
はじめに
最近のWindows 11 24H2アップデート以降、iPhoneで撮影したHEIC(.heic)形式の写真が**「開けない」「サムネイルが表示されない」**といった不具合が報告されています。
特に「Microsoft公式のHEIF画像拡張機能を入れているのに表示されない」というケースも増えています。
この記事では、そのような場合に無料で使える便利ツール「CopyTrans HEIC for Windows」を使って、スムーズにHEIC画像を閲覧・変換する方法を丁寧に解説します。
HEIC形式とは?
HEIC(High Efficiency Image Container)形式は、iPhoneやiPad(iOS 11以降)で採用されている画像フォーマットです。
従来のJPEGと比べて、同等画質でファイルサイズが約半分に抑えられる高効率な圧縮技術が使われています。
ただし、Windowsでは標準サポートが不十分な場合があり、環境や更新状況によっては直接開けないトラブルが発生します。
Windows 11 24H2で起きやすいHEIC関連の不具合
Windows 11 24H2アップデート以降、以下のような報告が増えています。
- エクスプローラーでサムネイルが表示されない
- ダブルクリックしても「対応していない形式」と表示される
- 公式のHEIF拡張機能を入れても反映されない
- Officeアプリで挿入できない
これらは、Windows側のコーデック認識の不具合や、更新時に設定がリセットされることが原因と考えられます。
「CopyTrans HEIC for Windows」とは?
CopyTrans HEIC for Windowsは、WindowsでHEIC形式を簡単に表示・変換できる無料プラグインです(個人利用限定)。
主な機能
- エクスプローラーでHEICサムネイル表示
- ダブルクリックで標準ビューアから直接閲覧可能
- 右クリックでJPEG形式に変換
- Microsoft OfficeでもHEIC画像が利用可能に
公式サイトからインストールするだけで利用でき、特別な設定は不要です。
インストール方法(手順付き)
- 公式サイトにアクセス
「CopyTrans HEIC for Windows」で検索し、必ず公式ページからダウンロードします。 - インストーラーを起動
ダウンロードしたファイルをダブルクリックし、画面の指示に従ってインストールします。 - Windowsを再起動
インストール後、一度PCを再起動すると機能が有効になります。
インストール後は特別なアプリを開く必要はありません。エクスプローラーやOfficeでそのまま利用できます。
HEIC画像をJPEGに変換する方法
- HEICファイルを右クリック
- 「JPEGに変換」を選択
- 同じフォルダにJPEG形式で保存されます
この方法なら、LINEやメールなどJPEGしか受け付けないサービスにも簡単に送れます。
安全に使うための注意点
- 商用利用は有料ライセンスが必要
- 必ず公式サイトからダウンロード(非公式配布はウイルス感染の恐れあり)
- Windows更新後に表示されなくなった場合は、再インストールで解決することが多い
トラブルシューティング
- サムネイルが表示されない → 再起動または再インストール
- JPEG変換できない → ファイルの権限や保存先を確認
- Officeで挿入できない → Officeの更新を実施
Windows標準機能でHEICを開く方法との違い
Windows 10/11では、「HEIF画像拡張機能」を導入すればHEIC画像を開けるようになります。
しかし、以下の点でCopyTrans HEIC for Windowsの方が有利です。
- JPEG変換が右クリックだけで完了(標準機能では変換不可)
- サムネイル表示が安定している
- Officeアプリでの互換性が高い(Word、Excel、PowerPointに直接挿入可)
- Microsoft Storeのアカウント不要で導入可能
特にWindows 11 24H2以降では、HEIF拡張機能が反映されないケースがあるため、標準機能だけでは不安が残ります。
代替ツールとの比較
「CopyTrans HEIC for Windows」以外にも、HEIC対応ツールはいくつか存在します。
- iMazing HEIC Converter
→ 無料でJPEG/PNG変換が可能。ただしサムネイル表示やOffice連携は不可。 - オンライン変換サイト
→ インストール不要だが、インターネット接続が必要で、大量画像変換には不向き。 - Adobe Photoshop / Lightroom
→ 高機能だが有料で、導入コストが高い。
総合的に見て、「常時HEICを扱うならCopyTrans HEIC for Windowsが最も手軽で総合力が高い」と言えます。
裏技1:JPEG変換後に画質を保つ保存方法
JPEG変換は便利ですが、連続変換や再保存を繰り返すと画質劣化が進みます。
画質をなるべく落とさずに保存するコツは以下の通りです。
- 変換は一度だけ行う
- 編集する場合は、HEICのまま編集できるアプリ(GIMP、Photoshopなど)を利用
- 最終的な保存時のみJPEG化する
裏技2:Windowsフォトビューアーを再有効化して軽快表示
HEIC画像を開く際に「フォト」アプリが重いと感じる場合、古いWindowsフォトビューアーを再有効化すると軽快に閲覧できます。
レジストリ編集で再び利用できるため、大量の写真を素早く確認したいときに便利です。
補足:商用利用のライセンスについて
CopyTrans HEIC for Windowsは個人利用は無料ですが、会社や業務用PCで使う場合は有料ライセンスが必要です。
商用版は年間契約制で、公式サイトから購入可能です。
業務で写真を扱う方は、導入前に必ずライセンス条件を確認してください。
トラブル予防策
CopyTrans HEIC for Windowsを快適に使い続けるためには、日常的なちょっとした習慣が大切です。まず、Windowsの大型アップデートや機能更新のあとには、必ずHEIC画像が正しく表示・変換できるかを確認しましょう。更新によってコーデックの設定がリセットされることがあり、動作に影響が出る場合があります。
また、新しいパソコンを購入したときは、他のアプリを入れる前にCopyTrans HEIC for Windowsを導入し、写真を扱える環境を整えておくと安心です。
さらに、変換した画像やオリジナルのHEICファイルは、外付けHDDやクラウドストレージなど複数の場所にバックアップを取ることをおすすめします。こうした準備をしておくことで、万が一のトラブル時にも大切な写真データを失わず、作業の中断を最小限に抑えることができます。
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HEIC画像を大量に扱う場合は、保存やバックアップ環境を整えると安心です。
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まとめ
Windows 11 24H2で発生しているHEIC画像が開けない不具合は、CopyTrans HEIC for Windowsを導入することで、多くの場合すぐ解決できます。
公式ツールよりも軽く、右クリック変換機能も便利ですので、iPhoneユーザーは入れておいて損はありません。
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