年末年始といえば、日本では大掃除やおせち料理、初詣が定番ですが、

世界にはその国や地域ならではのユニークな過ごし方がたくさんあります。

今日は、世界各地の興味深い年末年始の習慣を丁寧にご紹介したいと思います!

アメリカのお正月

カウントダウンパーティとニューイヤーズボール

アメリカでは、大晦日はパーティで大いに盛り上がります。

特に有名なのがニューヨークのタイムズスクエアで行われる

「ニューイヤーズボール」

のイベントです。毎年数十万人がこの地に集まり、

テレビ中継を通じて世界中の人々がこの瞬間を見守ります。

12月31日の午後11時59分に巨大なボールが落下し始め、

午前0時ちょうどに新年が訪れる仕掛けは圧巻です。

イタリアのお正月

古いものを捨てて新しい年を迎える

イタリアでは、年末年始に「古いものを捨てる」ことで新しい年の幸運を呼び込むと言われています。

特に南部の地域では、

という大胆な習慣があります。

近年は安全上の理由で控えめになっているものの、この伝統には

「過去を手放し、新しいスタートを切る」

という意味が込められているそうです。

デンマーク

お皿を割る?ユニークな幸運祈願

デンマークでは、

大晦日に友人や家族の家の玄関先でお皿を割る

という風変わりな習慣があるそうです。

割られたお皿の量が多いほど、新年に多くの幸運が訪れると信じられています。

また、年が明ける瞬間には椅子から飛び降りて

「飛び跳ねるような幸せ」

を願うユニークな風習も、場所によってあるそうです。

デンマークの方って楽しいことが好きなんですね。

スペインのお正月

12粒のブドウで願いを込める

スペインでは、新年が始まる直前に12粒のブドウを食べる習慣があります。

これは、新しい年の12か月分の幸運を願うものです。

一粒ずつ食べるごとに願い事を唱えたり、

心の中で感謝の気持ちを込めたりするようです。

この習慣はポルトガルなどの隣国でも広く行われているということです。

フィリピンのお正月

丸いもの尽くしで金運アップ

フィリピンでは、新年を迎える際に丸いものを多く用意することが伝統となっています。

丸い形は「コイン」を象徴し、金運を呼び込むと言われています。

そのため、年末年始には丸いフルーツや食器、さらには丸い模様の服を身に着ける人も多いです。

インドのお正月

多様な文化が生む年末年始の過ごし方

インドは広大な国土と多様な文化を持つ国であるため、

年末年始の過ごし方も地域によってさまざまです。

ヒンドゥー教の地域では伝統的な儀式が行われる一方で、

都会では西洋風のカウントダウンパーティも人気です。

また、太陽暦を基準とする地域では、新年が異なる時期に祝われることもあるそうです。

南米のお正月

カラフルな下着で新年の願いを

南米の国々では、新年を迎える際に特定の色の下着を着用することで、

願い事を叶えるという習慣があるそうです。

例えば

黄色は金運

赤は恋愛運

白は平和

を象徴するとのこと。

このユニークな風習はブラジルやアルゼンチンなどで特に人気です。

日本と異なる視点から年末年始

こうした世界各地の年末年始の習慣を知ると、

日本とは異なる価値観や伝統に触れることができます。

そして旅行先や外国人の友人との会話で役ちます。

日本に居てもスペイン式にブドウを用意してみたり

フィリピン風に丸いフルーツを飾ってみたりするだけで、

いつもと違った新年の始まりを楽しめるのでは無いでしょうか。

逆にお正月、何もしない国

一部の国や文化圏では「お正月」という特別な概念や祝う習慣があまり根付いていない場合があります。

その背景には、宗教的な理由や文化的な違い、そして特定の暦の採用が関係しています。

サウジアラビアなどの国々

イスラム教が主流の国々では、グレゴリオ暦の1月1日は特に祝われないことが多いそうです。

イスラム教ではヒジュラ暦(イスラム暦)が使われており、

新年に相当するのはヒジュラ暦の最初の月である「ムハッラム月」の始まりです。

このため、西暦の新年は一般的な日として扱われることが多いです。

ネパールの一部地域

ネパールでは、主にビクラム暦(ビクラム・サムバット)という独自の暦が使われており、

新年は4月中旬頃に祝われます。

このため、西暦の1月1日は特に大きなイベントとしては認識されていません。

ただし、都市部や国際的なコミュニティではグレゴリオ暦の新年を祝うことも増えています。

アフリカの一部地域

サハラ以南のアフリカのいくつかの地域では、

年末年始が農耕サイクルや収穫祭などと関係していることが多いです。

特に部族単位での暮らしが中心の地域では、

1月1日は単なる暦上の日に過ぎず、特別な行事が行われない場合もあります。

チベット

チベットでは「ロサル」と呼ばれる新年がチベット暦に基づいて祝われます。

この日付は毎年異なり、西暦の新年とは一致しません。

そのため、1月1日は特に重要視されないことが一般的です。

少数派文化や部族社会

近代的な暦を採用していない一部の少数派文化や部族社会では、

「新年」という概念そのものが存在しない場合があります。

季節の移り変わりや自然現象が生活の中心であり、

明確な「年の始まり」を意識しないこともあります。

現代化の影響で変化する風習

ただし、グローバル化の進展に伴い、グレゴリオ暦の1月1日を祝う文化が広がっている国もあります。

国際的な交流や観光の影響で、新年を祝うイベントが都市部を中心に行われるケースも増えています。

このように、お正月を祝わない国や文化が存在する一方で、

現代化の波により少しずつ新しい形で取り入れられることもあります。

その背景や理由を知ることで、より多様な文化に触れるきっかけになるでしょう。

まとめ

世界の年末年始の過ごし方は実にさまざまで、

それぞれの文化や地域の特徴が色濃く反映されています。

今年の年末年始は、これらのユニークな習慣を取り入れながら、

少し特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?

新しい視点で年越しを迎えることで、新しい一年がより充実したものになるかもしれません。

以上が世界の年末年始の過ごし方についてのご紹介でした。

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