【2025年版】フリーWi-FiをVPNなしで安全に使う8つの方法

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カフェや駅、空港でよく見かけるフリーWi-Fi。便利な反面、「個人情報が抜かれるのでは?」「VPNがないと危険?」と心配になる方も多いでしょう。

確かにVPNは非常に有効なセキュリティ手段ですが、VPNが使えない状況でも最低限できる対策はあります。この記事では、VPNなしでもフリーWi-Fiを比較的安全に使うための方法を8つにまとめました。

1. HTTPS接続のみを利用する

HTTPS(暗号化通信)のあるサイトだけを利用することで、通信内容を盗み見されるリスクを大幅に減らせます。

アクセスする際はURLが「https://」から始まっているか、鍵マーク(🔒)が表示されているかを必ず確認しましょう。

*現代の多くのウェブサイトはHTTPSに対応していますが、一部の古いサイトでは未対応の場合もあるため注意が必要です。

2. 共有フォルダやプリンター共有を無効にする

同じWi-Fiに接続している他のユーザーから自分のPC内のフォルダやプリンターが見える設定になっていると、情報漏洩の危険があります。

フリーWi-Fiに接続する前に、ファイル共有機能はオフにしておきましょう。

*Windowsでは「コントロールパネル」→「ネットワークと共有センター」→「共有の詳細設定」で確認できます。

3. 接続先ネットワークは「パブリック」として設定する

WindowsやMacでは、ネットワークの種類を「パブリック」に設定することで、外部との通信が制限され、防御力が高まります。

ネットワーク接続時に「このネットワークを信頼しますか?」と聞かれたら「いいえ」を選択してください。

「パブリック」設定にしておくと、自動的に共有機能などが制限され、セキュリティが強化されます。

4. 自動接続を無効にする

一度使ったフリーWi-Fiに次回も自動接続してしまうと、悪意ある同名のWi-Fi(なりすまし)にもつながってしまうリスクがあります。

フリーWi-Fiは「手動接続」が原則です。

接続設定で「自動的に接続する」のチェックを外すか、接続後に「このネットワークを削除」しておきましょう。

5. ファイアウォールを有効にしておく

ファイアウォールを有効にしておくことで、不審な通信や外部からのアクセスをブロックすることができます。

特にフリーWi-Fiでは、他のユーザーが同じネットワーク上に存在しているため、知らないうちにアクセスされる危険性があります。

Windowsの場合、「Windowsセキュリティ」→「ファイアウォールとネットワーク保護」から確認できます。

6.2段階認証を設定する

Windowsの場合

「Windowsセキュリティ」→「ファイアウォールとネットワーク保護」

から確認できます。
万が一、フリーWi-Fi使用中にログイン情報が漏れても、2段階認証があれば第三者はログインできません。

7.ソフトウェアやブラウザを常に最新に保つ

古いバージョンのOSやブラウザには脆弱性が残っていることが多く、フリーWi-Fi下で狙われやすくなります。セキュリティ更新を怠らず、定期的にアップデートを行いましょう。

特にChromeやEdgeなど、ブラウザの更新はワンクリックでできるので習慣にするのがおすすめです。

8.フリーWi-Fi使用中は「重要な操作」を避ける

ネットバンキング、オンラインショッピングでのクレジットカード入力、個人情報の入力などは、フリーWi-Fi上では極力避けましょう。必要な場合はモバイル回線やVPNを使用し、安全性を高めてください。

「見るだけ」であれば大丈夫でも、

「入力する」行為は盗み見のリスクが跳ね上がることを理解しておく必要があります。

なぜVPNがないと不安なのか?リスクを具体的に知っておこう

「VPNを使わないと危ない」とよく言われますが、それはなぜでしょうか?理由は、フリーWi-Fiの多くが暗号化されていない通信を行っているため、第三者が通信内容を盗み見ることができてしまうからです。

例えば、次のようなリスクがあります。

  • 通信の盗聴:パスワードやクレジットカード情報などが漏洩する可能性
  • 偽Wi-Fiに接続してしまう:「Free_WiFi」などの名前に偽装された危険なアクセスポイントに自動で接続
  • セッションハイジャック:ログイン中のアカウントを第三者に乗っ取られる可能性

これらは実際に世界中で報告されている被害で、特にITリテラシーが高くない人ほど狙われやすい傾向にあります。

どうしても不安なときの対処法

もし対策をしても不安が残る場合、以下のような裏ワザもあります。

  • スマホのテザリングを使う:一番安全なのは自分のモバイル回線を使うことです。
  • メールなどはアプリで開かない:ブラウザから開くことで、より安全に利用できる場合があります。
  • ログイン後すぐにログアウト:セッションハイジャックを防ぐため、用が済んだらすぐにログアウトしましょう。

また、クラウドやSNSなどの重要なアカウントには、あらかじめ「ログイン通知」や「新しいデバイスからのアクセス通知」をオンにしておくことで、異常をすぐに察知することができます。

旅行や出張時にも使える!持ち歩きセキュリティTips

旅行先や出張中など、どうしてもフリーWi-Fiを使わざるを得ない場面では、以下のような準備をしておくと安心です。

  • USB型Wi-Fiルーターを持参(日本でもAmazonなどで入手可能)
  • 事前にVPNをインストールしておき、必要なときにだけ起動
  • クラウドには必要最低限のデータだけを置いておく

つまり「できるだけ通信を発生させない工夫」こそが最大の防御策です。どうしても使いたい場合でも、アクセス先や操作内容を慎重に選ぶようにしましょう。

まとめ

【VPNなそでもできることはある】

VPNが使えない状況でも、上記の8つの対策を取るだけで、被害のリスクを大幅に減らすことができます

しかし、やはりVPNは最も強力なセキュリティ対策のひとつです。「フリーWi-Fiをよく使う」「仕事や重要な操作をする」なら、導入を検討してみても良いでしょう。

安全対策チェックリスト(おさらい)

対策方法有効度備考
HTTPS接続の確認★★★★☆通信の暗号化
ファイル共有・プリンタ共有の無効化★★★★☆自分のPCを守る
「パブリックネットワーク」設定★★★★☆自動で防御レベルが上がる
自動接続の無効化★★★★☆なりすましWi-Fi防止
ファイアウォールの有効化★★★☆☆外部からの不正アクセス防止
2段階認証の導入★★★★☆アカウントの乗っ取り防止
ソフトウェアの更新★★★★☆脆弱性を突かれないようにする
重要操作の回避★★★★★金銭被害など深刻な被害を防げる

上記の対策は、どれか1つだけを実行するよりも、複数を組み合わせて実行することが重要です。たとえVPNが使えなくても、こうした基本的なセキュリティ設定を徹底することで、多くのリスクを回避できます。

また、公共のWi-Fiを利用する際は「何のために接続するのか」を意識し、必要以上の操作は避けることも安全に使うコツです。

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