【2025年版】Chromeが起動しない・一瞬で閉じる|確実に直す手順

「Chromeはまったく動作しません」と表示された青い背景のアイキャッチ画像。Chromeロゴと、黄色の一時停止アイコン、タスクマネージャーで一時停止というメッセージがデザインされている。

「Chromeがまったく動かない」「白ウィンドウが一瞬出て消える」

そんな時は、原因を安全な順番で切り分けるのが最短です。本記事は、GPU・拡張機能・プロファイル・セキュリティ・OS側の競合まで、初心者でも迷わず進められるように手順化しました。

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まず結論(TL;DR)

  • ① 一時プロファイル+GPU無効+拡張無効で起動確認 → 開けば「設定/拡張/プロファイル」起因
  • ② プロファイル再生成 → 既存データ破損が多い
  • ③ セキュリティと権限(Windows/他社AV/制御されたフォルダーアクセス)を見直し
  • ④ グラフィックドライバー/Windows更新を適用
  • ⑤ クリーン再インストール(オフラインインストーラー推奨)
  • ※それでもダメなら上級者向けセクション(イベントログ、SFC/DISM、ポリシー/注入検知の切り分け)へ

症状の例

  • アイコンを押すと白いウィンドウが一瞬出て消える/ウィンドウが全く開かない
  • タスク マネージャーにchrome.exeが一瞬出てすぐ消える/状態が変化しない
  • エラー表示が出ない/ログが残らない

原因のよくあるパターン

カテゴリ内容
プロファイル/拡張拡張機能の衝突、ユーザープロファイル破損
GPU/描画ドライバー不整合・ハードウェアアクセラレーション起因
セキュリティ他社AV/Windowsの保護機能・制御されたフォルダーアクセスでブロック
OS/アプリ競合他プロセスの注入・ポリシー/制限、古い常駐の干渉

手順①:一時プロファイルで“素のChrome”を起動(最短の切り分け)

Windowsキー + R → 次を貼り付けてEnter(一時プロファイル+GPU無効+拡張無効

chrome.exe –user-data-dir=”%LOCALAPPDATA%\ChromeTemp” –disable-gpu –disable-extensions

これで起動すれば、拡張/設定/既存プロファイルのいずれかが原因。次の②へ。

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手順②:プロファイルを再生成(最も効果的)

  1. Windowsキー + R%LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data
  2. Default フォルダーを Default_old へリネーム
  3. Chromeを通常起動(新規プロファイルが作成されます)

起動できたら、拡張は1つずつ戻す(原因拡張を特定)。ブックマーク等はGoogleアカウント同期で復元可。

手順③:セキュリティ機能のブロックを解除

  • Windows セキュリティ → ウイルスと脅威の防止:許可リストに chrome.exe
  • ランサムウェア対策 → 制御されたフォルダーアクセス:一時的にオフで起動確認 or chrome.exe を許可アプリに追加
  • 他社AVを使っている場合は保護を一時停止→起動確認→例外に登録→保護を再オン

注意:保護をオフにしたまま常用しないでください。確認後は必ず元に戻します。

手順④:GPU/ドライバーを更新・設定変更

  • グラフィックドライバーを最新へ(Windows Update/メーカー提供)
  • Chromeが起動できるなら 設定 → システム → ハードウェア アクセラレーションをオフ → 再起動
  • Windows 設定 → システム → ディスプレイ → グラフィックchrome.exe省電力にする(外部GPU切り分け)

手順⑤:クリーン再インストール(確実化)

  1. Chromeをアンインストール(「閲覧データを削除」にチェック)
  2. %LOCALAPPDATA%\Google の残骸フォルダーを削除
  3. 公式オフラインインストーラーで再インストール(ネットワークや常駐の影響を受けにくい)

※どうしても起動しない場合は、Canary / Beta で一時回避できることがあります(通常版と併存可能)。


上級者向け:根本原因の追跡

  • イベント ビューアー:Windows ログ → アプリケーション で chrome.exe/Code Integrity/.dll関連のエラーを確認
  • システム修復(管理者のPowerShell/コマンド): sfc /scannow DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
  • 拡張の強制無効:起動オプション --disable-extensions 単体で再確認
  • DLL注入の疑い:古い常駐が chrome.exe に注入→クラッシュする例。レジストリの AppInit_DLLs業務用途/検証時のみ、空にして再起動(一般ユーザーは非推奨)
  • ポリシー/保護の干渉切り分け:企業環境のWDAC/Exploit Protection/ASRでブロックされる場合は一時除外で実験(戻し忘れ注意)

やらない方がいいこと:--no-sandbox 常用、恒久的な保護オフ、根拠のない互換モード常用。いずれもリスクが高く推奨しません。

代替ブラウザ(作業継続のための一時措置)

ブラウザポイント
Microsoft EdgeChromium系で互換性◎。Windows連携が安定
BraveChromiumベース。標準で広告ブロック
Firefox非Chromium。拡張/プライバシー重視

一時移行のコツ:まずは代替ブラウザの設定 → 取り込み/インポートから、Chromeのブックマーク・履歴・パスワード(Googleアカウント同期)を読み込みます。既定のブラウザを一時的に変更し、業務で使う拡張機能は代替品(例:広告ブロック/パスワード管理/翻訳)を1つずつ追加。
復旧後にChromeへ戻す場合は、代替側からエクスポート(ブックマークHTMLなど)→ChromeでインポートすればOK。想定以上に快適なら、そのまま乗り換えても問題ありません(Chromium系はショートカットや拡張の互換が高めです)。

よくあるFAQ

Q. タスク マネージャーの「一時停止」って何?
Windowsがアプリを省リソース化する状態の表示です。Chromeが起動直後から継続的に一時停止なら異常。上記の手順で切り分けを。

Q. 再インストールしても直らない…
プロファイル破損や拡張衝突が多いので、手順②(プロファイル再生成)を先に実施。次に手順③〜④で権限/ドライバーを確認。

Q. データは戻せる?
Googleアカウント同期なら、ログイン後にブックマーク/履歴/パスワードは復元可能。ローカルのみの場合は旧フォルダー(Default_old)から手動移行します。

[スポンサーリンク] 切り分け・再インストール・バックアップをスムーズに

まず揃えておくと安心の3点

※再インストール前に重要データは必ず外付けへ退避。USBはexFAT推奨で大容量ファイルも安心。

まとめ

  • 一時プロファイル+GPU/拡張オフでまず起動確認
  • プロファイル再生成が最も成功率高い
  • セキュリティ許可/制御フォルダ/ドライバーの順で詰まりを解消
  • 最終手段はオフラインでクリーン再インストール、作業継続は代替ブラウザで

Chromeが起動しない原因は、拡張機能の衝突やプロファイル破損、セキュリティ機能のブロック、GPU/ドライバー不整合などが複合することが多いです。上の手順どおりに軽い対処から順番に切り分ければ、高確率で「起動する状態」に戻せます。特にプロファイル再生成権限(制御されたフォルダーアクセス等)の見直しドライバー更新/ハードウェアアクセラレーション無効化の3点が効きやすいポイント。改善しない場合はイベントログ確認→SFC/DISM→オフライン再インストールへ進み、作業は一時的にEdge/Brave/Firefoxで継続して業務を止めないのがおすすめです。

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