
2025年10月14日、ついにWindows 10の無償サポートが終了します。
「まだ動くのに買い替えるのはもったいない…」という声も多く、今注目を集めているのが無料で使える代替OSです。
本記事では、2025年10月時点の最新情報をもとに、主要な代替OS5種類の特徴・おすすめ用途・インストール方法をわかりやすく比較。
初心者でも迷わず移行できるよう、「安全な試し方」「データを守る準備」まで丁寧に解説します。
Windows10ユーザの中には
「このPC・・まだ使えるのに・・」
と思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで注目されているのが「代替OS(だいたいオーエス)」という選択肢です。
代替OSってなに?
「代替OS」とは、Windows以外のオペレーティングシステム(OS)のこと。
無料で使えるものも多く、古いパソコンでも軽快に動作します。
「難しそう」と感じるかもしれませんが、最近の代替OSはとても親切設計。
マウスで操作できて、WordやExcelに似たソフトも最初から入っているものがほとんどです。
代表的な代替OS 5選【2025年最新版】
2025年10月時点では、Zorin OS 17.3が公開され、より滑らかな動作と最新ハードウェア対応が進んでいます。一方で、Linux Mint 22.1 “Wilma” はLTS(長期サポート版)として安定性を重視するユーザーから高評価です。
また、GoogleのChromeOS Flexは日本国内でも教育機関を中心に導入が進んでおり、「古いWindowsノートを再利用する選択肢」として注目を集めています。
以下の表では、特に人気の高い代替OSを、特徴やおすすめ用途とともに紹介します。
OS名 | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
Linux Mint | Windowsに近い見た目で初心者向け。動作も軽く、日本語対応も良好。 | とにかくわかりやすく、違和感なく使いたい人 |
Zorin OS | Windows風のUIに特化。見た目も美しく、慣れやすい。 | 「Windowsのように使いたい」人に最適 |
Ubuntu | Linux界の王道。情報が豊富で、ビジネス・学習にも対応。 | 少し詳しくなってもいい、長く使いたい人 |
ChromeOS Flex | Google提供。GmailやGoogleドキュメントと相性抜群。超軽量。 | とにかく軽く、ネット中心で使う人 |
ReactOS | Windowsに近い設計を目指す 開発中(アルファ) のOS。日常利用の安定性は未保証で検証・学習向け。 | 実験的に試したい人向け |
【補足】
▶︎ChromeOS Flex・・2025年10月時点で、日本語入力やオフラインアプリの安定性が改善。旧PC再利用の事例も増加中です。
▶︎Zorin OS・・最新版17.2で日本語フォントが改善され、初期状態でも見やすくなっています。
こうして見ると、「代替OS」といっても意外と種類が多く、それぞれにちゃんと個性や得意分野があることがわかります。なかでも「Linux Mint」や「Zorin OS」は、初心者向けに設計されており、今までWindowsしか使ったことがない人でも安心して使える設計になっています。
まずは興味のあるOSをひとつ選んで、次のセクションで紹介する「用途別のおすすめ」や「インストールの流れ」などと照らし合わせて、自分に合ったものを見つけていきましょう。
「じゃあ、どれを選べばいいの?」という方へ
選ぶポイントはたった3つです。
- 見た目がWindowsに近いかどうか
- 自分のパソコンでちゃんと動くか(軽さ)
- 何に使うか(仕事/学習/趣味)
用途別おすすめOS一覧
用途 | おすすめOS | 理由 |
---|---|---|
ネット・メール・YouTube | ChromeOS Flex / Linux Mint | 軽くて起動が速く、すぐ使える |
文書作成・表計算 | Zorin OS / Linux Mint | LibreOfficeが最初から使える |
プログラミング学習 | Ubuntu | 開発環境が整っており、情報も豊富 |
古すぎるPCで再利用 | ChromeOS Flex | とにかく軽いので、HDDでもサクサク |
ご覧のように、どのOSにも得意分野があります。
大切なのは、「自分が何にパソコンを使っているか」をしっかりイメージすることです。
たとえば、メールやYouTubeだけならChromeOS Flex、
文書作成がメインならLinux MintやZorin OS。
もし「ちょっと勉強もしてみたい」という気持ちがあるなら、Ubuntuにチャレンジするのも面白いかもしれません。
インストールって難しいの?
心配はいりません。最近の代替OSは次のような手順で導入できます。
- 公式サイトからISOファイルをダウンロード
- USBメモリに書き込む(専用ツールあり)
- PCをUSBから起動して、画面の指示に従うだけ
最近は「Ventoy」などの無料ツールを使えば、複数のOSを1本のUSBにまとめて入れることも可能です。これにより、Zorin・Mint・Ubuntuを切り替えて試せるので、自分のPCとの相性を確認しながら最適な1本を選べます。
BIOS設定で「Secure Boot」を一時的に無効化する必要がある場合もあります。特にメーカー製PCでは「F2」または「Del」キーでBIOSに入り、「Boot」項目から変更できます。
☝️一度もWindowsを消さずに、「試すだけ」のお試しモード(Liveモード)もあります!
また、 代替OSのインストールには、信頼性の高いUSBメモリ(16GB以上)が必要です。
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💾 OS移行・Liveモード試用の前にデータを退避しましょう。
Liveモードを試す前にバックアップを取っておけば、どんなトラブルでも安心です。
セキュリティ面は?
Linux系OSはセキュリティが強固で、ウイルスのリスクが低いのが特徴です。
もちろん、基本的な設定(パスワード管理や更新)は必要ですが、Windowsよりも狙われにくく、安全性が高いと言われています。
2025年10月現在、Linux系OSではAPT署名検証と自動アップデート機能の改良が進んでおり、脆弱性パッチの提供速度も向上しています。
ChromeOS FlexはGoogleアカウント連携により、2段階認証・端末紛失時の遠隔ロックにも対応しています。
代替OSで本当に大丈夫?」よくある疑問に答えます
Q1. 仕事で使えるの?WordやExcelは使えないの?
代替OSには「LibreOffice(リブレオフィス)」という無料のオフィスソフトが標準で入っている場合が多く、Word・Excel・PowerPointとほぼ同じような操作が可能です。
Microsoft Officeそのものではありませんが、.docxや.xlsxの読み書きもでき、簡単な文書作成や表計算には十分対応できます。
どうしても本家Officeが必要な場合は、Microsoft 365 の Web 版(旧 Office Online)を使うという手もあります。これはChromeOSやLinuxでも動くため、意外と問題なく仕事で使えるケースが多いのです。
Q2. プリンターやWi-Fiはちゃんと使える?
最近の代替OSは、多くの周辺機器にも対応しており、エプソン・キャノンなどの家庭用プリンターも自動認識されることが多くなっています。
また、Wi-Fiも基本的にOSインストール直後から使えるようになっていることが多く、設定はWindowsとほぼ同じ感覚で行えます。
古い機種でうまく動かない場合でも、代替ドライバを導入したり、メーカーのLinux用対応情報を確認すれば解決できることも多いです。
なお、法人向けの複合機や一部の古い周辺機器では、Linux用ドライバが提供されていない場合があります。事前に公式サイトやフォーラムで対応状況を確認しておきましょう。
特に古い Broadcom 系Wi-Fi や一部プリンターは追加ドライバが必要な場合があります。公式の対応表やユーザーフォーラムで機種名を事前検索すると安心です。
Q3. インストールして後悔しない?
不安な方には、「USBから起動して試せるLiveモード」がおすすめです。これは、パソコンに一切インストールせず、USBメモリから直接代替OSを起動して“お試し操作”ができるモードです。
この方法を使えば、今使っているWindowsには何も影響を与えず、見た目や使い心地を事前に確認できます。気に入ればそのまま本格導入、気に入らなければUSBを抜くだけで元通りという安心設計です。
複数のOSを使い分ける「デュアルブート」も可能
少し慣れてきた方や「Windowsもまだ少し使いたい」という方には、「デュアルブート」もおすすめです。これは、1台のPCにWindowsと代替OSを共存させて、起動時にどちらかを選べるようにする方法です。
例えば、「普段はLinuxで安全・快適にネットや文書作成」「どうしてもWindowsでしか動かないソフトがあるときだけWindowsを起動」といった使い分けが可能になります。
インストール時に「Windowsを残してインストール」を選ぶだけでOKなOSも多いため、思ったよりもハードルは高くありません。
Windows が BitLocker 有効の場合、パーティション変更やブートローダー更新で回復キーの入力が求められることがあります。回復キーを事前に控えてから作業してください。
移行前には、写真・書類・ブラウザのブックマークなどを先に退避しておくと安心です。
まとめ:慌てなくていいけど、今から準備しよう
Windows 10は有料の延長サポートを利用すれば2026年まで使えますが、無償サポートは2025年10月14日に終了します。買い替えを迷っている方は、終了日までに代替OSをLiveモードで試すなど、移行の準備を進めておくのがおすすめです。
- Windows 10のサポート終了=すぐにPCが使えなくなるわけではありません。
- でも、セキュリティリスクや不具合は避けられません。
- 買い替えに悩んでいるなら、まずは代替OSを試してみる価値は大いにあります!
パソコンのOSを変えるなんて、最初はとても大きなことのように感じるかもしれません。
でも、今は「お金をかけずに、安心して、パソコンを使い続ける方法」がしっかり用意されています。
Windows 10 は無償サポート終了後も有償ESU等の選択肢がありますが、条件・価格・期間は変更される可能性があります。買い替えを迷っている場合は、終了日までに 代替OSをLiveモードで試し、データバックアップと移行手順を準備しておくと安心です。
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