最終更新日:2026-01-26

はじめに
Windows 11 バージョン 25H2(いわゆる “2025 Update”)は、段階的に配信される機能更新です。多くの環境では大きな問題なく使えますが、公開直後〜展開期はどうしても「特定条件でだけ起きる不具合」が混ざりやすいのも事実です。
この記事では、Microsoft の Windows Release Health(25H2) に掲載されている「既知の問題」と、ユーザー側でできる現実的な回避策を、初心者の方にも分かる言葉で整理します。
結論:困ったらまず「回避策で逃げる」→「更新で直るのを待つ」でOK
- 既知の問題の多くは、回避策(ワークアラウンド)が用意されています。
- 「Mitigated(軽減)」は、KIR などで影響が小さくなる状態(ただし環境によっては残ることも)。
- 「Resolved(解決済み)」になっている問題は、最新の更新を適用していけば自然に直る系です。
なので、いきなり難しいことを頑張るよりも、「影響を避ける動き」→「更新で回収」の順番がいちばん安全です。
いま押さえておきたい「25H2 既知の問題」一覧(ざっくり)
| 問題 | 影響 | まずやる回避策 | 状態 |
|---|---|---|---|
| ネットワーク共有から .msu 実行で失敗 | WUSAがエラー、適用に失敗 | .msu をローカルへコピーして実行 | Mitigated(軽減) |
| タスク マネージャーが閉じても残る | 裏で残って重くなることがある | taskkill / プロセス終了 | 報告あり(更新で改善) |
| ISO ダウンロードで 715-123130 | ISOが落とせない | MCT / 回線変更 / VPNオフ | 環境要因が多い |
以下で、それぞれを「何が起きる?」「なぜ?」「どう直す?」の順で、具体的に解説します。
1) ネットワーク共有から .msu を実行すると失敗する(WUSA / ERROR_BAD_PATHNAME)
内容:Windows Update スタンドアロン インストーラー(WUSA)で .msu を適用するとき、ネットワーク共有フォルダに置いた更新ファイルを実行すると失敗することがあります。
よくある場面:会社・学校の共有サーバーに「更新ファイルをまとめ置き」して、そこから配布・適用している運用で起きやすいです。
まず効く回避策(いちばん簡単)
.msuをデスクトップなどローカルへコピー- コピーした
.msuを実行
この問題は Release Health では Mitigated(軽減)扱いですが、環境によって残ることがあります。困ったら「共有から直接実行しない」がいちばん堅いです。
2) タスク マネージャーを閉じても裏で残り続ける(増殖して重くなることがある)
一部の更新適用後、タスク マネージャーを[×]で閉じても taskmgr.exe が裏で残り、開閉を繰り返すと「見えないインスタンス」が増えて重くなる、という報告があります。
今すぐできる対処
- タスク マネージャーの[プロセス]で taskmgr.exe を終了する
- 複数残ってしまったら、管理者のコマンドでまとめて終了:
taskkill /im taskmgr.exe /f
これは「PCが壊れる」タイプではありませんが、地味にストレスが大きいので、心当たりがある方は上の方法で“掃除”してから、Windows Update を最新に保つのがおすすめです。
3) ISO ダウンロードで「715-123130」や GUID が出て落とせない
25H2 の ISO をダウンロードする場面で、「715-123130」や長い GUID が表示されて進まないことがあります。これは Windows 本体の不具合というより、回線・VPN/プロキシ・ブラウザ状態・拡張機能など“環境要因”でブロック/失敗するケースが多いタイプです。
最短で解決しやすい順
- Media Creation Tool(MCT)を使う(直リンクより通りやすい)
- VPN/プロキシをオフ → だめなら 回線を変える(テザリング等)
- シークレットウィンドウ/別ブラウザ/拡張機能停止/Cookie削除
※この件はすでに別記事(あなたの 715-123130 の記事)に詳しいので、ここでは “既知の回避策の要点” としてまとめてあります。
「解決済み」になった問題もある(=最新更新が正義)
Release Health では、25H2 で発生した問題のうち、すでに解決済み(Resolved)として整理されているものも掲載されています(例:AVD のサインイン問題、クラウドストレージアプリのフリーズ問題など)。
「なにか変だな」と感じたら、まずは Windows Update を最新まで適用して、解決済みの修正が入っていないか確認するのがいちばん安全です。
更新前にやっておくと安心なこと(初心者向けチェック)
- バックアップ(ドキュメント/デスクトップ/写真/仕事データ)
- Cドライブの空き容量に余裕(目安:20GB以上)
- ノートPCはACアダプタ接続
- 不要なUSB機器は外す(プリンタ・外付けHDD等)
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まとめ
Windows 11 25H2 の不具合は、「誰にでも起きる致命傷」というより、特定の条件(共有から .msu 実行、特定更新後の挙動、ISO取得時の回線条件など)でだけ起きるタイプが中心です。
| タイミング | チェック項目 | OKの目安 | NGならどうする? |
|---|---|---|---|
| 更新前 | バックアップを取った | 重要データが外部/クラウドに複製済み | 先にバックアップ(USB/外付け/OneDrive) |
| 更新前 | Cドライブ空き容量 | 20GB以上あると安心 | 不要ファイル削除/ストレージセンス |
| 更新前 | 仕事用ソフト/周辺機器 | 動作確認情報がある | 様子見 or 別PCで先に検証 |
| 更新後 | Windows Updateを最新に | 累積更新が適用済み | 「更新のチェック」→再起動 |
| 更新後 | タスク マネージャーが残る | 閉じたら taskmgr.exe が消える | 残るなら「タスクの終了」/ taskkill |
| 更新後 | .msu(WUSA)を共有から実行 | ネットワーク共有でも失敗しない | ローカル保存して実行(共有に複数置かない) |
| 必要時 | ISOが落ちない(715-123130等) | ISOが正常にダウンロードできる | MCT優先/ VPNオフ/ 別回線/ シークレットで再試行 |
- .msu(WUSA)は、共有から実行せず ローカルへコピーして実行が鉄板。
- タスク マネージャーが残る系は、プロセス終了/taskkillで対処しつつ、更新で改善を待つ。
- ISO 715-123130は環境要因が多いので、MCT・回線変更・VPNオフが近道。
不安な方ほど、まずは「回避策で安全に逃げる」→「Windows Update を最新に保つ」の順で進めれば大丈夫です。あなたの環境が、少しでも安心・快適に動く助けになればうれしいです。

