ChromeやEdgeで日本語がぼやける?原因と対処法|2025年7月最新版

A digital illustration depicting a Chromium browser window with Japanese text appearing blurred, highlighting font rendering issues related to Yu Gothic and DPI settings.

はじめに

最近、Google ChromeやMicrosoft Edgeなどのブラウザで、日本語の文字がぼやけて見える・にじんで見えるという声が増えています。

特にDPI(スケーリング)設定が100%になっている環境で発生しやすく、使用フォントが「游ゴシック(Yu Gothic UI)」の場合に症状が顕著に出る傾向があります。

本記事では、この現象の背景や原因とされる要素、そして一時的に改善するための対処法を、できるだけわかりやすくまとめました。

現象の概要|CJKフォントだけがにじんで見える

Chromiumベースのブラウザ(Chrome、Edge、Braveなど)を使用していると、次のような文字の表示異常を感じることがあります。

  • 日本語フォントだけが細く、滲んだように見える
  • アルファベットや数字はクリアなのに、CJK文字(中国語・日本語・韓国語)だけが不鮮明
  • 游ゴシックを使ったサイトで特に違和感が強い

こうした問題は特にDPI設定が100%(スケーリングなし)のPCで発生しやすい傾向にあります。

原因と考えられる要素|フォントレンダリングの変化と游ゴシック

この現象は、以下のような要素が絡み合って発生していると考えられています。

  • 游ゴシックフォントの描画特性(もともと細く見えがち)
  • Chromiumのフォントレンダリングエンジン(DirectWriteベース)
  • Windows側のClearType・GDI設定との相性

従来、Windowsのシステムフォントには「メイリオ」や「MS Pゴシック」が使われていましたが、Windows 10以降は游ゴシックが標準に。
この游ゴシックはデザイン上、細く、スタイリッシュに見える反面、小さい文字では“かすれて見える”という欠点もあります。

さらに最近のChromeやEdgeでは、フォント描画処理がGDIからDirectWriteに完全移行されつつあり、その結果としてレンダリングが微妙に変化したことが「にじみ」の原因になっている可能性があります。

一時的な対処法|いますぐ試せる3つの方法

恒久的な修正が入るまで、ユーザー側でできる対処法を3つ紹介します。

① DPI設定を125%に変更する

Windowsの設定から表示スケール(DPI)を125%に変更すると、フォントの滲みが改善されることがあります。

【手順】
①「設定」から「システム」を選択

②「ディスプレイ」→「拡大縮小とレイアウト」をクリック

③ この中のスケールを125%に設定変更

ただし、画面が拡大されるため、デザインや配置が変わってしまう点に注意が必要です。

② フォントをメイリオやMS UI Gothicに強制指定する

サイト制作者やブロガーの方は、CSSで以下のようにフォントを明示的に指定することで、游ゴシックの使用を避けることができます。

<pre><code>body {  font-family: "Meiryo", "MS PGothic", sans-serif;}</code></pre>

游ゴシックを避けることで、視認性を改善できます。

③ Chromeの実験的機能を使う(上級者向け)

Chromeの「flags」設定にあるフォントレンダリング関連機能を変更することで改善する可能性もあります。

① アドレスバーに chrome://flags を入力
②「DirectWrite」や「Font Rendering Enhancements」などを検索して、一時的に無効化してみてください。

※ 非公式な機能のため、自己責任で操作してください。

▪️文字がにじんで見える原因は環境にある場合もあります。4Kなど高解像度モニターへの買い替えで、視認性が格段に改善されるケースも。

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游ゴシックってそんなに見え方が違うの?|意外と知られていないフォントの特性

游ゴシックは、Windows 8.1以降で標準フォントとして採用された比較的新しいフォントです。デザインのモダンさや、文字間のスッキリ感を重視して作られており、紙媒体では非常に評価の高いフォントです。

しかし、デジタル表示、とくに小さいサイズでの表示や低解像度のモニター上では「細くて読みづらい」「にじんで見える」といった声が多く、実は「Windowsユーザーの間で長年の議論対象」となってきました。

特にClearTypeやDPI設定が100%の環境では、このフォントの弱点が顕著に現れやすく、一般ユーザーが「表示がおかしい」「目が疲れる」と感じる要因のひとつになっています。

今後どうなる?|恒久的な修正の見通しは?

現時点(2025年7月)では、Chromium側でもこの現象への公式対応は確認されていません。

一部では、Windows 11 24H2以降の更新や、Chromeのバージョンによって挙動が変化しているという報告もあります。

今後、游ゴシックやCJKフォントの表示処理が改善される可能性もありますが、それまではユーザー側での工夫が必要です。

ユーザーからの報告|「なんとなく読みにくい」は自分だけじゃなかった

SNSや掲示板でも、この現象に関する投稿は増えてきています。

「Chromeの表示が最近なんか変。日本語だけにじんで見えるんだけど、フォントのせい?」
「Edgeで自分のブログを見たら、游ゴシックだけ文字が細くてガタガタしてる。違うPCだと平気なのに。」

このような声があるにもかかわらず、公式なアナウンスや修正情報がほとんど出ていないため、見過ごされがちです。

しかし、この記事にたどり着いたあなたが「自分の目がおかしいのかな…?」と思っていたなら、安心してください。これは表示環境による一時的な問題であり、PCや目の不調ではありません。

より快適な表示環境にするには?|PC環境の見直しも視野に

根本的にフォントの見え方を改善したい場合、「モニター環境の見直し」や「システム全体の調整」も検討する価値があります。

たとえば、以下のような対策は文字のにじみ軽減に効果的です。

  • フルHDよりも高解像度のモニター(WQHDや4K)に買い替える
  • WindowsのClearType設定を再調整する
  • 視認性の高いフォントを標準に変更する

古いノートPCを使用している場合は、画面サイズや表示密度が文字のにじみに直結するケースもあります。
もし表示の不満が続くようであれば、思い切って作業環境のアップデートも検討してみてはいかがでしょうか?

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まとめ|「気のせいじゃなかった」と安心できる情報を

日本語フォントが「にじんで見える」「細くて読みにくい」と感じていた方は、決して気のせいではありません。
游ゴシックとレンダリングの相性問題、そしてDPI設定の影響が背景にあると考えられます。

本記事で紹介した方法を試して、少しでも見やすく快適な表示に戻せることを願っています。
「自分だけ?」と思っていた方の不安が、少しでも軽くなれば幸いです。

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