個人事業主として独立することは、多くの自由とチャンスをもたらします。
しかし、サラリーマンとの違いが分からず、不安に感じる方もいるのではないでしょうか?
もちろん私も、何年もクヨクヨ悩みました(笑)
今日は、個人事業主になるメリットについて詳しく解説し、起業を考えている方が一歩踏み出すきっかけになる情報をお届けします。
個人事業主のメリットとは
個人事業主として働く最大の魅力は、働き方の自由さです。
• 働く時間を自分で決められる
朝早く働きたい人も、夜型の人も、自分のライフスタイルに合わせたスケジュールが可能です。
私も起業したての頃は、社員だった時のAM8:30に始めてPM5:00に終えていました。
しかし、私のようなイラストレーターは1枚の絵を描くのに時間がかかるので、そのタイムテーブルでは中途半端になってしまっていました。
そこで私は
『あえて仕事をする時間を決めない』
という方法に切り替えました。具体的には
・創作のイメージが湧いたら集中して描く
・煮詰まったら散歩に出かける
・夜も眠くなったら寝る。
という風に、完全に自由に過ごすことを意識しています。
そして、ストレスをためない生活を送ることが、創作意欲を高めてくれています。
• 仕事の内容を選べる
自分が得意な分野や好きなことをビジネスにできます。
自分の得意分野を、自分の責任でビジネスにすると、人間関係のストレスから解放されます。
この精神的なストレスが無くなると、人間はとても毎日を楽しく過ごすことができるのです。
• 場所の自由
自宅やカフェ、コワーキングスペースなど、どこでも仕事ができる環境を作れます。
私も自宅で仕事をしたり、自分の事務所で仕事をしたりと、その日の気分で仕事ができます。
(私の場合はセキュリティを重視しているのでカフェではお仕事はしていません)
収入をコントロールできる
サラリーマンは固定給が基本ですが、個人事業主は頑張った分だけ収入を増やせる可能性があります。
(減る可能性もあります)
• 報酬に上限がない:クライアントを増やしたり、単価を上げたりすれば収入アップが期待できます。
• 経費の活用:収入が増える一方で、経費として控除できる範囲が広いこともメリットです。(後述)
税金面での優遇措置がある
個人事業主には、税制上のメリットもあります。特に、青色申告を行うことで大きな恩恵を受けられます。
• 青色申告特別控除(最大65万円)
帳簿を正しく作成し、青色申告を行うことで、課税対象となる所得を大きく減らすことが可能。
• 経費の計上
個人事業主は、事業に関連する支出を経費として計上できます。
• 家賃や水道光熱費(自宅兼事務所の場合、按分計算が必要)
• 交通費や通信費
• パソコンやスマホなどの機器購入費用
以上のものを経費にする事で、手取りを効率よく増やすことができます。
退職金の準備ができる(小規模企業共済)
個人事業主は、国の制度である小規模企業共済を活用できます。
これは、個人事業主向けの退職金制度として機能し、以下のようなメリットがあります
• 掛け金が全額所得控除の対象になる(節税効果が大きい)
• 廃業時や引退時にまとまったお金を受け取れます。
>>小規模企業共済公式サイト
社会的信用の向上
個人事業主として正式に開業届を提出することで、取引先や金融機関からの信用が向上します。
• 事業用口座の開設
• 融資や助成金の申請
• 名刺や請求書に屋号を記載できる
事業を法人化しなくても、十分にプロフェッショナルとして認知されることが可能です!
スモールスタートができる
個人事業主は、初期投資を抑えて事業をスタートできる点も大きな利点です。
• 法人設立の費用(登記費用など)が不要
• 気軽に始められるため、リスクが小さい
特に、小規模のビジネスや副業を始める際に適しています。
起業のハードルが低い
個人事業主になるには、税務署に開業届を提出するだけでOKです。
無料で手続きが可能で、提出後すぐに事業をスタートできます。
【注意点と対策】
もちろん、個人事業主にはデメリットや注意点もあります。
これらを知った上で対策を講じることが重要です。
1. 収入が安定しにくい
→ 対策:複数の収入源を確保し、一定の収入が得られるよう工夫する。
2. 社会保険が手薄になる
→ 対策:国民健康保険や国民年金に加え、民間の保険や共済に加入する。
3. 責任がすべて自己負担
→ 対策:事業用の損害保険に加入し、リスクに備える。
個人事業主向け損害保険の比較表
個人事業主として安心して事業を運営するために、損害保険の選択は重要です。以下の表では、主要な損害保険会社のプランを比較しています。
保険会社 | 主な補償内容 | 保険料(月額目安) | 特徴 | リンク |
---|---|---|---|---|
東京海上日動 | 賠償責任保険、火災保険、災害補償 | 3,000円〜 | 幅広い補償内容が特徴で信頼性が高い | 公式サイト |
三井住友海上 | 賠償責任保険、事業継続費用補償 | 2,500円〜 | 事業リスクに特化した補償プランを提供 | 公式サイト |
損保ジャパン | 事業活動中の第三者損害補償 | 2,000円〜 | 小規模事業者向けにコスパが良い | 公式サイト |
楽天損保 | 業務中の賠償責任補償、火災補償 | 1,500円〜 | オンライン申し込みが便利で割引あり | 公式サイト |
※保険料はあくまで目安であり、事業内容や補償範囲によって異なります。詳しくは各保険会社の公式サイトをご確認ください。
4. 確定申告が必要
→ 対策:会計ソフトを活用し、効率的に帳簿を管理する(例:弥生会計、freeeなど)。
【まとめ】
個人事業主は、自由な働き方や税制上のメリットなど、多くの魅力を持っています。
一方で、収入の不安定さや社会保険の問題といった課題もあります。
これらのメリット・デメリットをしっかりと理解し、
自分に合ったビジネスモデルを築くことが成功の鍵です。
もし、あなたが「個人事業主になりたいけど不安…」と感じているなら、まずは小さな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
一度始めてみると、新しい可能性が見えてくるかもしれませんよ!