Windowsアップデートにうんざりしていませんか?
Windowsを使い続けていると、頻繁なアップデートに時間を取られ、PCの容量が圧迫されることに悩まされがちです。
私はWindows PCとMacを使っていますが、Windowsのアップデートの多さには辟易しています。
さらに、
「古いモデルのPCはアップデートできません」
と通知が来て、結局数年ごとにPCを買い替える…そんな経験はありませんか?
>2025年2月! Windows11アップデート「このPCは対応していません」でも大丈夫!最新24H2にアップデートする裏技を図解付きで完全解説
もし、
「Windowsアップデートのストレスから解放され、今のPCをもっと長く使いたい」
と思っているなら、AWS(Amazon Web Services)を活用する方法があります。

クラウドを活用する新しい選択肢
AWSとは、Amazonが提供するパブリッククラウドサービス
「Amazon Web Services」
の略称です!
「クラウド」という言葉をよく耳にしますが、簡単に言えば「インターネット経由で使いたい時に必要な環境を提供するサービス」です。
AWSを利用すれば、PCに直接Windowsをインストールする必要がなくなり、クラウド上で最新のWindows環境を利用できます。
これにより、古いPCでもWindowsの最新バージョンを快適に使うことが可能になります。
しかしこのAWSという言葉を初めて聞いた人にとっては
どういう事?
と思いますよね?
今日は、このAWSについて詳しく説明していきます。
AWSを利用するメリット
実はこの『AWS』は、必要なときにだけWindows環境をクラウド上で利用できるため、無駄なコストが発生しません。
1. 利用したい時だけ使える
以下に具体的な例を挙げてみます。
• 短時間の利用なら無料枠(750時間無料など)を活用
• 1カ月間しっかり使うなら12カ月無料プランを選択
といった形で、自分の利用スタイルに合った契約が可能です。
2. セキュリティ対策が万全
AWSは、軍事機関や銀行などでも採用されるほどの高いセキュリティを誇るプラットフォームです。
AWSのコアインフラは厳しいセキュリティ要件を満たしており、230以上のセキュリティサービスと機能を備えています。
そのため、AWSを利用する場合、通常のPCのようにセキュリティソフトを別途導入する必要がなく、安心して使えます。
3. 最大の魅力!Windowsアップデート不要!
AWSを使えば、従来のWindowsアップデートの手間が不要になります。
クラウド上で管理されるため、PCのストレージを圧迫することもなく、いつでも最新のWindows環境を維持できます。容量の心配も不要!
4. 高速動作でストレスフリー
クラウド上で動作するため、自分のPCが古くても関係なく、サクサク快適にWindowsを利用可能です。
保存やデータのやり取りもスムーズで、PCの性能に左右されにくいのが大きな利点です。
AWSが向いていない人とは?
AWSは多くの人にとって便利な選択肢ですが、以下のような方には向いていないかもしれません。
1. クラウドに抵抗がある人
「クラウドの仕組みがよく分からない」「データをインターネット上に置くのが不安」といった理由でクラウドを避ける方には、AWSの利用は難しいかもしれません。
2. 設定するのが面倒な人
AWSの設定は比較的簡単ですが、それでも多少の手順が必要です。「設定をするくらいなら、今のPC環境のままでいい」と思う方には向いていません。
3. 現状のPC環境で満足している人
今のWindows環境に不満がなく、特に困っていない方には、AWSを導入する必要はないでしょう。
ただし、2025年10月14日にWindows 10のサポートが終了するため、それまでに対策を考えておくことをおすすめします。
ここからは、AWS(Amazon Web Services)を利用してWindows環境を構築する方法について、できるだけ分かりやすく説明します。
また、よく聞かれるのですが
「AWSだけを使う場合、パソコンは不要でモニターとキーボードがあればいいのか?」
という疑問についてもお答えします。
AWSでWindowsを使うための導入手順
AWSでは「Amazon WorkSpaces」という仮想デスクトップサービスを利用すると、クラウド上でWindowsを動かせます。
例えば、自分のパソコンが古くても、インターネット経由で最新のWindows環境を利用可能になります。
① AWSの無料アカウントを作成
1. AWS公式サイト にアクセスします。
2. 「無料アカウントを作成」をクリック

3. 言語を変えて、必要な情報(名前、メールアドレス、パスワードなど)を入力します。

4. クレジットカード情報を登録(無料プランでも必要。ただし請求は発生しない)
5. 本人確認(電話番号認証)を完了
6. 「無料プランで開始する」を選択して、アカウント作成完了
これでアカウント登録は終了です。
AWS Management Console にログイン
1. AWSコンソール にアクセス
2. 作成したアカウントでログイン
Amazon WorkSpacesを設定
1. AWSコンソールで「WorkSpaces」を検索
2. 「WorkSpacesの起動」をクリック
3. リージョン(データセンターの場所)を選択(日本なら「アジアパシフィック(東京)」を推奨)
4. Windows環境を選択(Windows 10 or Windows 11)
5. インスタンスのスペックを選ぶ(CPU・メモリ・ストレージの設定)
• 軽めの作業なら 「Standard(2vCPU・4GB RAM)」
• 高速な環境が必要なら 「Performance(2vCPU・8GB RAM)」
↑自分の使用状況に合わせましょう!
6. ユーザーを設定(自分用のアカウントを作成)
7. 起動ボタンを押して、仮想デスクトップを作成
接続してWindowsを利用
1. AWS WorkSpacesアプリをインストール(Windows/Mac/iOS/Android)
• WorkSpacesクライアントダウンロードページ←ここをクリック
2. アプリを起動し、AWSから送られてくる「接続情報」を入力
3. リモートデスクトップ環境でWindowsを利用可能になりました!
AWSだけを使う場合、パソコンは不要?
結論としては、最低限「インターネットに接続できるデバイス」が必要です。
ただし、通常のパソコンではなくても、以下のデバイスでAWSのWindows環境を使うことができます。
✅ タブレット(iPad・Android)
✅ 安価なChromebook
✅ 小型のシンクライアント端末(クラウド専用端末)
✅ スマホ(ただし操作性は悪い)
つまり、自分のPCの性能が低くても、クラウド上でWindowsを動かすので問題ないというのがポイントです。
ただし、キーボードとマウスがあった方が操作しやすいので、タブレットを使う場合はBluetoothキーボードとマウスを用意すると快適になります。
AWS Windowsを導入するメリットとデメリット
AWSを使うメリット
• PCのスペックを気にせず最新のWindowsが使える
• 古いPCやタブレットでも利用可能
• Windowsのアップデートが不要
• PCのストレージを圧迫しない
• クラウド上なので故障リスクなし
• 必要な時だけ使えてコスト削減
AWSを使うデメリット
• インターネット環境が必須(オフラインでは使えない)
• 長期間使うとコストがかかる
• 低速なネット回線では快適に動かない
• 最初の設定に少し手間がかかる
このように、AWSを活用すれば、古いPCやタブレットでも最新のWindows環境を利用可能です。
特に、
「Windows 11にアップグレードできないPCを持っている人」
「一時的にWindows環境が必要な人」
にはおすすめです!
*ただし、AWSはインターネット接続が必須なので、ネット環境が悪いと残念ながら快適に使えません。
また、長期間の利用では普通にPCを買うよりコストがかかる可能性があるため、用途に応じて選ぶのがベストだと思います。
「試しに使ってみたい!」
という場合は、AWSの無料プランを活用して、一度Windows環境をクラウド上で体験してみるのが良いでしょう!
まとめ:AWSでPCの買い替えコストを削減!
Windowsアップデートの度にストレスを感じたり、新しいPCの購入を迫られたりするのは大変ですよね。
しかし、AWSを活用すれば、古いPCでも最新のWindowsを快適に使い続けることが可能になります。
「お金をかけずにWindows環境を維持したい」
と考えている方は、ぜひAWSの無料プランを試してみてください。
最後に、AWSと通常のWindows PCを使った時の違いを、比較表にしました。参考にして下さい。
項目 | AWS(クラウドPC) | 通常のWindows PC |
---|---|---|
初期コスト | 0円(無料プランあり) | PC購入費用が必要(数万円~) |
アップデート | 不要(常に最新バージョン) | 定期的に更新が必要 |
セキュリティ | AWSの高度なセキュリティが標準装備 | セキュリティソフトを導入する必要あり |
ストレージ容量 | PCの容量を圧迫しない | PCのHDD/SSDを消費 |
動作速度 | クラウド上で高速動作(回線依存) | PCのスペックに依存 |
故障リスク | なし(ハードウェアに依存しない) | PC故障時は修理・買い替えが必要 |
利用環境 | インターネット環境があればどこでも利用可能 | PCがある場所でのみ利用 |
インターネット接続 | 必須(ネット接続がないと利用不可) | オフラインでも作業可能 |
コストの柔軟性 | 利用した時間分だけ課金 | 購入費+メンテナンス費が固定 |
対象ユーザー | 一時的にWindowsを使いたい人向け | 日常的にWindowsを利用する人向け |