)
- Translation (Japanese ⇔ English)
- SEO Writing & Blog Content
- Video Editing
I focus on delivering results on time and communicating clearly throughout the project.
3. Experience
With over [X] years of experience working with clients from the US, UK, and Europe, I understand the importance of deadlines, accuracy, and professionalism. I’ve completed over [X projects] with 5-star feedback.
4. Why Work with Me?
- Reliable and responsive communication
- Fluent in English and Japanese
- Flexible with time zones and deadlines
- Always open to feedback and improvement
5. Let’s Work Together!
I’m excited to collaborate on your next project. Feel free to send me a message – I’m always happy to discuss your ideas and goals!
Portfolio: [Insert link]
Email: [your@email.com] (if applicable)
テンプレートの日本語訳
フリーランスプロフィール テンプレート(日本語訳)
1. 自己紹介
こんにちは、私は[あなたの名前]です。日本を拠点に活動するフリーランスの[職種 例:Web開発者、グラフィックデザイナー、翻訳者]です。 世界中のクライアントに対して、ニーズに合わせた高品質な[サービス内容 例:Webサイト、デザイン、翻訳]を提供しています。
2. スキル・提供サービス
- Web開発(HTML、CSS、JavaScript、WordPressなど)
- グラフィックデザイン(ロゴ、バナー、SNS広告など)
- 翻訳(日⇔英)
- SEOライティング・ブログ記事作成
- 動画編集
納期を守り、常に丁寧なコミュニケーションを心がけています。
3. 実績
アメリカ・イギリス・ヨーロッパを中心とした海外クライアントとの取引経験が[X年]あり、 これまでに[X件]以上のプロジェクトを納品し、5つ星の評価をいただいています。
4. 私と仕事をするメリット
- レスポンスが早く、丁寧な対応
- 英語と日本語の両方に対応
- 時差や納期にも柔軟に対応
- フィードバックを大切にし、常に改善を心がけます
5. 一緒に働きましょう!
ご相談はいつでも歓迎です。 あなたのアイデアや目標についてお話できることを楽しみにしています!
ポートフォリオ:[リンクを挿入]
メール:[your@email.com]
プロフィールは参考にしてみてください。
また、最初は小さな案件から始めて、レビューと評価を集めることが成功への近道です。
日本にいながら世界とつながる働き方は、今後ますます広がっていくでしょう。まずは一歩を踏み出してみてください!