こんにちは。今日のサクッと読める心理学のテーマはDV(ドメスティックバイオレンス)です。
DVを行なっている人は、あなたの周りにいませんか?
そういう人は一見、外交的で第3者には優しく気遣いできる人も多くいますから、なかなか分かりづらいかもしれません。そんなDVを行う人の心理はとても複雑で、さまざまな要因が絡み合っていると言われています。
例えば、一般的にDVを行う人には以下のような心理的特徴が見られることがあります。
1.コントロール欲求
DVを行う人は、相手に対して強い支配欲を感じていると言われています。
行動を支配して、自分の思い通りにコントロールしたい欲求が強いのには、理由があります。
・自分の心の不安な気持ち
・自身の劣等感
などの気持ちをコントロールする手段として相手を支配するようです。
2.自己中心
DVをする人は、自分の考えや感情が最優先の人に多いと言われています。
そして相手の感情は軽視する傾向があり、迷惑な自己中心的な考えを持っているようです。
3.被害者意識が強い
これは不思議な思考なのですが、DVをしている人が「自分が不当に扱われている」と感じている事が多いようです。そのため、他人に対して攻撃的な防御行為としてDVをしている事があります。
これは、先にも述べた「劣等感」が深く関わっているように思われます。
4.感情のコントロール欠如
DVをする人は、怒りやストレスを適切に管理できない人が多いようです。そのため、小さな刺激にも敏感で、過剰に反応してしまう事があります。
5.過去の虐待経験
子供の頃に虐待を受けた経験のある人は、大人になってからDVを行う可能性が高まる事が指摘されています。
DVを行う人の心理は、過去の経験に深く結びついている事も多々あります。
DVをしてしまう人へのサポート
DV問題を解決するためには、被害を受けている人の救助は最優先ですが、している本人の更生も必要です。DVしている人が更生しないままだと、被害者が増えるだけです。
こうしたDVを行う人の心理は、過去の経験や個人の性格などによって異なります。専門家による丁寧なカウンセリングが必要になりますが、DVを行った人はなかなかカウンセリングを受けたがりません。
なぜなら「自分は悪くない」と思っているからです。
被害者意識や劣等感が大きい為、よほど信頼している人の助言がないとカウンセリングや専門家のところには行かないでしょう。しかも今は、他人は他人という風潮もあり、見て見ぬふりをして波風立てずにやり過ごす世の中です。
本人が「自分は人に迷惑をかけている」と自覚を持つ以外、難しい話です。
私の友人の話ですが、友人の旦那さんがDVがひどく警察の介入もあり、裁判の末「接近禁止という」指示があったにも関わらず、何度も家にやって来ては無断侵入しようとして警察ざたになっていました。
結局その旦那さんは病院に入ったのですが、旦那さんのご両親が身元保証人になり、すぐ退院して来ました。結果「病院に入れやがって」と逆恨みされ、友人は暴力を振るわれ入院するという事がありました。
その旦那さんは、逮捕され刑務所に入っています。
しかし、友人はそれでも日々恐怖を感じて生きています。
DVをした方は、相手を恨み
DVを受けた側は、一生悩み続けます。
おかしくないですか?
しかし、友人の例のように、DVを行う側の親族が「悪くない」と思うと、どうしようも出来ません。
本当に根深い問題だと思います。
今、暴力や暴言を振るわれて悩んでいる人は公的機関に相談し、身の安全を確保して下さい。
まとめ
ドメスティックバイオレンス(DV)を行う人の心理は、コントロールの欲求、自己中心性、被害者意識、感情のコントロールの欠如、そしてしばしば過去の虐待経験といった複雑な要因によって形成されます。
これらの特性を理解することは、DVの予防と対策において非常に重要です。
DV加害者への対応には、ただ非難するのではなく、専門的なカウンセリングや治療プログラムを通じてこれらの心理的問題に対処することが求められます。また、社会全体としてDVの認識を高め、被害者が支援を求めやすい環境を作ることも重要です。この問題に向き合うことで、一人一人が安全で健康的な人間関係を築く助けとなることを願っています。