現代社会において、意外にも多くの方が「自分がDVの被害者」であることに気づかず、また、その現実を受け入れることができずにいる事をご存知でしょうか?
今日は、メンタル心理カウンセラーの私が「DVがもたらす精神的及び身体的影響」と、それに気づくためのサインについて詳しく解説したいと思います
DVの定義と誤解
DVは「ドメスティックバイオレンス」の略語です。
ドメスティック(domestic)家庭内の
バイオレンス(violence)=暴力や乱暴、強烈
という意味を持ちます。
そのDVとは、配偶者やパートナーによる身体的、精神的、性的、経済的な虐待を含む行為です。
多くの人がDVを「身体的な暴力」と認識していますが、それ以外の形態があることは、あまり知られていません。それゆえに非常に深刻な問題となっています。
DVの主なサイン
次に挙げる事項は、すべてDVに含まれる行為です。
- 精神的虐待: 相手からの侮辱、脅迫、孤立させる行動など。
- 経済的虐待: 経済的自立を妨げるための制限や管理。
- 身体的虐待: あからさまな暴力だけでなく、軽い力の使用も含まれます。
- 性的虐待: 同意なしの性的行為や、性的な行為を強要されること。
例え夫婦であっても、暴力や脅迫、そして同意のない一方的な性的行為はDVに当てはまります。
ここで問題なのが「DVをしている側」に、その認識がうすい事です。
「同意があった」
「強く言って無い」
「すべて相手を思ってのこと」
など、ほとんどの人がそう言うでしょう。しかもそれは本心であったりします。
そういう根っからDV思考の人を強制するには、周囲の協力も必要で大変な時間と労力がかかります。
しかし、DVされている側はその間にも、精神を病み続けてしまったり
「これは自分が悪いからだ」「すべて自分のせい」
などと脅迫概念が強くなり重症化してしまいます。
ケーススタディ: 実際のDVの事例と対処法
実際のDV事例を基に、被害者がどのように自覚し、どのステップで解決に向かったのかを紹介します。
事例1:精神的なDV
・状況・・配偶者からの絶え間のない批判と無視
・対処法・・家族やカウンセリングサービスへの相談を通して、配偶者との離婚を決断し距離を置いた。
事例2:経済的DV
・状況・・経済的な自由を奪われ、すべてのお金が配偶者によって管理された。
・対処法・・法的支援を受け、改善に向け経済的自立に向け動き出している。
事例3:身体的DV
・状況・・身体的な暴力と性的強要を繰り返し受ける。
・対処法・・警察への通報、医療機関への相談、安全な避難所へ移動。
など、様々な支援を受けている人はいます。
自分がDVの被害者かもしれないと感じたら
自分が相手からされているDVの兆候を感じた場合、決して無視せず、信頼できる家族や友人、または専門機関に相談することが重要です。
一人で抱え込まず、外部のサポートを求める勇気を持ってください。
サポートの詳細
相談窓口は沢山あります。
・相談窓口・地域の相談所やDVサポートセンター。
全国にもDVサポートセンターはあります
>>内閣府「男女共同参画局」に「配偶者暴力相談支援センター」というものがあります。
相談やカウンセリング、一時保護の対応もして下さいます。民間と違い
行政機関ですから、信用して相談してみてはいかがでしょうか?
・オンライン窓口・DVに特化した情報提供・・DV相談ナビ#8008という相談ナビがあります。
全国共通「#8008」で繋がります。
・各都道府県の福祉局など
各都道府県の県庁、市役所にもDV相談窓口があり、適切に対応して下さいます。
また、民間の相談窓口もありますので、是非相談して下さい。
まとめ
DVがどのような形であれ、被害者が一人で苦しむことなく、適切な支援と解決策を見つけるためのきっかけとなることを目指しています。誰もが安全で健康的な関係を維持する権利があります。
DVは誰にでも起こり得る問題であり、見過ごすことなく、早期に対処することが非常に重要です。DVのサインを認識し、適切なサポートを得るきっかけになれば幸いです。