【Windowsエラー0x00000050】ブルースクリーンが出る原因と対処法|2025年9月最新版

Windowsでブルースクリーンのエラーコード0x00000050が表示されて驚いている男性のイラスト。画面にはPAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREAのメッセージが出ている。

はじめに

突然現れるブルースクリーン(BSoD)…「STOPコード: 0x00000050」や「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」と表示されると、誰でも不安になります。
このエラーはメモリやドライバー、ストレージなど複数の要因で発生しますが、正しい手順で対処すれば多くは自力で解決可能です。
この記事では、原因の切り分け方から効果的な解決策、さらには再発防止のポイントまでわかりやすく解説します。

主なエラー表示例

  • STOP: 0x00000050 (PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA)
  • The system encountered a problem and needs to restart.
  • エラー情報: PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA

0x00000050エラーの主な原因

原因説明
メモリ不良物理メモリ(RAM)の障害・接触不良
ドライバー障害古い・壊れた・互換性のないドライバー
ストレージ不良SSD/HDDの一部セクター不良
ウイルス・マルウェア不正ソフトによるシステム破損
Windows更新失敗累積更新や大型更新後の不整合

これらの原因は複数が絡み合って発生することも少なくありません。特にメモリとドライバー関連は非常にトラブルの頻度が高く、まず最初に確認しておきたい重要なポイントです。次の章から、それぞれの原因ごとに詳しい対処方法を解説していきます。

対策① メモリ診断を行う

物理メモリの不良は非常に多い原因のひとつです。

【手順

  1. 検索で「Windows メモリ診断」と入力し、ツールを起動
  2. 「今すぐ再起動して問題を確認する」を選択
  3. 自動診断後、結果を確認

※診断結果が出たら、メモリの取り外し・差し替えも検討します。1枚ずつ抜き差しし、再現性を確認するのも有効です。

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▪️診断後、自動的に再起動しますが、結果は通知が表示されない場合もあります。その際は、以下の手順で確認できます。

  • イベントビューアーを開く
  • 「Windowsログ」→「システム」→「MemoryDiagnostics-Results」を検索
  • 「エラーは検出されませんでした」などの結果が表示されます

【補足】より精密なメモリ診断を行いたい場合は、「MemTest86」などの外部ツールもおすすめです。
「MemTest86」は無料で使える定番のメモリ診断ツールで、2025年8月現在は最新版「v10」も公開されており、より正確な診断が可能です。USBメモリに書き込んで起動し、詳細なメモリエラーを検出できます。

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対策② ドライバーを最新に更新する

特にグラフィックドライバー・ネットワークドライバーが原因になりやすいです。

  • デバイスマネージャーを開き、各ドライバーを右クリック → 更新
  • メーカーサイトから最新版を手動ダウンロードするのも確実です
  • 古いドライバーは一旦アンインストール → 再起動でクリーン再インストール

ドライバーは一度完全に削除してから入れ直すことで、古い設定や破損したファイルが残らず、安定動作につながるケースが多いです。特にグラフィックドライバーはこの「クリーンインストール」が非常に有効です。

補足:Driver Verifierでドライバーを徹底調査(上級者向け)

隠れたドライバー障害を発見したい場合は、「Driver Verifier」ツールの使用も有効です。

⚠️Driver Verifierやダンプ解析は上級者向けなので、操作に不安があれば専門サポートを利用しましょう。

  • コマンドプロンプトで verifier と入力
  • 「カスタム設定の作成」→「すべてのドライバーを選択」→再起動
  • 問題のあるドライバーが強制的にテストされ、再現する可能性が高くなります

※使用後はコマンド verifier /reset でリセットしてください。

公式ユーティリティを使う方法

メーカー公式のドライバー自動更新ツールも便利です。

これらのツールを使うことで、手動で探す手間が省けるだけでなく、チップセットやグラフィック、Wi-Fiなどの隠れた重要ドライバーも確実に最新版へ更新できます。特に、Windowsの大型アップデート後や、BSOD(ブルースクリーン)が発生した直後は、こうした公式ツールで一括チェックしておくと安心です。

対策③ ストレージ診断を行う

HDD/SSDのエラーが原因でページングエラーが出る場合もあります。

CHKDSKコマンドを使用

① 管理者コマンドプロンプトを開く

② 以下を入力

chkdsk C: /f /r

③ 再起動後にディスクチェックが実行されます

※重要データは事前にバックアップをしてください!

対策④ ウイルススキャンを実行する

悪質なマルウェアやウイルスもシステム破損を引き起こします。

  • Windows Defenderのフルスキャンを実施
  • 別のセキュリティソフト(例:Malwarebytes)で追加スキャンもおすすめ

対策⑤ システムファイルを修復する

SFC / DISMコマンドでシステム破損の自動修復を行います。

sfc /scannowDISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

これらは管理者コマンドプロンプトで実行します。

裏ワザ① 最近の更新プログラムを一時的にアンインストール

大型更新直後に発生した場合は、以下の操作も有効です。

  • 設定 → Windows Update → 更新履歴 → 更新プログラムのアンインストール
  • 直近の累積更新(KBxxxxxxx)を一旦削除 → 再起動して安定性確認

更新プログラムが原因の場合は、アンインストール後すぐにブルースクリーンが止まることもあります。この場合、原因となった更新が再配信されるのを一時的にブロックすることも検討すると安定性が保てます(更新の一時停止機能を利用)。

裏ワザ② クリーンブートで原因切り分け

常駐ソフトが悪さをしている可能性もあります。

  • msconfig → サービス → Microsoft以外をすべて無効 → クリーンブートで起動

これで安定するなら、特定ソフトが原因の可能性が高いです。

補足:より高度な調査法

イベントビューアーを活用

  • Windowsログ → システム → エラー時刻を確認
  • 特にドライバーやサービス障害ログを調べる

▶︎詳しいイベントビューアの方法はこちら↓で詳しく解説しています。

イベントビューアー詳しい使い方』

ダンプ解析

  • ブルースクリーンダンプ(minidump)を収集・解析することで詳細原因が分かることもあります
  • ※やや上級者向け

原因と対処法まとめ表

原因対処法
メモリ不良Windowsメモリ診断、メモリ差し替え
ドライバー障害最新ドライバーへ更新
ストレージ不良CHKDSKで修復
ウイルス感染フルスキャン実施
Windows更新失敗更新アンインストール・SFC/DISM

上記のように、「0x00000050」は複数の要因が重なることも多いため、一つ一つ順番に切り分けていくことが解決の近道です。特にメモリ・ドライバー・ストレージの3点を優先的に確認すると、原因が早く特定できるケースが多くなっています。

よくある質問

Q. 突然ブルースクリーンが出たが、再起動後は動く。様子見でいい?

A. 一時的な誤作動なら自然回復もありますが、放置は危険です。早めにメモリ診断・ドライバー更新などを実施しましょう。

Q. メモリ診断で異常なしだった。次は何を優先すべき?

A. ドライバー更新とストレージ診断(CHKDSK)を優先しましょう。


実は、この0x00000050は 一度発生した後にしばらく再発しないことも多い エラーです。ですが、再発する可能性も残っているため、原因の切り分けを放置せず、早めに対処しておくことが重要です。

今後の予防策

0x00000050エラーは一度解決しても、環境や使い方によって再発することがあります。日頃から以下の予防策を意識しておきましょう。

オーバークロックやXMP設定の見直し

 安定性に影響するため、不具合時はいったん無効化して様子を確

ドライバーとWindowsを定期的に更新

 古いドライバーや未適用の更新は不具合の原因になります。特にグラフィック・ネットワーク関連は優先的に確認。

大型アップデート前にバックアップを実施

 システムイメージや重要データを外部SSD/クラウドに保存しておくと安心です。

メモリやストレージの健康状態をチェック

 定期的に「Windowsメモリ診断」や「CHKDSK」、メーカー提供のユーティリティを活用。

BIOS・ファームウェアの更新

 古いBIOSは互換性トラブルを引き起こすことがあります。公式サイトで最新版を確認。

ハードウェアの熱対策と清掃

 内部にホコリがたまると熱暴走を招きやすく、BSoDのリスクが高まります。エアダスターで定期的に清掃しましょう。


まとめ

「0x00000050(PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA)」は、メモリ・ドライバー・ストレージなど幅広い原因で発生します。一見複雑に見えますが、診断 → 更新 → 修復 と順番に進めることで改善できるケースがほとんどです。
まずはメモリ診断やドライバー更新など基本対処から始め、必要に応じてストレージ診断やシステム修復を行いましょう。
再発を防ぐためには、定期的なメンテナンスとバックアップが欠かせません。
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