「Shift+2を押すと“@”が出るはずなのに、なぜか“”や“””が出る…」
そんなキーボードのずれ、地味にストレスですよね。
私も先日、購入したBluetoothキーボードがそういうズレ製品でで、慌てて直しました。
とくにパスワード入力などで記号が必要なとき、まったく違う文字が出るとイライラしてしまいます。
この記事では、Windowsパソコンで「キーボード入力の記号がずれる」問題の原因と、その直し方をやさしく解説します。
よくある症状の一例
まず、よく見られるずれのパターンをまとめました。
押したキー | 本来の入力(JIS) | ずれて出る記号(英語配列) |
---|---|---|
Shift + 2 | @ | “ |
Shift + 7 | & | ‘ |
Shift + @ | [ | 違う記号 |
これは、日本語配列(JIS)と英語配列(US)の設定が合っていないことが原因です。
原因は「キーボードの配列設定」
日本で販売されている多くのパソコンやキーボードは「日本語配列(JIS)」ですが、
PCの設定が「英語配列(US)」になっていると、入力される記号がずれてしまいます。
特に以下のようなケースで起きやすいです。
• Windowsの初期設定時に「英語キーボード」を選んでしまった
• 外付けの英語配列キーボードを一度使った
• Bluetoothキーボードのドライバで認識ミスがあった
解決法①:設定から配列を確認・変更する
スタートメニューからの手順
1. スタート → 設定(歯車のアイコン)を開きます
2. 「時刻と言語」→「言語と地域」へ進みます
3. 使用中の言語(例:日本語)の「…」をクリックして「言語のオプション」を選択
4. 「キーボードレイアウト」の項目で「Microsoft IME」などの下にある「レイアウト」を確認
5. 「日本語キーボード(106/109キー)」になっていなければ、変更します
※変更後は一度再起動すると反映されやすいです。
解決法②:デバイスマネージャーから修正
配列変更が反映されないときは、次の方法も有効です。
1. 「Windowsキー + X」→「デバイスマネージャー」
2. 「キーボード」を展開し、表示されたデバイスを右クリック→「デバイスのアンインストール」
3. PCを再起動すると、自動的に正しいドライバが再インストールされます
※この方法でも改善しない場合は、次の「レジストリの修正」または「再セットアップ」が必要になることもあります(上級者向け)。
解決法③:英語配列のキーボードを使うなら
もし英語配列のキーボード(USキー)を意図的に使っている場合は、以下のように表示通りの入力ができるようになります。
• 設定画面から「USキーボード」に配列を変更
• 日本語入力は「Google日本語入力」などでカバー可能
裏技:記号の場所を覚えて使いこなす
どうしても設定を変えられない、または変えるのが面倒という方は…
「間違った位置に出る記号に慣れてしまう」のも一つの選択肢かもしれません(笑)
たとえば
出したい記号 | 押すキー |
---|---|
@ | Shift + 2 |
# | Shift + 3 |
“ | Shift + ‘ |
慣れると意外に早く入力できるようになりますが、やはり正しい配列に戻すのがオススメです。
一時的に記号を入力する裏技(どうしても直せない場合)
どうしても設定を直せない場面(職場のPC、共有PCなど)では、以下のような方法で対処することも可能です。
1. 「画面キーボード(On-Screen Keyboard)」を使う
Windowsキー+R で「osk」と入力して起動できます。実際の配列が視覚的に表示され、クリックで記号を入力できます。
2. 「文字コード」で入力する
記号を直接入力できるAltコードを使います。たとえば、
- @ → Altキーを押しながら 64
- © → Alt+0169
ただしテンキーが必要な場合があります。
【補足】よく使う記号のALTコード
以下によく使うALTコード入力例を表にまとめてみました。
記号 | 意味 | Altコード(テンキー) |
---|---|---|
@ | アットマーク(メールなど) | Alt + 64 |
© | 著作権マーク | Alt + 0169 |
® | 登録商標マーク | Alt + 0174 |
¥ | 円記号(日本語環境) | Alt + 165 |
° | 度(温度など) | Alt + 0176 |
← | 左矢印 | Alt + 27 |
→ | 右矢印 | Alt + 26 |
✓ | チェックマーク | Alt + 10003(対応環境のみ) |
※注意:Altコードは「テンキー付きキーボード」でのみ有効です。ノートパソコンなどでテンキーがない場合は「NumLockを有効にして、Fnキー+一部のキー」でテンキー代用が可能な機種もあります。
✔️日本語IMEの「単語登録」機能を使うという手もある
例:「こぴー」と入力すると「©」が出るように登録しておくと便利です。
IMEで単語登録する手順(Windows 10 / 11 共通)
- タスクバー右下の「あ」または「A」を右クリック
※これは「Microsoft IME」のアイコンです。 - 「単語の登録」をクリック
- 単語登録ウィンドウが開いたら、以下を入力します:
- 単語:たとえば「©」や「→」など
- よみ:例:「こぴー」「やじるし」など自由に設定OK
- 品詞:「記号」または「名詞」でOK
- 「登録」ボタンをクリック
- 登録が完了したら、いつもの変換と同じように「読み」を入力して変換すると表示されます。
文字入力にこだわりたい方にはとても便利な機能です。
他にも「定型文」や「顔文字」なども登録できるので、よかったら活用してみてください!
今後の再発防止におすすめの設定
最後に、再発を防ぐためのちょっとしたコツを紹介します。
- 設定を確認したあと、Windowsの再起動を忘れずに
- 外付けキーボードを使う前後に、設定が変わっていないかチェック
- リモートデスクトップのあともキーボード配列に注意
- 複数の言語(英語や日本語など)をインストールしている場合は、不要なキーボードレイアウトを削除しておく
など、用途にあった対処法を試してみてください。
よくある質問
Q. ワイヤレスキーボードだけずれるのですが?
→ BluetoothやUSB接続時に「英語配列」として認識されている可能性が高いです。設定画面から接続中のキーボードを再確認してください。
Q. 設定を変えても直らない!
→ 一度「デバイスマネージャー」で削除し、再起動後に再認識させる方法を試してください。
パソコンの設定が原因で記号がずれてしまうトラブルは、意外と多くの人が経験しています。
特に、はじめて外付けキーボードやワイヤレスキーボードを使ったとき、あるいはWindowsの初期セットアップで「英語配列」を選んでしまった場合などに発生しやすいです。
トラブルに気づいたら焦らず、この記事で紹介した手順を一つずつ確認してみてください。
どの方法も、特別なソフトを使わずに設定画面から修正できる内容なので、初心者の方でも安心して対応できます。
まとめ
キーボードの記号がずれてしまう問題は、毎日の作業に小さなストレスを与えるトラブルのひとつです。しかし、その多くは「キーボード配列の設定ミス」によるもので、Windowsの設定を見直すことで簡単に直すことができます。
特に、Shiftキーを使った記号入力(@や&など)が正しく出ない場合は、使用しているキーボードの種類(日本語配列 or 英語配列)とPCの設定が一致しているかを確認することが大切です。
それでも改善しない場合には、デバイスマネージャーでの再認識や、別のキーボードを一時的に使って確認する方法もあります。
「直せるけど、ズレたままでも楽しい」という方も、もちろんOK。大切なのは、自分の使いやすさと快適さです。
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