〜OneDriveと外付けSSDで「年別整理・安全バックアップ・軽量運用」を実現します〜

気づいたら写真と動画でPCもOneDriveもパンパンになっていませんか。空き容量不足はPC動作を重くするだけでなく、Windows更新の失敗や大切なデータの同期エラーの原因にもなります。
この記事では、年末前に1〜2時間でできる「年別整理テンプレ」と、OneDriveと外付けSSDを使った安全な“二段バックアップ”、そして来年以降も散らからない運用ルールを解説します。
まずは「壊さない」「失わない」を最優先に進めていきます。
全体方針
- ① 年別 → イベント別で並ぶフォルダー型に統一します。
例:Pictures\2025\2025-10-運動会\
のように「年/年月-イベント」で揃えると、検索と共有が楽になります。 - ② OneDriveは“日々使うストレージ”、外付けSSDは“長期アーカイブ”に分担します。
新しい年はOneDrive、過去年は外付けSSDへ退避して軽く運用します。 - ③ 作業の前に必ず復元点とコピーを用意します。
「移動」ではなく一度「コピー」で安全を確保してから整理と削除を行います。
事前準備
万一の保険:復元点を作成
Windowsの「復元ポイントの作成」からCドライブの保護を有効化し、復元点を作成しておくと安心して作業できます。
外付けSSDを接続し、Photo_Archive
というフォルダーを作成
以後の“長期保管先”として使えるよう、年フォルダー(例:2020
〜2024
)をあらかじめ作っておくと後工程がスムーズになります。
OneDriveの状態を確認
OneDriveアイコンの「ヘルプと設定」→「設定」→「同期の状態」を開き、まずは同期が完了していることを確認します。
ステップ1:年別テンプレに並べ替え(整理のコア作業)
- エクスプローラーで「画像」「OneDrive\Pictures」を開く
表示→並べ替え→撮影日、グループ化→年にすると、年ごとにまとまりが見えるようになります。 - 年ごとのフォルダーに“コピー”
例:OneDrive\Pictures\2023\
、OneDrive\Pictures\2024\
を作成し、該当年の写真をコピーします(移動ではなくコピーにすることで、失敗時に元へ戻せます)。 - イベントごとに分割
年フォルダーの中に2024-03-卒業式
、2024-08-旅行-沖縄
のように年月-イベントで小分けにします。イベントが曖昧な写真は2024-xx-未分類
として後で見直します。 - 動画はフォルダーへ
大容量の.mp4や.movは動画フォルダーへ分離し、写真と混ぜないことでサムネイル遅延を防ぎます。
ワンポイント:重複が多い場合は、同一名や撮影日・ファイルサイズで“目検+削除”を行います。重複削除アプリを使う場合でも、まずはコピー保管を確保してから実施すると安全に作業できます。
ステップ2:OneDriveを“軽く保つ”設定に(オンライン化の使い分け)
- 直近1年は「このデバイスに常に保持する」
仕事や学校で頻繁に使う年の写真は右クリック→「常にこのデバイスに保持する」を選び、オフラインでも快適に閲覧できるようにします。 - それより古い年は「空き容量を増やす」
右クリック→「空き容量を増やす」にすると、クラウドに残してローカルはプレースホルダーのみになります。PCの空き容量を大きく節約できます。 - スマホの自動アップロードは“カメラロールのみ+Wi-Fi時”
OneDriveモバイルアプリの設定で「Wi-Fi時のみアップロード」を有効にし、不要なフォルダーの自動取り込みをオフにすると無駄な同期が減ります。
ステップ3:過去年の“アーカイブ”を外付けSSDに退避(安全な二段バックアップ)
- OneDrive側で年フォルダーを“コピー”して外付けSSDの
Photo_Archive
へ保存します。
コピー後にSSD側の容量とファイル数が一致するかを確認します。 - SSDへコピーできた年は、OneDrive側を「空き容量を増やす」に切り替えます。
クラウドには残しつつ、ローカルからは実体を外してPCの空きを取り戻します。 - “本当に古い年”はOneDriveからも削除し、SSDのみに保管します。
OneDriveの容量が逼迫している場合は、家族で共有する必要がない過去年をSSD専用保管にすると、有料プランの節約にもつながります。
ワンポイント:外付けSSDは必ず別の場所にもコピーして二重化することを推奨します。可能なら同じSSDをもう一台か、クラウド(例:家族のアカウント)へ年フォルダー単位で複製すると安心です。
ステップ4:スマホ写真の“今後の流入”を整理(混乱の再発防止)
- iPhone/Androidともに「自動アップロード先 = OneDrive\Pictures\Camera Roll」に統一します。
取り込みの入り口を一本化することで、来年の整理が格段に楽になります。 - 学校・仕事のPDFやスクリーンショットは、専用サブフォルダーへ振り分けます。
例:Camera Roll\_Docs
、Camera Roll\_Screenshots
といった“頭にアンダースコア”を付けた小フォルダーをつくると、アルバムの先頭にまとまって見つけやすくなります。 - 月に一度のミニ整理を“第1日曜日”に固定します。
先月分を年フォルダー→イベントへ振り分け、同時にSSDへコピーすることで、年末に慌てない運用が定着します。
トラブルが起きたときのチェックリスト
- □ OneDriveの同期が完了していることを確認しましたか。未完了のまま削除するとクラウド側からも消えてしまう場合があります。
- □ コピーと移動を取り違えていませんか。常に「コピー→検証→削除」の順番で進めると安心です。
- □ 外付けSSDに安全に取り外し処理を行いましたか。取り外し前に書き込みが完了していることを確認してください。
- □ サムネイル生成で高負荷になった場合は、エクスプローラーの表示を一覧に切り替えてから整理を再開してください。
※ひとこと補足:迷ったときは作業を止め、当日中に“コピー元が無傷で残っているか”だけを確認してください。翌日に落ち着いて再開すると、判断ミスを減らせます。
まとめ:来年も散らからない3つの約束
- 「年/年月-イベント」命名を家族全員で統一します。
- “第1日曜日のミニ整理”をカレンダーに登録します。
- OneDriveは直近1年のみ保持し、過去年はSSDアーカイブへ移します。
迷ったときは作業を止め、当日中に“コピー元が無傷かどうか”だけを確認してから翌日に再開すると、誤削除のリスクを下げられます。
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- 💾 【最優先】外付けSSD(1TB以上) 長期アーカイブ(ステップ3)の保管先に。高速コピーで作業時間を短縮できます。
- ☁️ Microsoft 365(容量アップ) OneDriveの容量不足を根本解消し、Officeアプリも使えるので一石二鳥です。
- 🛠️ 【万一の備え】データ復元ソフト 万が一、削除を間違えた場合の最終手段として備えておくと安心です。
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