【Windows 11/10対応】Chromeが起動しない・一時停止される深刻トラブルの解決法まとめ

「Chromeはまったく動作しません」と表示された青い背景のアイキャッチ画像。Chromeロゴと、黄色の一時停止アイコン、タスクマネージャーで一時停止というメッセージがデザインされている。

「Chromeがまったく動かない」「何をやってもダメ」――そんな深刻な声が、いま海外のフォーラムを中心に多く上がっています。

再インストールしても改善せず、Windowsを初期化しても一時的にしか動作せず、数分後にはまた「一時停止」状態に。タスクマネージャーには黄色い「一時停止」マークが表示され、ウィンドウすら開かない。

この記事では、そんな「完全にChromeが起動しない」問題について、想定される原因と実際に試されて効果があったとされる対策を、できる限り丁寧にご紹介します。

【症状】Chromeが一瞬開いてすぐ閉じる/一時停止のまま動かない

症状の特徴

  • Chromeを起動すると、白いウィンドウが一瞬だけ表示される
  • すぐに閉じて何も起きない
  • タスクマネージャー上では「検索」アプリの隣に「一時停止」アイコン付きで表示される
  • 一切のエラー表示なし/ログも残らない場合がある

この現象は、Chromeが強制的にOSによって停止されている可能性があります。GPU処理・セキュリティソフト・サービス競合などが絡むと、タスクが「一時停止」扱いになってしまうことがあります。

Chromeが強制的に一時停止される原因とは?

想定される原因補足説明
セキュリティソフトがChromeをブロックしているノートン、Bitdefenderなどが過剰反応することがある
グラフィックドライバやハードウェアアクセラレーションの問題特定のGPU環境でChromeが起動できないことがある
WindowsのAppControlやSmartscreenによる抑制実行許可が正常に行われていないケース
標準アプリ(検索アプリなど)との競合特にWindows 11で報告多数。検索周りのタスクがChromeと競合

上記のように、Chromeが強制的に「一時停止」されてしまう原因はさまざまです。特にWindows 11では、検索機能やセキュリティ関連の動作が強化されたことで、特定のアプリに対して予期せぬ制御が加えられることがあります。まずはGPU関連の問題やセキュリティソフトの影響を疑い、順に切り分けていくことが重要です。

対処法

【対処法1】Chromeのショートカットに「–disable-gpu」オプションを追加

【方法

①デスクトップのChromeアイコンを右クリック →「プロパティ」

②「リンク先」の末尾に半角スペースで以下を追加

–disable-gpu

③[OK]を押して保存 → 再度起動

*GPU周りのトラブルでChromeが描画できない場合、これで起動できることがあります。

【対処法2】セキュリティソフトを一時的に無効化して試す

【方法

  • ノートンやアバスト、Windows Defenderなどを一時的に無効化し、Chromeを再起動
  • 起動後、例外リストにChromeを追加

⚠️【注意点

無効化後は、インターネット接続を一時切るなどセキュリティ確保も大切です。

【対処法3】レジストリから「AppInit_DLLs」項目を確認する

【手順

①regedit を開き、以下へ移動

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows

②AppInit_DLLs に何かDLLが入っていないか確認

③必要でなければ空にして再起動

*この設定に余計なDLLがあると、Chromeが強制停止されるケースがあるので、ご注意ください。

【対処法4】新しいユーザーアカウントでログインして試す

【手順

  1. 設定 > アカウント > 家族とその他のユーザー
  2. 新しいローカルアカウントを作成
  3. そちらでログインし、Chromeをインストール&起動

*プロファイルやポリシーに問題がある場合、別アカウントでの動作は有効な切り分け方法です。

スタートアップからChromeを除外して様子を見る

Chromeが起動時に自動読み込みされることで、環境によっては一時停止状態になる場合があります。

以下の手順でスタートアップから除外して、手動で起動する方法を試してみてください。

  1. タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
  2. 「スタートアップ」タブを開く
  3. 「Google Chrome」を右クリック → 「無効にする」を選択
  4. PCを再起動してから、Chromeを手動で起動する

「互換モード」でChromeを実行してみる

古いWindowsアプリとの互換性が影響している可能性もあります。Chromeを互換モードで実行すると、意外と動くケースがあります。

  1. Chromeのショートカットを右クリック →「プロパティ」
  2. 「互換性」タブを選択
  3. 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェック
  4. 「Windows 8」などを選び、適用 → OK

Chromeの「Canary版」や「Beta版」を使ってみる

通常版のChromeで問題が起きていても、Canary版やBeta版では正常に動作することがあります。

これらは通常のChromeと別でインストールされるため、併用可能です。

⚠️プロファイルの破損に注意

Chromeのユーザープロファイルが壊れていると、起動時にフリーズや即終了を引き起こすことがあります。以下の手順で新しいプロファイルを試すことができます

  1. 「Windowsキー + R」を押す
  2. %LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data と入力してEnter
  3. 「Default」フォルダを「Default_old」などにリネーム
  4. Chromeを再起動(新しいプロファイルが自動作成されます)

🔧 上級者向けの対処法もあります
より高度な方法として、PowerShellを使ったシステム修復コマンドの実行や、イベントビューアを用いたエラーログの詳細解析なども検討できます。ある程度の技術的な知識が必要ですが、原因の特定や根本解決につながる場合もあります。

【最終手段】Chromeの代替案を検討する

Chromeがまったく起動しない、あるいは再インストールしても改善されない場合は、根本的な解決を待つあいだに代替ブラウザを利用するのもひとつの方法です。以下に、Chromeと同等またはそれ以上に使いやすいとされるブラウザをいくつかご紹介します。

代替ブラウザ候補の表

ブラウザ名特徴
Edge(Chromium)Chromeと同じエンジンを使用。Microsoft公式で高い互換性と安定性
BraveChromeベースで高速動作。広告ブロック機能が標準装備されている
Firefox非Chromium系で独自エンジンを採用。プライバシー重視の設計

上記のブラウザは、いずれも無料で利用でき、Chromeのブックマークや拡張機能の移行も比較的スムーズです。一時的な代替としてだけでなく、環境によってはそのまま乗り換えて快適に利用し続けられる場合もあります。

よくある質問(FAQ)

Q. タスクマネージャーの「一時停止」とは?

A. Windowsがリソース節約などの目的でアプリケーションを一時的に停止する状態です。ただしChromeのようなアプリでこの表示が続くのは異常とされます。

Q. 完全にChromeが動かないのはWindowsのバグ?

A. 一部の更新後にChromeだけが影響を受ける例が報告されていますが、環境依存の可能性もあり、再現が難しい問題です。


Chromeが突然使えなくなるというトラブルは非常にストレスのかかるものです。特に、仕事や学習にChromeを使っていた方にとっては、生活に直結する問題にもなり得ます。

まとめ

今回のように「何をやってもChromeが動かない」状態は非常にまれで深刻です。

しかし、Chromeが突然使えなくなるというトラブルは非常にストレスのかかるものです。特に、仕事や学習にChromeを使っていた方にとっては、生活に直結する問題にもなり得ます。

一時的なバグである可能性もあるため、Windowsの更新やChromeの今後のアップデートに期待しつつ、根本原因の切り分けを一つずつ行っていくことも重要です。また、焦らず代替ブラウザを使いながら対応するのも一つの手段になるでしょう。

本記事で紹介した対処法をひとつずつ試していただくことで、問題の原因を切り分ける手助けになれば幸いです。

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