家族で詐欺を防止するには、家族全員が情報共有をしながら日常生活で具体的な対策を講じることが重要です。以下は、家族で実践できる詐欺防止対策の具体例です。
1. 情報共有を徹底する
(1) 最新の詐欺手口を話し合う
• ニュースや地域の防犯情報を家族で共有する。
• 特に高齢者や子どもには、最近の詐欺事例(「フィッシングメール」「振り込め詐欺」など)を分かりやすく説明しておきましょう。
高齢者や子供に「フィッシングメール」や「振り込め詐欺」を教える際には、難しい言葉を使わず、実生活に近い具体例を挙げることで理解が深まります。以下は簡単に説明する方法と具体例です。
1. 高齢者への説明
フィッシングメールの場合
説明方法:
「例えば、銀行を名乗るメールが届いて
『あなたの口座情報を確認するために、こちらのリンクをクリックしてください』
と書いてあったら、それは詐欺かもしれません。
本物の銀行なら、メールで個人情報を聞いてきたり、リンクを送ることはないよ。」
具体例
• 偽の銀行メール
「○○銀行です。アカウントがロックされています。以下のリンクから再確認してください。」
このようなメールが届いたら
「このリンクをクリックすると、偽物のサイトに誘導されて口座情報を盗まれるからね。」
と、説明してあげてください。
振り込め詐欺の場合
説明方法
「電話で孫や親戚を名乗る人が『事故を起こしてお金が必要』と言ってきたら、まず本当にその人かどうかを確認してください。焦って振り込むと、詐欺の可能性があるからね。」
と具体的に例をあげて教えてあげてください。
具体例
• 偽の電話:「おばあちゃん、事故を起こしてしまって、今すぐ10万円が必要なんだ!」
>>「すぐに家族や親戚に電話して確認してもらいましょう。あらかじめ家族間で合言葉を家族で決めておくと安心です。
2. 子供への説明
フィッシングメールの場合
説明方法
「例えば、ゲームや動画サイトから『アカウントが停止されました。今すぐパスワードを入力してください』とメールが届いても、絶対に入力しないでね。本物じゃないかもしれないよ。」
具体例
• 偽のゲームメール:「○○ゲームの運営です。アカウントを守るため、今すぐパスワードを入力してください。」
>>運営がパスワードを直接聞くことは絶対ないから、こんなメールが届いたらお母さん(お父さん)に言ってね。と伝えておきましょう。
振り込め詐欺の場合
説明方法:
「知らない人から『お母さんが大変だからお金を出して』とか言われたら、それは詐欺かもしれないよ。すぐにお母さんやお父さんに教えてね。」
具体例
• 偽の電話:「お父さんがトラブルに巻き込まれた。助けるためにお金が必要。」
>>家族は直接電話でお金を頼むことはないから、必ず親に教えてね。と言っておきましょう。
共通のポイント
• 事例を交えて話す
「知り合いがこんなメールを受け取って…」と実話やニュースを基に話すとわかりやすいです。
• 対処法を教える
「怪しいと思ったら、誰かに相談していいんだよ」と伝えることで安心感を与えます。
短く具体的に、そして相談する習慣をつけることが重要です!
(2) 家族ルールを作る
• 大きな支払い・情報提供前に必ず相談するルール
電話やメールで「お金」や「個人情報」の要求があった場合、家族の誰かに必ず確認するようルール化しましょう。
2. 家庭内での具体的な防止策
(1) セキュリティ対策の強化
• 各デバイス(PC、スマホ、タブレット)に最新のセキュリティソフトをインストールしましょう。
>>家族で使用するWi-Fiのパスワードも複雑なものに変更し、定期的に更新しておくのも大切です。
(2) 詐欺メール・電話の見分け方を共有
• メールの場合
• 送信元のアドレスを確認する方法を教える。
• 「リンクをクリックしない」「添付ファイルを開かない」といった基本ルールを徹底しましょう。
• 電話の場合
• 電話で突然お金や個人情報を要求された場合は一度電話を切ることを徹底しておきましょう。
• 不審な電話番号はインターネットで検索してみてください。(詐欺の報告がされている場合がある)
(3) 詐欺チェックリストを作成
• 家族で簡単に確認できるチェックリストを用意する
(例:「お金を要求されていないか?」「本当にその相手は正当か?」など)
3. 特定の年齢層への対策
(1) 高齢者向け
• 疑問があったら子どもや孫に相談する習慣を作っておきましょう。
• 振り込め詐欺を防ぐため、緊急時の連絡方法を家族で決めておく(例:合言葉を設定するなど)
(2) 子ども向け
• SNSやゲーム内での詐欺に注意
• 知らない人とやり取りをしないよう教える。
• お金や個人情報を要求されたら必ず親に相談するよう伝える。
4. 定期的な家庭内の話し合い
(1) 詐欺防止の「家族会議」
• 月1回などのペースで、家族全員が集まり、詐欺事例や対策について話し合う時間を設けておきましょう。
(2) トラブル発生時の連絡先リストを作る
• 家族全員がアクセスできる場所に、警察、消費者センター、詐欺相談窓口の連絡先をリスト化して保存するか、印刷して電話のあたりに貼っておきましょう。
5. 実践トレーニング
• 実際に詐欺メールや電話を想定した渡航練習を行い、正しい対応を身に付けておきましょう。
• 例:詐欺メールの見分け方を競争形式で行う。
• 怪しい電話への対処法を模擬的に練習する。
6. 家族で利用できる詐欺防止ツールを活用
• 電話自動録音機能付き電話機
振り込め詐欺や特殊詐欺を防ぐため、自動で録音する電話機を導入するのも良いでしょう。
このような電話録音器が発売されています。7,000円程度で買えるものです。
大きく騙される前に、このような装置を電話に設置することも対応策の一つです。
• 迷惑メール・電話ブロックアプリ
家族全員で利用できる迷惑メール・電話ブロックアプリを設定しておきましょう。
迷惑電話対策アプリのご紹介
Whoscall(フーズコール)
• 特徴: 世界中の迷惑電話データベースと連携し、電話番号を照合して迷惑電話を警告。
• 対応OS: iOS、Android
• おすすめ理由: 海外でも利用可能で迷惑電話対策に特化。
楽天でんわアプリ
• 特徴: 楽天モバイル専用のサービス。迷惑電話や不審な番号を警告する機能あり。
• 対応OS: iOS、Android
• おすすめ理由: 楽天ユーザー向けで手軽に利用可能。
迷惑電話ブロック(NTTドコモ)
• 特徴: ドコモ回線を利用するユーザー向けに、迷惑電話を自動検知・ブロック。
• 対応OS: iOS、Android
• おすすめ理由: ドコモユーザーなら無料で利用可能。
総合型アプリ
Hiya(ハイヤ)
• 特徴: 迷惑メール・電話の両方を検知し、ブロックできる便利なツール。
• 対応OS: iOS、Android
• おすすめ理由: シンプルなUIで初心者にも使いやすい。
Truecaller(トゥルーコーラー)
• 特徴: 通話とSMSをスキャンし、迷惑行為を防止するオールインワンアプリ。
• 対応OS: iOS、Android
• おすすめ理由: 高い精度で迷惑行為を検知。
選び方のポイント
• 利用しているデバイスやメールサービスに合わせる
GmailやOutlookユーザーなら、専用アプリが最適です。
• 日本国内か海外かで選ぶ
国内での利用がメインなら「Whoscall」や「迷惑電話ブロック」がとっても便利!
• 無料と有料の違い
無料版でも十分な性能のものが多いですが、頻繁に迷惑メール・電話に悩む場合は有料プランも検討しましょう。
このように、迷惑行為を防ぐため、自分に合ったアプリを導入しておきましょう!
まとめ
家族全員が詐欺のリスクを正しく理解し、相談し合える環境を作ることが、詐欺防止の最も効果的な方法です。
お互いに注意を促し、少しでも不安を感じたら速やかに相談することで、被害を未然に防ぎましょう!
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