
2025年9月25日、MicrosoftはWindows 10 バージョン22H2向けの最新プレビュー更新プログラム「KB5066198」を公開しました。
この更新は、セキュリティ修正を含まない「非セキュリティプレビュー(オプション)更新」に分類されており、Windows 10のサポート終了前、最後の品質改善アップデートとみられています。
この記事では、KB5066198の内容や修正点、適用すべきかどうかの判断ポイント、そして「適用しなかった場合の影響」についても、丁寧に解説します。
KB5066198とは?
KB5066198は、2025年9月25日に配信されたWindows 10 バージョン22H2向けのオプション更新プログラムです。
OSビルド番号は19045.6396となり、Windows Updateの「オプションの更新プログラム」欄、またはMicrosoft Update Catalogから手動でダウンロードできます。
- 公開日:2025年9月25日
- 対象:Windows 10 バージョン 22H2
- ビルド番号:19045.6396
- 分類:非セキュリティプレビュー(品質改善)
- 提供方法:Windows Update(任意適用)またはMicrosoft Update Catalog
この更新の特徴は、新機能を追加するものではなく、既存機能の安定化や不具合修正に特化している点です。 そして、2025年10月14日のサポート終了を前に配信された「最後の非セキュリティ更新」であることから、多くのユーザーやIT管理者の注目を集めています。
主な修正内容と改善点
1. SMBv1接続の不具合修正
以前のセキュリティ更新(KB5065429)適用後、一部の環境で古いNASや共有フォルダーに接続できなくなる不具合が報告されていました。
特に、SMBv1(古い通信プロトコル)を使うネットワーク機器では、アクセス拒否や認証エラーが頻発するケースも。
KB5066198では、この問題を修正。古いNASやプリンタ共有を利用する環境での接続性が改善されています。 なお、SMBv1自体は旧式の仕組みであり、セキュリティ面で非推奨ですが、業務上やむを得ず使っている環境もまだ多いため、実用的な修正といえます。
2. Autopilot/Enrollment Status Page(ESP)の不具合修正
p>企業や学校でよく使われるデバイス展開ツール「Windows Autopilot」において、初回起動時(OOBE)にEnrollment Status Page (ESP)が正しく表示されない不具合がありました。
KB5066198ではこの問題も修正され、IT管理者による自動構成・登録処理がスムーズに行えるようになっています。
3. その他の品質改善
今回の更新には、IME、タスクスケジューラ、更新プロセスの安定性向上など、複数の軽微な調整も含まれています。 大きな機能追加はありませんが、システム全体の動作を“最後に整える”役割を担っている更新といえるでしょう。
適用すべき?それとも見送る?
KB5066198は「オプション更新」として提供されているため、ユーザーが自分で適用するかどうかを選択できます。 ここでは、適用をおすすめするケースと、見送ってもよいケースを整理します。
適用をおすすめするケース
- SMBv1を使うNASや古いプリンタがネットワークにある
- Autopilotでデバイス管理を行っている
- 既存の環境で通信・展開に不具合が出ている
- セキュリティ更新以外も最新状態で保ちたい
これらに該当する場合は、KB5066198を適用することでトラブルが軽減される可能性があります。
見送ってもよいケース
- すでにWindows 11へ移行済み
- 新機能が不要で、安定動作を優先したい
- SMBv1やAutopilotを使用していない
プレビュー更新はあくまで“任意”です。
自動ではインストールされないため、環境が安定している場合は、次回の月例セキュリティ更新(10月分)を待っても構いません。
適用しない場合、修正はどうなる?
KB5066198を適用しなかった場合でも、**致命的なセキュリティリスクが生じるわけではありません。** ただし、今回の更新で修正された「SMBv1接続不具合」や「AutopilotのESP表示問題」は、次の定例更新(KB506XXXX)にも引き継がれない可能性があります。
なぜなら、KB5066198は非セキュリティプレビュー(通称Cリリース)に分類されており、 通常は翌月の「月例更新(Bリリース)」に内容が統合される仕組みですが、Windows 10は10月14日でサポート終了のため、 この更新が最後の品質修正機会になる見込みだからです。
そのため、もし現在SMB接続エラーやAutopilot設定トラブルが発生している場合は、 KB5066198を適用しておく方が安全です。 逆に、特に問題がない場合は無理に適用する必要はありません。
適用を見送ってもWindows Updateは正常に機能しますが、今後は「セキュリティパッチのみ(またはESU契約者限定)」となるため、 品質面の改善はこの更新が最後という点を理解しておくとよいでしょう。
手動でインストールする方法
KB5066198は自動では適用されません。手動で適用する場合は、以下の手順で行います。
① Microsoft Update Catalogへアクセス。
②「Windows 10 Version 22H2」対応の.msuファイルを選び、ダウンロード。
③ ダブルクリックして実行 → 再起動。
※「winver」でOSビルド「19045.6396」になっているか確認してください。
Windows 10の“終わり方”と今後の選択肢
Windows 10は2025年10月14日をもってサポート終了を迎えます。 それ以降はセキュリティ更新も提供されなくなり、サポートを延長するには、 企業・教育機関向けのExtended Security Updates(ESU)プログラムの契約が必要となります。
Microsoftは個人ユーザーに対して、Windows 11やクラウドPCサービス「Windows 365」への移行を推奨しています。 もし古いPCでWindows 11が動作しない場合は、軽量化やSSD換装などで延命する方法もあります。
まとめ
KB5066198は、Windows 10 バージョン22H2向けの最後の非セキュリティ更新です。 主にSMBv1やAutopilotに関する不具合を修正し、システムを安定化させる目的で提供されています。
適用するか迷っている場合は、「現在不具合があるかどうか」で判断するのがポイントです。 もしネットワーク接続やデバイス展開でトラブルを感じているなら、KB5066198を適用しておくと安心です。
Windows 10の更新はまもなく幕を閉じますが、最後の1回をどう活かすかで、サポート終了までの安定度が変わります。 環境に合わせた慎重な判断をおすすめします。
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