
パソコンを使っていると、専門的な用語をよく見かけませんか?
実際の操作に使う言葉なのに、「意味がわからない」「読み方すら不安…」という方も少なくありません。
このページでは、そのようなパソコン用語を、初心者にもやさしく丁寧に解説していきます。
【ら行】パソコン用語解説
ログイン
ログインとは、「自分のアカウントでサービスに入ること」です。
パソコンの起動時や、Gmail・YouTube・SNSなどを使うときに「ログインしてください」と表示されるのは、自分だと証明して使えるようにするためです。
▪️どこで使うの?
・WindowsやMacの起動時
・Googleアカウント、Microsoftアカウント、各種サイトやアプリ
▪️ログインに必要なもの
パスワード(またはPIN・顔認証など)
ユーザー名やメールアドレス
【補足】
パスワードを忘れた場合は「パスワードをお忘れですか?」のリンクから再発行ができます。
リンク
リンクとは、「クリックすると別のページやファイルに移動する仕組み」です。
青い文字や下線のついたテキスト、画像などをクリックすると、別のページが開くことがあります。これが「リンク(ハイパーリンク)」です。
▪️どこで見つかるの?
・Webページの記事やメニュー内
・メールやPDF資料の中にもリンクがある場合があります
【補足】
右クリックで「リンクを新しいタブで開く」こともできるので、今のページを残しながら見ることもできます。
LAN(ラン)
LANとは、「家庭や会社の中でパソコンやプリンターなどをつなぐネットワーク」のことです。
LANケーブルで直接つないだり、Wi-Fiルーターを使って無線で接続したりすることで、インターネットやファイル共有ができるようになります。
▪️LANの種類
- 有線LAN: ケーブルで接続(安定性が高い)
- 無線LAN(Wi-Fi): ケーブルなしで接続できる
▪️どこで設定するの?
スタート → 設定 →「ネットワークとインターネット」で、Wi-Fiやイーサネット(有線)の接続状況を確認できます。
【補足】
LANは「Local Area Network」の略で、家庭内ネットワークの基本となる仕組みです。
ラベル
ラベルとは、「ファイルやメールなどに付ける分類用の名前(タグ)」です。
とくにGmailなどのメールサービスでは、フォルダの代わりに「ラベル」を使って分類します。
▪️使える場所
- Gmail:ラベルを付けて検索・分類がしやすくなる
- 画像管理ソフト:ラベルでジャンル分け
- ファイル整理アプリ:カラーラベルなどで可視化
【補足】
ラベルは1つのファイルやメールに複数つけられるので、柔軟に整理ができます。
ルーター
ルーターとは、「インターネットとパソコン・スマホをつなぐための中継機器」です。
家や会社でWi-Fiを使うには、このルーターが必要です。Wi-Fiルーターとも呼ばれます。
▪️どこにあるの?
・インターネット契約時に届く機器(ONUやルーター)
・多くは部屋の隅やテレビ周辺に設置されています
【補足】
ルーターの再起動でネットがつながることも。調子が悪いときは、電源を抜いて10秒待ってから再接続すると改善することがあります。
英語編・パソコン用語解説
Account(アカウント)
アカウントとは、「あなた専用の入口・名前札・カギのようなもの」です。
パソコンやスマホを使うとき、「誰が使っているか」や「どの設定・データを使うか」を管理するために必要です。
▪️どこで使うの?
- Windowsログイン(Microsoftアカウント)
- GmailやYouTube(Googleアカウント)
- iPhoneやiPad(Apple ID)
▪️アカウントを持つとできること
- 自分専用の設定・データが使える
- 他の人と使い分けられる
- クラウドやメールにアクセスできる
【補足】
アカウントごとにパスワードやセキュリティ設定があり、安全性を高めるためにも重要な仕組みです。
BIOS(バイオス)
BIOSとは、「パソコンの電源を入れたとき、一番最初に動く基本のプログラム」です。
WindowsなどのOSが起動する前に、パソコンの内部部品(キーボード、HDD、メモリなど)が正しく動いているかをチェックするのがBIOSの役割です。
◆読み方: バイオス(Basic Input Output Systemの略)
▪️どこで見るの?
起動直後に「F2」や「Delete」キーを押すことで、BIOSの設定画面に入ることができます(メーカーにより異なります)。
▪️できること
ハードウェアの状態確認
起動順の変更(USBから起動するなど)
セキュリティ設定(パスワードなど)
【注意】
BIOS設定を誤ると、パソコンが起動しなくなることもあります。変更は慎重に。
Bluetooth(ブルートゥース)
Bluetoothとは、「コードを使わずに機器同士をつなぐための無線の技術」です。
イヤホン、スピーカー、マウス、キーボードなど、身の回りの機器をワイヤレスで使うときにBluetoothが使われています。
▪️どこで設定するの?
Windowsの場合:スタート → 設定 →「Bluetoothとデバイス」
スマホでは、設定アプリ →「Bluetooth」からオン/オフできます。
▪️使い方の例
- Bluetoothイヤホンで音楽を聞く
- ワイヤレスマウスでパソコンを操作
- スマホとパソコン間で写真を送信
【補足】
Bluetoothは近距離(約10m以内)で使うことが前提です。壁や電子レンジなどで接続が不安定になることもあります。
Cloud(クラウド)
Cloudとは、「インターネット上にデータを保存するサービスや仕組み」です。
クラウドに保存すれば、パソコンが壊れてもデータが失われず、スマホなど他の端末からもアクセスできます。
▪️代表的なクラウドサービス
- Google Drive(グーグルドライブ)
- OneDrive(ワンドライブ)
- iCloud(アイクラウド)
▪️どこで使うの?
・エクスプローラーのOneDriveフォルダ
・Webブラウザから各クラウドサービスにアクセス
【補足】
無料プランでも5〜15GBほど使えることが多く、写真や書類のバックアップに最適です。
Drive(ドライブ)
Driveとは、「データを保存する場所や装置のこと」です。
「Cドライブ」「Dドライブ」などのように、パソコンの中にあるストレージ(記憶領域)をドライブと呼びます。
▪️主なドライブの種類:
USBドライブ: USBメモリや外付けHDDが接続されたときに表示
Cドライブ: Windowsやアプリ、基本データが入っている場所
Dドライブ: データ保存用に分けられている場合も
▪️どこで確認するの?
エクスプローラー →「PC(マイコンピューター)」で、現在使えるドライブ一覧が見られます。
【補足】
ドライブの空き容量が少なくなると動作が遅くなるので、定期的に不要なファイルを整理しましょう。
Excel(エクセル)
Excelとは、「表や計算、グラフなどを作成できるMicrosoft社のソフト」です。
表計算ソフトと呼ばれ、家計簿、データ整理、売上管理、住所録などに広く使われています。
▪️できること
関数を使ってデータ分析
数値の入力と自動計算
表やグラフの作成
▪️どこにあるの?
Windowsのスタートメニュー →「Excel」または「Microsoft 365」から起動
【補足】
Excelは有料ですが、無料の代替ツール(Googleスプレッドシートなど)もあります。操作も似ています。
Folder(フォルダ)
Folderとは、「ファイルを分類・整理して入れておくための入れ物(フォルダ)」です。
たくさんのファイルをそのまま置いておくと、どこに何があるか分からなくなります。
そんなとき、関連するファイルをひとまとめにできるのがフォルダです。
▪️どこで使うの?
エクスプローラーを開いて、右クリック →「新しいフォルダー」で作成できます。 また、保存時にフォルダを選んで整理することも可能です。
▪️活用例
フォルダの中にさらにフォルダを作ることも可能(階層構造)
「旅行写真フォルダ」「仕事用フォルダ」「2025年度フォルダ」などで分類
【補足】
名前をつけて整理しておくと、後からファイルを探す手間がグッと減ります。
Hardware(ハードウェア)
Hardwareとは、「目に見える実際のパソコン部品や機械のこと」です。
キーボードやマウス、モニター、パソコン本体など、実際に手で触れられる部分はすべてハードウェアです。
▪️主なハードウェアの例
USB機器、プリンターなど周辺機器
CPU(パソコンの頭脳)
HDD/SSD(データ保存の場所)
メモリ(作業スペース)
【補足】
これに対して「Software(ソフトウェア)」は、画面上で動くアプリやプログラムのことです。
Internet(インターネット)
Internetとは、「世界中のコンピューター同士がつながった巨大なネットワーク」です。
パソコンやスマホがインターネットに接続されることで、Webサイトの閲覧、動画視聴、メールの送受信などが可能になります。
▪️どこで接続状況を確認するの?
Windowsでは、画面右下のWi-Fiマークをクリック →「ネットワークとインターネットの設定」で確認できます。
【補足】
「インターネットがつながらない」という場合、Wi-FiルーターやLANケーブルの確認が必要です。
Sistem(システム)
Systemとは、「パソコン全体のしくみや動作を管理している部分」のことです。
WindowsなどのOS(オペレーティングシステム)も、パソコンの「システム」の一部です。
設定、セキュリティ、ストレージなどの情報も、システムにまとめられています。
▪️どこで見るの?
スタート → 設定 →「システム」から、画面・音量・電源などさまざまな設定が可能です。
▪️よく見る用語例
System Restore(システムの復元)
System Information(システム情報)
System Update(システム更新)
【補足】
「システムが不安定」と言われる場合は、OSやドライバなど根本的な部分の問題がある可能性があります。
Update(アップデート)
Updateとは、「ソフトやシステムを最新の状態に保つための更新作業」です。
パソコンやスマホには、時間がたつと古くなる部分がたくさんあります。
バグの修正、セキュリティ向上、新機能の追加などのために定期的なアップデートが必要です。
◆ 読み方: アップデート
▪️どこで行うの?
Windows:スタート → 設定 →「Windows Update」
スマホ:設定 →「ソフトウェア更新」
【補足】
アップデート中は再起動が必要なこともあります。完了するまで電源を切らず、指示に従いましょう。
VPN(ブイピーエヌ)
VPNとは、「インターネットの通信を暗号化して、安全につなぐための技術」です。
たとえば、カフェやホテルなどの公共Wi-Fiを使うときでも、VPNを通せば通信内容が第三者に見られにくくなります。
◆ 読み方: ブイピーエヌ(Virtual Private Networkの略)
▪️どこで使うの?
・VPNサービスのアプリ(例:NordVPN、ProtonVPNなど)
・Windowsの「VPN接続」設定からも利用可能
▪️できること
地域制限のあるWebサービスにアクセスできる場合も
自宅以外でも安全な通信ができる
会社のネットワークに遠隔で接続する(テレワークなど)
【注意】
無料VPNは信頼性や通信速度に問題がある場合もあるため、慎重に選びましょう。
Wi-Fi(ワイファイ)
Wi-Fiとは、「無線でインターネットに接続できる通信技術」です。
ケーブルを使わずに、スマホやパソコンがインターネットにつながるのは、このWi-Fiのおかげです。
◆ 読み方: ワイファイ(Wireless Fidelityの略)
▪️どこで接続するの?
Windows:スタート → 設定 →「ネットワークとインターネット」→ Wi-Fi スマホ:設定 → Wi-Fi → 接続先を選んでパスワードを入力
▪️よくある接続先の例
モバイルルーター・スマホのテザリング
自宅のWi-Fi(ルーター)
カフェ・コンビニ・駅などのフリーWi-Fi
【注意】
公共のWi-Fiを使うときは、安全性に注意。
ログイン情報やクレジットカード情報の入力は避けましょう。
Zoom(ズーム)
Zoomとは、「インターネットを使ったオンライン会議・ビデオ通話のアプリ」です。
パソコンやスマホで、離れた場所にいる人と顔を見ながら話したり、画面を共有して打ち合わせができます。
▪️使い方の流れ
マイク・カメラをONにして会議に参加
Zoomのアプリをインストール
ミーティングIDを入力、またはリンクをクリック
▪️どこで使うの?
Zoom公式サイト(https://zoom.us)またはアプリから使用可能。
Windowsならスタートメニューから起動できます。
【補足】
カメラが映らない、音が聞こえないなどのトラブルは、マイク・カメラの設定や許可が原因のことが多いです。
今回は、パソコンを使っているとよく出会う英語用語について、ひとつひとつていねいにご紹介しました。
AccountやBluetoothのように日常化している言葉から、ZoomやCloudのように仕事や学習で必須になってきた用語まで、意味がわかれば、パソコン操作の不安はずっと少なくなります。
この用語辞典は、これからも新しい言葉を追加していく予定です。
少しずつ理解を深めながら、ご自身のペースでパソコンと仲良くなってくださいね。
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