はじめに:副業が育ってきたら、「いきなり辞める」はもったいない?
副業で月3万円、5万円と収益が安定してきた…。
そんなとき、「そろそろ本業を辞めてもいいかも?」と思う瞬間があるかもしれません。
でも、勢いだけで辞めるのはちょっと待って!
副業が軌道に乗ってきた今だからこそ、退職前にやっておくべきことがあります。
本記事では、後悔のない「準備された退職」をするための行動を、ステップ形式でわかりやすく解説します。
ステップ1:現状の生活費と収入の見直しをしよう
月々の支出を“把握”することが第一歩
- 家賃・光熱費・通信費などの固定費
- 食費・交際費・雑費などの変動費
ここで大事なのは、「最低限どれくらい稼げば生活できるか?」を明確にすることです。
副業の収入がそのラインに到達していないなら、貯蓄の取り崩し期間も含めて検討をしてみましょう。
チェックリスト
- 家計簿アプリやExcelで1ヶ月分の支出を記録
- クレカの引き落としやサブスクを整理
- 最低生活費と理想生活費の2パターンを作る
ステップ2:退職後の社会保険と税金を予習しておこう0
1. 健康保険はどうなる?
退職後は以下のいずれかに切り替えが必要です。
- 国民健康保険に加入する
- 扶養に入る(配偶者がいる場合)
- 任意継続(最長2年):勤務先の健康保険を継続できる制度。保険料は全額自己負担になるが、給付内容が手厚い
→ どれが得かは、収入や扶養状況によって異なります。早めに役所でシミュレーションを。
2. 年金の切り替え
- 退職後は国民年金に切り替え。加入手続きは14日以内におこなう必要があります!
3. 住民税の“後払い”に注意
- 住民税は前年の所得に対して課税されるため、退職後も1年分支払いが発生します。
副業が黒字であっても、ここを見落とすと痛い出費になります。
ステップ3:失業保険を受け取れるか確認する
副業をしていても、一定の条件を満たせば雇用保険(失業給付)を受け取れる場合があります。
ポイント
- 雇用保険に1年以上加入していた
- 自己都合退職でも、7日+2ヶ月の待機期間ののち受給可能
- 副業の内容によっては「就労中」と見なされ、支給対象外になることも(届け出必須)
→ 副業をする場合はハローワークに正直に申告をしてくださいね!
⚠️注意:不正受給になると返還+ペナルティがあるので注意。
ステップ4:退職の準備は“引き継ぎ+円満”が鉄則
どんなに環境を変えたいと思っていても、辞め方で印象は大きく変わります。
- 最低でも1〜2ヶ月前に退職の意向を伝える
- 書面での退職願は丁寧に(感情的な内容はNG)
- 引き継ぎ資料をしっかり残す
- 最終出勤日や残業代、退職金の確認も抜かりなく
→ 気持ちよく送り出されることが、副業への信用にもつながることを忘れずに。
ステップ5:副業の「事業化準備」も少しずつ進めよう
副業が軌道に乗った今、以下の準備を並行して進めておくとスムーズです。
準備しておくと良いこと
- 開業届の提出(税務署へ)
- 青色申告の申請(65万円控除あり)
- 屋号やロゴの準備(名刺や請求書にも活用)
- 銀行口座・クラウド会計の設定(freee、マネーフォワードなど)
「いざ辞めた」あとに慌てて準備するよりも、少しずつ整えておくことでスムーズな独立が可能になります。
副業の成長を「新しい人生の始まり」にするために
【退職前に知っておくべきこと】
副業での収入が安定し、いよいよ本業からの独立を考える時、期待とともに不安も感じるかもしれません。「勢いだけで辞める」のは避け、将来を見据えた周到な準備をすることで、よりスムーズな移行が可能になります。ここでは、後悔しない「準備された退職」のための重要なステップを、さらに詳しく解説します。
ステップ 1:経済的な自立に向けて – 生活費と収入の徹底見直し
まず、月々の支出を正確に把握することが不可欠です。
固定費: 家賃、光熱費、通信費など、毎月必ずかかる費用を洗い出します。
変動費: 食費、交際費、雑費など、月によって変動する費用も、過去数ヶ月の記録から平均値を算出します。
最低生活費と理想生活費: 「最低限これだけあれば生活できる」というラインと、「これくらいの収入があれば安心して生活できる」という目標ラインを設定します。
副業収入が最低生活費ラインに達していない場合は、貯蓄の取り崩し期間も含めて、資金計画を立てる必要があると考えておきましょう。
【追加のポイント】
✔️家計簿アプリやExcelを活用し、日々の支出を記録・分析しましょう。
✔️クレジットカードの明細やサブスクリプションサービスを見直し、不要な支出を削減します。
💡3ヶ月~半年分の生活費を貯蓄として確保しておくと、精神的な余裕にもつながります
ステップ 2:退職後の安心のために – 社会保険と税金の知識
退職後の社会保険と税金に関する知識は、経済的な基盤を安定させる上でとっても重要です。
・健康保険: 以下のいずれかの選択肢があります。
・国民健康保険: 退職後、市区町村で加入手続きが必要です。
・扶養に入る: 配偶者が会社員の場合、扶養に入ることを検討できます。
・任意継続: 退職前の健康保険を最長2年間継続できますが、保険料は全額自己負担となります。
▶︎ご自身の収入や家族構成によって最適な選択肢は異なります。早めに市区町村の窓口で相談し、シミュレーションを行うことをお勧めします。
【年金】
退職後は国民年金に切り替わります。14日以内に市区町村で加入手続きが必要です。
【住民税】
住民税は前年の所得に対して課税されるため、退職後も1年分の支払いが発生します。副業収入も含めて、納税資金を確保しておく必要があります。
ステップ 3:万が一の備え – 失業保険の受給要件を確認
副業をしていても、一定の条件を満たせば雇用保険(失業給付)を受け取れる場合があります。
【受給要件】
・雇用保険に1年以上加入していた
・自己都合退職の場合、7日間の待機期間+2ヶ月の給付制限期間があります。
・副業の内容や労働時間によっては、受給対象外となる場合があります。
【注意点】
副業をしている場合は、ハローワークに正直に申告してください。
不正受給は、返還だけでなくペナルティも課せられます。
ステップ 4:円満退社は未来への投資 – 退職準備の重要性
退職は、新しいスタート地点であると同時に、これまでお世話になった会社との関係を清算する重要な機会です。
・退職の意向・・最低でも1〜2ヶ月前に、直属の上司に伝えましょう。
・退職願・・書面で丁寧に作成し、感情的な内容は避けます。
・引き継ぎ・・後任者がスムーズに業務を引き継げるよう、資料をしっかり作成します。
・最終確認・・最終出勤日、残業代、退職金など、会社との間で認識の齟齬がないように、しっかりと確認しましょう。
💡ポイント・・ 円満退社は、副業で築くあなたの信用にも繋がります。
ステップ 5:事業の土台を固める – 副業の事業化準備
▶︎副業が軌道に乗ってきたら、事業化に向けた準備も始めましょう。
・開業届の提出・・税務署に提出することで、正式に個人事業主として認められます。
・青色申告・・確定申告で最大65万円の控除を受けられる可能性があります。
・屋号・ロゴ・・名刺や請求書に記載する屋号やロゴを準備しましょう。
・銀行口座・クラウド会計・・ 事業用の銀行口座を開設し、会計ソフトを導入することで、経理処理を効率化できます。
*会社に属していないと銀行口座って作りづらいってご存じですか?解説記事つくりました。
>個人事業主がスムーズに銀行口座を開設し、クレジットカードを作る方法
💡ポイント・退職後に慌てて準備するのではなく、少しずつ進めておくことで、スムーズな独立が可能になります。
副業の成長は、あなたの才能と努力の証です!
だからこそ、慎重に準備を重ねることで
「自由に働ける未来」はすぐそこまで来ています。
この退職を、新しい人生の始まりにしましょう!
おわりに:副業の成長を、あなたの人生の軸に育てていく
副業が軌道に乗ってきたというのは、すでに一歩踏み出している証拠です。
焦らず、慎重に、でもしっかりと準備を重ねることで、「自由に働ける未来」がぐっと近づきます。
あなたの才能や努力は、きっとこれからもっと輝くはず!
「新しい人生の始まり」のためにしっかりと準備して前進していきましょうね!