Windows Updateを開いたとき、こんな表示を見たことはありませんか?
Microsoft Corporation – Driver Update
更新の詳細を見ても、
・どの機器のドライバーなのか分からない
・メーカー名が出てこない
・入れていいのか判断できない
正直、私自身も最初は「え、これ何?」と不安になりました。
この記事では、Microsoft Corporation driver update の正体・安全性・入れるべきかどうか・トラブル時の戻し方まで、Windows初心者の方にも分かるように、順を追って解説します。

Microsoft Corporation driver update の正体は「Microsoftが配布する汎用ドライバー」
結論から言うと、Microsoft Corporation driver update はウイルスでも怪しい更新でもありません。これは、
- Microsoft が Windows Update 経由で配布しているドライバー
- PCメーカー独自ではなく、Microsoftが管理・検証した汎用ドライバー
という位置づけの更新です。
なぜメーカー名が出ないの?
通常のドライバー更新では、
- Intel
- AMD
- Realtek
- NVIDIA
- HP / Dell / Lenovo
などの名前が表示されます。
しかし Microsoft Corporation driver update は、
- Microsoftが再パッケージしたドライバー
- Windowsの互換性維持を目的とした更新
のため、配布元として「Microsoft Corporation」と表示されるのです。
どんなタイミングで表示されるの?
この更新が出てくる主なタイミングは次の通りです。
① Windowsの大型アップデート後(23H2 → 24H2 など)
Windowsのバージョンが変わると、
- 既存ドライバーが「互換性あり」か再確認される
- 問題が起きそうなドライバーは置き換えられる
このときに Microsoft Corporation driver update が表示されやすくなります。
② PCメーカーのドライバーが古い・未対応な場合
- メーカー公式ドライバーが更新されていない
- 新しいWindowsに最適化されていない
こうした場合、Microsoftの汎用ドライバーが代替として提供されます。
③ オプションの更新として表示される場合が多い
多くのケースで、この更新は
オプションの更新
として表示されます。つまり、必須ではありません。
入れても大丈夫?結論は「基本は慎重でOK」
基本方針:困っていなければ無理に入れなくていい
以下に当てはまる場合は、無理に入れる必要はありません。
- PCが安定して動いている
- デバイス(音・Wi-Fi・画面など)に不具合がない
- 特に困っていない
オプション更新は「必要な人向け」の側面が強いため、様子見は正解です。
例外:こんなときは入れる価値あり
次のような症状がある場合は、試す価値があります。
- Wi-Fiが不安定になった
- 音が出ない/認識されない
- 外付けデバイスが動かない
- 大型アップデート後から挙動がおかしい
この場合、Microsoftの汎用ドライバーの方が安定することもあります。
「これ、どのドライバー?」を確認する方法
方法① Windows Update の履歴を見る
- 設定 → Windows Update
- 「更新の履歴」
- ドライバー更新の項目を確認
ここで 対象デバイスのヒントが表示されることがあります。
方法② デバイスマネージャーで特定する
- スタートを右クリック → デバイスマネージャー
- 最近更新されたデバイスを探す
- プロパティ → ドライバー → 日付・バージョンを確認
「提供元:Microsoft」となっていれば、この更新が適用された可能性が高いです。
入れたあと不具合が出たら?元に戻す方法
方法① ドライバーを元に戻す(おすすめ)
- デバイスマネージャー
- 対象デバイスを右クリック → プロパティ
- 「ドライバー」タブ
- 「ドライバーを元に戻す」
これで以前の状態に戻せます。
方法② システムの復元を使う
事前に復元ポイントが作られていれば、
- 更新前の状態にPC全体を戻す
ことも可能です。
よくある誤解と注意点
❌「Microsoftだから最新で最適」とは限らない
Microsoftのドライバーは
- 安定重視
- 最大公約数的
な設計です。ゲーム・高性能用途・特殊機能では、メーカー公式ドライバーの方が適している場合もあります。
❌ 自動的に入るから必須だと思わない
オプション更新にある限り、必須ではありません。
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まとめ:不安になる名前だが、正体を知れば怖くない
- Microsoft Corporation driver update は 公式の正規ドライバー
- 多くは オプション更新
- 困っていなければ様子見でOK
- 不具合がある場合の「改善策」として使うのが正解
- もし合わなくても 元に戻せる
名前が分かりにくいだけで、危険な更新ではありません。
落ち着いて、自分のPCの状態に合わせて判断しましょうね。
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