休日ずっと寝てしまうあなたへ・本当に必要な「やさしい休息」

「休日ずっと寝てしまう」あなたへ。

「せっかくの休日、寝るだけで終わっちゃった…」

そんなふうに自分を責めていませんか?

もしかしたら、スマホで検索して出てきた言葉に、さらに落ち込んだかもしれません。

「寝溜めは意味がない」

「休日も同じリズムで生活を」

たしかにそれは”正論”かもしれない。

でも、“正論”が今のあなたの心を、さらに疲れさせていませんか?

今日は、「休日ずっと寝てしまう」ことを、別の視点でお話しします。

「寝たい」には、理由があるのです

起きられない女の子

人の体は、必要のないことを、無意識に求め続けたりはしません。

あなたが「寝たい」と感じるのは、体も心も、十分に疲れているからなのです。

もしかしたら、平日は仕事や家事、育児で気を張り詰め、ほんの小さな緊張すらも我慢してきたかもしれません。

そして、休日くらいは、何も気にせず、誰にも気を遣わず、ただ眠りたい。。。

そう思いませんか?

それは、あなたの「甘え」ではなく、

あなたがあなた自身を守ろうとしている、大切な本能なんです。

「寝溜めはダメ」という言葉が刺さる理由

よく言われる「寝溜めは意味がない」「リズムを崩すと逆効果」という話。

たしかに、医学的にはその通りでしょう。

でも、その「正しさ」は、体の理屈です。

今、あなたが必要としているのは、

体を守る理屈ではなく、心を守るやさしさではないでしょうか?

どんなに体に良いことでも、心が悲鳴をあげていたら、結局はうまくいかないと私は思うのです。


あなたの心はきっと、長い間、休むことさえ許されずに頑張ってきたんです。

もしかしたら、自分で「休んではだめ」「もっと頑張らないと!」と無理やり動いてきたのかもしれません。

だから、たとえ「休日だからといって寝てばかりはダメ」と言われても、あなたには、眠る権利があるのです。


実は、私自身にも忘れられない思い出があります。

まだ若い頃、仕事が辛くて、何日もご飯も喉を通らず、泣きながら過ごしていたとき。

そんな私を見かねた祖母が、静かに一言だけ言ったんです。

「とりあえず、何も考えずに寝とけ」

そう言われ、布団に押し込まれるようにして眠りました。

気づけば、外は夕方。

起きたときには、温かいご飯が用意されていて、それをお腹いっぱい食べたら、

体も心も、なんとも言えない満たされた気持ちになったのを今でも覚えています。

あのとき、理屈や正しさではなく、「とにかく休む」ことを教えてもらえたこと。

そして、休んだ先にちゃんと「力が戻ってくる」ことを、身をもって知ることができました。

だからこそ、私は今、誰に何を言われても、伝えたいのです。

「疲れたら、休んでいい。眠っていい。」

それは、怠けでも、間違いでもない。

大切な自分を守るための、自然な選択なのだと。

それでも「自己嫌悪」になってしまうあなたへ

とはいえ、優しく真面目なあなたは

「また寝ちゃった」

「時間を無駄にした」

そんなふうに思ってしまうかもしれません。

そんなときは、こう考えてみてください。

「今日は、体と心を修復するための”特別なメンテナンスデー”」

車だって、長距離を走った後にはエンジンを休ませます。

体も心も同じだと思いませんか?

休ませなければ、走り続けることはできません。

私は思うんです。

むしろ、寝たことを褒めて欲しい!って。

「今日、私はちゃんと休めた」

「これでまた、少しずつ動けるようになる」

そう思えたら、休日の眠りは【あなたを支える力】に変わります。

「寝ること」をポジティブにシフトするために

「私は休みの日には寝る!」と決めたら、そこからほんの少しだけ、工夫してみませんか?

  • 朝起きたらカーテンだけは開ける。
  • 寝る前に「明日は自由に過ごすぞー!」と宣言する。
  • とりあえず水分補給だけはちゃんとする。

と、この3つだけはやってみましょう。

「寝た+生きるために必要な水分は摂った」でOKです!

自分の人生に『完璧ばかり』が必要ですか?

自分で自分を許してあげる時間こそ大切だと思っています。

最後に

休日、ずっと寝てしまいたい日、ありますよね。

それに関して、あれこれ言われると心の中にポツンと罪悪感の種ができてしまいます。

  • でもそれはあなたが怠け者だからではありません。
  • あなたが弱いからでもありません。

めちゃ頑張りすぎたから、ただ、休息が必要だっただけなのです。

誰がなんと言おうと、

あなたが自分の心と体を守ろうとしたことに、自信を持ってくださいね!