地蔵盆をご存知ですか?
今日8月24日は(地域によりますが)地蔵盆の日です。私の故郷では、お地蔵さんの前に縁台を設置して、各家庭が様々なお供物をしたり、夕方にはお坊さんがお念仏をあげたりと、盛大に祝います。
田舎では
「子供達が、毎日無事でいられるのは、お地蔵様が見守ってくださるおかげ」(諸説あり)と、学校側にあるお地蔵様に、子供達から老人まで、通るすべての人がお地蔵様を挨拶をしています。
地域で様々な風習がある地蔵盆
各地域で、様々だと思われるお地蔵様の縁日(地蔵盆)ですが、厳密には毎月24日に行われるようです。しかし私の田舎では、毎月は行われていませんでした。
また、この地蔵盆はお寺などにあるお地蔵様では無く、道にいるお地蔵様が対象になっているとのことです。
子供達が幼い頃は、まだまだ地域の老人と子供達が身近に接していました。核家族が少なく感じるほど(田舎なので)、地域のみんなで、子供を大切に見守っていました。
しかし、だんだんと老人と若者との距離が出来てしまい、昔からの良き風習なども消えつつあります。
いつしか、それらの行事も無くなってしまい、それらの意味を知る人が少なくなってしまいました。日本の良き風習は、核家族の人達には面倒くさい事でしか無いのかもしれません。
何かを残す時、何か行動を起こす時、必ず反対意見が出てきます。今まではそれでも淘汰されなかった地域の風習が、自分の時代で無くなってしまう事が残念で仕方ありません。
お地蔵様は、大地が命を育む力を蔵するよう、無限の慈悲の心で包み救う事から名付けられたと言われています(諸説あり)。
四国八十八ヶ所を巡る時、たくさんのお地蔵様と出逢います。四国では、お地蔵様を
・お地蔵さん
・お地蔵様
・地蔵菩薩
と呼びます。菩薩とついているように、四国では信仰対象となっている場合もあります。
四国でのお地蔵様
四国では(諸説ありますが)苦悩の人々を無限の大慈悲の心で救って下さるのがお地蔵様であると言われています。確かに、優しいお顔を見ると、懐かしいようなホッとするような気持ちになります。そう、お地蔵様はいつも仏様の代わりに私たちを守り、側にいて下さる存在なのです。
また、お寺の墓地の前に必ず六地蔵様がいらっしゃいます。
この六地蔵様は(諸説ありますが)お地蔵様が六道(人間が善悪の業によって行き巡る世界)に姿を変えたものと言われています。
また、お地蔵様が、この世とあの世の境界で、神聖なお墓に邪悪なものが侵入しないように防いでいるとも言われています。
それ以外にも、お見かけするお地蔵様もございます。
・厄災の身代わりになってくださる「身代わり地蔵」
・水子を供養するための「水子地蔵」
・お蕎麦を備えると願いが叶う「蕎麦食い地蔵」
など、私たちの心に寄り添い、いつも身近に居て、助け、守って下さるのがお地蔵様です。
お地蔵様の地蔵盆を、日本のどこかで行われている事でしょう。残念ながら私の家の近くには、ありませんが、いつも守ってくださる事を感謝しながら、今夜の地蔵盆を過ごしたいと思います。