両親の介護を考える

私の父は79歳。膝が悪く、杖がないと歩くことが出来ません。5年ほど前までは、元気でアクティブに動いていたので、最初は驚きました。

父の状態は「変形性膝関節症」という診断でした。

変形性膝関節症とは

変形性膝関節症とは、膝の軟骨が加齢と共にすり減っていくことで、炎症や痛みが起こったり、関節が変形したりする事だと、かかりつけの医師は言っていました。

父の症状も、まさしく「膝の軟骨がすり減って、炎症を起こしている状態」と言う事で、月に一度、膝に注射をし、膝を温めたり、リハビリをしたりしています。

 

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一時期、ひどい時は、痛みが酷くお尻から座薬を入れたりしていました。今は、それほどでは無くなったようです。


膝が痛くなり、和式トイレでは無理になった

私が何度となく

「家のトイレを和式にしよう」

と言っていたのに、頑なに拒否し続けた父が、突然、誰に相談するわけで無く、家の和式トイレを洋式にリフォーム契約したのです。私は、介護のバリアフリー補助金を使うつもりでいたので

「順序立てて契約しないと、補助金出ないんよ」

と言っても

「そんなん使わんでいい。トイレを早く変えてもらわんと!」

と見た事もないような必死の形相で言うのです。それほどまでに父の膝は、急に悪化し痛くなったのでしょう。

高齢者支援センターの窓口で・・

とりあえず、市の高齢者支援センターで話をしてみることにしました。おそらく歩行困難では、介護認定も付くのではないか?と思ったのです。

市役所の担当の方はとても親切で丁寧に教えて下さいました。私の話も聞いて

「歩行が困難であれば、介護認定か支援認定つきそうですね。」

とおっしゃってくださったのですが、それは地域包括支援センターの担当になるので。。と、そちらで手続きする為に、電話連絡を入れて下さいました。

「今から地域包括支援センターに行けますか?」

と言うので「はい、今から行きます」と答えて市役所を後にしました。

苦い経験・地域包括支援センター

地域包括支援センターの入っている建物に行き、中に入ると15人ほど職員の方がいらっしゃいました。

来客者は、ゼロ。職員しかいませんが、誰も私に近づいて来ません。

「すみません、市役所から紹介されて来ました」

と言うと、みんなが顔を見合わせて、何も言わず誰も窓口には来ません。

行政ってこんなもんですか?私、税金、払ってるんですけどー!

何度か「すみませーん、すみませーん」と呼んでいると、1人の男性が出てきました。私は市役所から話が通っていると思っていたのですが、

「最初から話していただけますか」

と言われ、全部話すと

「あ、無理です。では・・」

と立ち去ろうとするので、

「あのぉ、介護認定もこちらで受付ですか?」

と言うと、何やら渋々どこかに電話して聞いていました。私は(仕事の内容覚えてないんかい)と思いつつ、ひたすら待っていると

「この日に、担当の方がお父様に会いにいくので」

と言われ、書類を数枚渡され、その日は帰りました。

介護認定の調査の日

その日は、私も仕事を休み、父に付き添うことにしました。

本当に馬鹿にしてるとしか思えない人だったので、付き添ってよかったです。

サバサバした女性の方がひとり我が家にやってきました。動けない父は椅子で座っていました。その調査の女性は、父の足や膝を触り

「どの程度歩けるか頑張って歩いてください」

と状態を見ていましたが、その後は特に質問もすることもなく、十枚程度の調査用紙に自分でチェックを入れ

「では、帰ります」と言うのす。慌てて父が

「認知の質問か何かをするんじゃないんですか?」と逆に聞くと

「あー、それ、覚えていたんなら、それでいいです。認知は無いですね」

「それと、階段使わないようにしたら、手すり付ける必要もないので、1階で生活する事をお勧めします」

と言い、帰って行きました。

仕事がテキトー&思いやりのカケラも無いー

結果は、介護認定つきませんでした。(要支援でした)

↑この結果に、かかりつけ医は怒っていました。

助けてくれたのは、リフォーム会社の人でした

リフォーム会社の担当の方に、今回の事を愚痴っていたら、やはり同じような不満を持っている人が多いと言う事で、他のリフォーム関係の会社の方と一緒に、市役所の上の方に相談に行ってくださったようです。

そして、父に

「今回は助成金も使え無いけど、階段の手すりやお風呂場のバリアフリーなら申請使えるから、その時はあらかじめ相談して」

と言ってくれました。感謝、感謝です。

その方の紹介で、身体の重心に合わせた杖を買い、階段の手すり(助成金申請しました)も付けました。ありがたい事です。

これから親の介護申請する方へ

介護関係の市役所で働いている方は、仕事が出来て優しい方が多いように感じていますが、関連事業をしている人はそうでも無いです。

覚悟して行く事をお勧めします。

運良く優しい方に当たったら、ラッキーと思ってください。

(して頂く事に文句ばかり言えませんが)

職員さんにとっては、沢山の案件かもしれませんが、私にとっては初めての事でわからない事ばかりなんです。親の介護をしながら仕事をして、手続きにも行くのですから(税金も払ってるんですから)もっと優しく教えて下さい。お願いします。

それと、ちゃんとした人を調査員にして下さい。調査する人の調査もしてもらいたいくらいです。

しかし、その後来てくださるようになったケアマネージャーさんは、とても優しくて親身で素晴らしい方でした。

とは言え、嫌な事があったとしても、他で助けてもらえる事もあったりして、いろいろ勉強になります。

今は症状も痛みもかなり収まっているので、このまま悪くならない事を祈るばかりです。

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