わかったふりする人のパターンと、振り回されないための対処法

今日は
「わかってないのに、わかったフリをする人の話です」

わからない事が嫌な先輩の話

昔、金融で勤めていた時に
先輩女性(超バリバリ仕事出来る)に

「私は、昔仕事が出来なかった話を一切しない」
「人に弱みは見せない」

と言う人がいました

他人からすごい!と思われたい一心で、人が見ていない所で努力をしていたようです。

自分に厳しい先輩は、他人にもめちゃくちゃ厳しくて
慕う後輩は私くらいでした。

私は「面白い人だなぁ」
と思い、その先輩の側にいたので
そう言う話も聞けたのですが

その先輩のように
「いろいろよく知ってる」と言う人がいる反面
よく知らないのに「わかったふりをする人」もいます。

わかったフリする人が起こすトラブル事例

わかったふりする人の『知ったか話』が原因でトラブルになったり、迷惑を被った事もあります。

そんな実際にあったトラブルを紹介します。

① クライアントとの約束をすっぽかすミス

▶ 状況
取引先との重要な打ち合わせを設定していたが、上司が「了解!」と即答したにも関わらず、実は日程を把握していなかった。
▶ 結果
上司は当日になって「そんな話聞いてない!」と大慌て。慌ててアポを取り直すも、クライアントの心証が悪化し、契約が見送りに…。

② 指示を無視した結果、大量のデータを削除

▶ 状況
新人スタッフに「このファイルだけ削除してね」とお願いしたが、「わかりました!」と即答。しかし実際にはファイルの区別がついておらず、重要なデータまで消去。
▶ 結果
バックアップがなく、顧客情報の一部が消失。謝罪対応に追われ、チーム全体の信用もダウン。

③ 勝手な判断でクライアントに誤情報を伝える

▶ 状況
営業担当がクライアントからの質問に対し、「たぶん大丈夫ですよ」と適当に回答。しかし、実際には社内で確認が必要な内容だった。
▶ 結果
後日「話が違う」とクレームが入り、契約の見直しを迫られる事態に発展。結局、社内の上層部が謝罪に行くことに…。

④ 「やっといて」と仕事を丸投げし、期日超過

▶ 状況
チームリーダーが会議中、理解していないのに「大丈夫」と言って、タスクを部下に丸投げ。しかし、誰も詳細を把握しておらず、作業が進まずに締め切りをオーバー。
▶ 結果
クライアントからの信頼が低下し、最悪の場合、契約解除に。さらに社内では責任の押し付け合いが発生。

⑤ 知ったかぶりでプロジェクトの方向性を誤る

▶ 状況
上司が新しいプロジェクトの説明を聞いた際、「わかった!」と即答。しかし、実は細かい仕様を理解しておらず、チームに誤った方向性を指示。
▶ 結果
プロジェクトが大幅に遅れ、納品直前で仕様変更を余儀なくされる。追加コストと残業が発生し、社員の士気が低下。

というように、『知ったか』行動のせいで、迷惑をかけられました。


そういう人に共通するのは、

こちらが十分すぎるほど丁寧に説明をしても、「わかりました!」と即答することです。

そこで、理解しているものと思い仕事を任せると、後になって

「そんなこと、聞いてません!」

と言われてしまいます。

さらに、自分の間違いに気づいたとしても、深く反省するわけではなく、ただ「あぁ、そうなんだ」と流してしまうのです。

閃いた女性

わかったふりするのが年上の人の話

以前いた職場の先輩はまた違うタイプで

得意先と電話で話をしていて、
うんうんと、頷いていたのでわかっているものと思っていたら、全然わかってなくて

「わからないから、やっといて」
と丸投げされる事も多々ありました。

わかったふりする人のパターン

わかったふりをする人に共通している点は
「何も知らないと思われたくない」

「理解力がないと思われたくない」

「全然わからない」
という3点だと思います。対処法を知らなければ

『もう、あの人には仕事を振らない。任せない』

と思われてしまうのも、わかったふりをしてしまう人の特徴です。

周りに、そのような人がいるだけで余分な仕事が増えますし、もちろん見直しに余計な時間を取られて、別のミスを誘発する可能性すらあります。

見ていて痛々しく感じる事もあるのですが、当の本人はそう思ってません。

そう思われている事すらわかってないのです。


 では、その人に対してどう振舞えばいいのか?

私の体験で言うと

①こちらが説明した後に、何を言ったか自分に説明してもらう

実体験ですが、これが1番効果ありました。(しかし年上の方には出来ない方法です。)

年下や後輩に仕事を振った際に「今からやることを説明して」というと、わかったふりしていた人は、答えられません。

②わからないなら、何度でも聞いてもらう

これは本当に時間の無駄ですし、こっちの労力も半端無いのですが、どうしても一緒に仕事をしなくてはいけない場合、わからない事をわからなくなった時に聞いてもらうしか手が無い時もあります。

私は一緒に仕事していた子が、全くわかってないのに、はいはい返事して、ミスが続いた時に、②の方法を試しました。本当に疲れましたが、なんとか期限内に仕事を終えることが出来ました。

わかったふりするのは、その人の癖のようなもの

わかったふりをしてしまう人は、改善までに時間がかかります。誰だってクセを治すには時間がかかります。そんなですから、良い人に育てて行くか、見切りをつけるかは、あなた次第だとも言えます。

最後に・・

わかったふりをされる経験が増えていくと、ちょっとの事で『この人は、わかったふりしてる』と気づきます。それでも根気よく仕事を振るか、その程度の仕事を振るかは、なかなか難しい問題です。

無理だと思ったら、あらかじめ上司に報告しておくのも手だと思います。

私は『無理だ』と思い、上司に相談の上、どの程度を任せるかを上司と決めました。何もかもを自分で背負う必要はないと思ったからです。

もし、身近に『わかったふりする』人がいるなら、出来るだけ自分の負担を減らすようにしてください。わかったふりする人を改善させるのは、なかなか難しいものです。

働く上で、自分だけに負担がから無いようにしていくのも、これからの仕事のあり方かもしれません。

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