現在使用している FUJITSU LIFEBOOK U Series(Windows 11 Pro) にて、キーボードの反応が遅れたり、PCが完全に無反応になることが頻発していました。原因を探ってみると、タスクマネージャーでディスク使用率が常に90〜100% を示している状態が続いていました。
「Windowsのディスク使用率が100%のまま下がらない…」
「富士通のノートパソコンが動いてくれない…」
そんな悩みを抱えている方にこそ、ぜひ読んでほしい内容です。
筆者自身も、あらゆる対処法を試しても改善せず、原因不明のまま苦しんでいました。しかし、ある“隠れた設定”を変えることで、驚くほどスムーズに動くようになったのです。

試したが効果がなかった対策
Windows Searchサービスの停止
ディスクへのアクセスが多いとされる検索インデックス機能「Windows Search」を一時的に無効化することで、I/O負荷を軽減できると考えられています。services.msc
でサービス一覧を開き、「Windows Search」を右クリックして「停止」を実行しましたが、今回の症状には効果がありませんでした。
SuperFetch(SysMain)サービスの停止
よく使うアプリをメモリ上に先読みするSysMain(旧称:SuperFetch)は、HDD環境では効果が高い一方、SSD環境ではディスク負荷の原因になることがあります。
こちらも「SysMain」を無効に設定しましたが、ディスク使用率100%の問題は改善されませんでした。
chkdsk
によるディスクチェック
システムファイルやディスクの物理的な不良が疑われたため、chkdsk /f /r
を実行しました。再起動後にチェックが完了し、エラーなしと表示されましたが、やはりディスク使用率の異常は続いていました。
富士通公式サイトでのトラブル情報の検索
自機種特有のファームウェアやドライバの不具合を疑い、FUJITSUの公式サポートサイトで「ディスク使用率 100%」や「LIFEBOOK U」関連のFAQを調査。しかし、該当するトラブル事例は見つかりませんでした。
原因はAHCIコントローラーのMSI設定?
調査の中で、MicrosoftコミュニティやDELL公式サイトで以下の情報を発見しました。
▶ Microsoftコミュニティ投稿
▶ DELL公式:100%ディスク使用率とMSIモードの関係
一部のPCでは、AHCIモードが「MSI(Message Signaled Interrupts)」を有効にしていると、SSDが正常にI/O処理を完了できず、結果としてディスク使用率が100%になる問題があるとのこと。
Windows 11においても効果があるかは公式に明言されていませんが、試してみる価値があると判断しました。
実施した対処法(手順つき)
⚠ 注意:この手順はレジストリを編集します。必ず自己責任で行ってください。
① デバイスマネージャーでデバイス インスタンス パスを確認
1.タスクバーの検索ボックスに「デバイスマネージャー」と入力し起動する。
2.「IDE ATA/ATAPIコントローラー」内の「標準SATA AHCIコントローラー」を右クリック→プロパティをクリックする。

3.プロパティの[詳細]タブ から プルダウンで「デバイス インスタンス パス」を選択。

4.表示された値をメモまたはコピーする。
☝️右クリックするとサビメニューが表示され、コピーが可能です。
ここで確認した「デバイス インスタンス パス」は、レジストリ内で該当するハードウェア設定を探すための手がかりになります。この値は、パソコンごとに異なる“レジストリ上の住所”のようなものですので、忘れずにメモやコピーをしておきましょう。
このあと、レジストリエディターを起動し、今メモしたパスに従ってツリー構造をたどりながら、「MSISupported」という設定を見つけ出して変更していきます。
② レジストリエディターでMSI設定を変更
1.検索ボックスに「regedit」と入力し、レジストリエディターを起動する。

以下の順に展開します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\PCI\(先ほどのパス)\Device Parameters\Interrupt Management\MessageSignaledInterruptProperties
右ペインの「MSISupported」をダブルクリックし、「値のデータ」を1
→0
に変更

レジストリエディターを閉じ、PCを再起動する
結果:驚くほどの改善!
再起動後、起動時には一時的にディスク使用率が高くなりますが、数十秒で0%近くにまで低下し、PCがスムーズに動作するようになりました。

文字入力の遅延もなくなり、以前のような無反応状態も完全に解消しました。
これまで様々な方法で解決できなかった問題が、MSIの無効化だけで劇的に改善されたことに驚きを隠せませんでした。
まとめ:古いPCにこそ効く可能性あり
この方法はすべてのディスク使用率100%のケースに当てはまるわけではありませんが、特定のハードウェア(特に旧型PCやSATA AHCI環境)では非常に有効である可能性があります。
「富士通のノートが遅すぎる」「何をしても改善しない」などお困りの方は、慎重に試してみる価値はあるかもしれません。
【スポンサーリンク】
パソコンの買い替えを検討中の方へ
使っていないパソコン、査定してみませんか?
買取金額30%UP中&送料・手数料すべて無料!
Windows 10終了前に、スッキリ整理してみませんか?
【おすすめ記事】
▶︎Windowsパソコンが遅いと感じたら?サクサク動かすための完全ガイド