無料で使えるVMware Player徹底ガイド|特徴とトラブル解決方法【初心者向け】

VMware Workstation Player のロゴと操作画面

VMware Workstation Playerは、個人利用なら無料で使える仮想化ソフトです。
※最新版(2025年時点)は Workstation 17 Player。Windows 11 24H2 / Linux Ubuntu 24.04 LTS でも動作確認済み。
Windows 11(24H2)にも対応し、Linuxや旧Windowsを安全に試すことができます。

VMware Playerの特徴とメリット

VMware Workstation Playerの特徴をわかりやすく表にしてみました。

特徴内容
開発元VMware Inc.(アメリカの仮想化ソリューション大手)
対応ホストOSWindows / Linux
対応ゲストOSWindows / Linux / FreeBSD / 他多数
商用利用無料は非商用のみ。商用利用は有料ライセンス(Pro版)が必要

VMware Playerの使い方と活用例

  • 複数の仮想OSを運用できる
     → Windows上でLinuxを動かしたり、古いWindows環境を残したりできます。
  • セキュリティの検証環境構築
     → サンドボックス的にウイルス挙動などを安全に確認できます。
  • アプリや設定のテスト
     → 本番環境を汚さず、自由にテストができます。
  • 業務用VM(要Pro)との互換性が高い
     → Workstation Proで作った仮想マシンもそのまま再生できます。

VMware Playerでよくあるエラーと解決方法

ここでは、実際にVMware Workstation Playerを使った際に起きやすいトラブルと、原因・対策をセットで解説します。

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トラブル1:仮想マシンの動作が重い/レスポンスが遅い

● 原因:CPU・メモリの割り当て不足

デフォルト設定のままではリソースが少なく、OSの起動や操作が非常に遅くなることがあります。

● 対処法

  • 仮想マシンの「設定」から、メモリを4GB以上/CPUを2コア以上に増やす
  • ホストPCの他アプリを終了して、VMへの負荷を軽減
  • SSDの使用や、仮想ディスクを「事前割り当て」に設定して速度を向上させる

トラブル2:USBデバイスが認識されない

● 原因:VMware Tools未導入、またはUSB設定の不備

USBメモリや外部機器が仮想マシン側で認識されないことがあります。

● 対処法

  • VMware Toolsをインストール(仮想マシンのメニューから挿入→実行)
  • 仮想マシンを起動後、「Player」→「リムーバブルデバイス」からUSB機器を手動で接続
  • 仮想マシン設定→USB設定で「USB 2.0または3.0」を選択
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トラブル3:画面解像度が小さい/拡張できない

● 原因:VMware Toolsが未インストール

解像度やフルスクリーンの最適化はVMware Toolsが担っているため、導入が必須です。

● 対処法

  • 仮想マシンの上部メニュー→「Player」→「管理」→「VMware Toolsのインストール」
  • インストーラーが起動しない場合は、手動でマウントし、実行
  • インストール後、仮想マシンを再起動

トラブル4:ネットワークにつながらない(インターネットに接続できない)

● 原因:ネットワークアダプタ設定の不一致

仮想マシンのネットワークアダプタが「NAT」や「ブリッジ」に正しく設定されていないと接続できません。

● 対処法

  • 仮想マシンの「設定」→「ネットワークアダプタ」を「NAT」または「ブリッジ」に設定
  • 接続先がWi-Fiか有線かで動作が変わるため、切り替えて試す
  • ネットワーク共有やセキュリティソフトによる制限を一時的に解除

トラブル5:仮想マシンが起動しない/エラーで停止する

● 原因:WindowsアップデートやHyper-Vとの競合

最近のWindowsでは、Hyper-VやWindows Subsystem for Linux(WSL)との競合が問題になるケースがあります。

● 対処法

  • コマンドプロンプトを「管理者として実行」し、以下を入力して再起動
     bcdedit /set hypervisorlaunchtype off
  • BIOS/UEFIで「Intel VT-x」または「AMD-V」が有効になっているか確認
  • VMwareのバージョンを最新に更新

よくある質問(FAQ)

Q1. VMware Workstation Playerは完全に無料ですか?
A. 個人利用や学習目的であれば無料で使えます。商用利用の場合は有料ライセンス(Pro版)が必要です。

Q2. VirtualBoxとの違いは何ですか?
A. VirtualBoxはオープンソースで無料、LinuxやmacOSでも幅広く利用できます。VMware Playerは安定性が高く、業務利用にも耐えやすいのが特徴です。

Q3. Windows 11 Homeでも利用できますか?
A. はい、VMware PlayerはWindows 11 Homeでも動作します。Hyper-Vと違いPro版に限定されません。

Q4. Macでは利用できますか?
A. Macには「VMware Fusion」という別製品があります。Macでの仮想環境構築はそちらを利用してください。

【まとめ】VMware Player トラブル対策

今回の記事の内容をわかりやすく表にしてみました。

トラブル内容主な原因対処法のポイント
動作が重いCPU・メモリ不足仮想マシンにリソースを多めに割り当てる
USBが認識されないVMware Tools未導入/設定不足Toolsインストール+手動接続+USB 3.0選択
解像度が小さいVMware Tools未導入Toolsを導入し再起動
ネット接続できないアダプタ設定ミス・Wi-Fiとの相性NAT/ブリッジ切替、セキュリティ設定の確認
起動しないHyper-Vと競合無効化コマンド実行/仮想化支援有効/ソフト更新


VMware Workstation Playerは、無料で使えるにもかかわらず高機能で、業務にも耐えうる性能を持つ仮想化ソフトです。特にWindowsユーザーにとっては、安定性や互換性の面で安心して使える選択肢といえるでしょう。

まずは無料で試して、動作に不満があればSSDやメモリを追加して快適に使いましょう。

ただし、他の仮想化ソフトと同様、初期設定や追加ツールの導入を怠ると不具合が起きやすいのも事実です。本記事で紹介したトラブルと対処法を参考に、安心・快適な仮想環境を構築してみてください。

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