KB5034848とは、2024年2月29日にMicrosoftがリリースしたWindows 11向けのセキュリティ以外のプレビュー更新プログラムです。
>この更新プログラムは、「Moment 5」と呼ばれるWindows 11の大型アップデートを含んでおり、多くの新機能や改善が導入されています。

Windows11「KB5034848」主な新機能と改善点
• USB 80Gbps規格のサポート
新たにUSB 80Gbps規格がサポートされ、高速なデータ転送が可能になりました。ただし、対応するPCとUSB4またはThunderbolt周辺機器が必要です。
• 「モバイルデバイス」設定の追加:「設定」アプリ内の「Bluetooth とデバイス」に「モバイルデバイス」ページが追加され、スマートフォン連携(Phone Link)などの設定が行えるようになりました。
• Androidデバイスとの連携強化:PCの「Snipping Tool」アプリで、Androidデバイスの最新の写真やスクリーンショットを編集できるようになりました。Androidデバイスで新しい写真やスクリーンショットを撮影すると、PCに即座に通知が届きます(連携を有効にしている場合)。
• ゲームのインストール問題の修正:セカンダリドライブにインストールしたゲームが削除される問題が修正され、現在はドライブにインストールされたままになります。
• ネットワーク切り替えの改善:モバイル回線からWi-Fiへの自動切り替えに失敗する問題が解決されました。
主な注意点
KB5034848はプレビューリリースであり、セキュリティ関連の修正は含まれていません。
そのため、すぐに適用したい不具合の修正がない場合や、安定性を重視する場合は、正式リリースを待つことが推奨されます。
また、一部のユーザーからは、KB5034848のインストール中に問題が発生するとの報告もあります。
具体的には、更新プログラムのダウンロードが96%で停止し、インストールが失敗するケースが報告されています。
この問題に対する解決策として、隠しフォルダ「C:$WinREAgent」を削除する方法が提案されています。
最新の機能や改善をいち早く試したい場合は、KB5034848の適用を検討しても良いでしょう。
ただし、プレビュー版であることを考慮し、適用前にはシステムのバックアップを取るなどの対策を講じることをおすすめします。
よくあるQ&A
Q1. KB5034848のインストールで改善しない既知の不具合には何がありますか?
A1. 現在も「24H2インストール直後のWindows Update停止」や「特定ルーターとのネット接続問題」は改善されていないケースがあります。KB5034848は一部環境では効果がありますが、根本的な解決には至っていません。
Q2. KB5034848のインストールに失敗した場合、どう対処すればいいですか?
A2. 「C:$WinREAgent」フォルダを削除して再起動後、再度インストールを試すと成功する場合があります。または、「Windows Update トラブルシューティングツール」を使うのも有効です。
Q3. KB5034848は正式なセキュリティ更新とどう違うのですか?
A3. KB5034848はプレビュー版で、主に機能の追加や改善が対象です。セキュリティ修正は含まれていないため、安定性がやや低く、企業利用や重要業務には適さない場合があります。
【2025年5月補足】ブルースクリーンエラー対策、さらに深く知っておきたいポイント
最近のアップデート状況やユーザーからの相談内容を見ると、さらに押さえておきたいポイントがいくつか見えてきました。そこで今回は、補足として、
「見落とされがちな原因」
「回復に役立つ隠れ機能」
「最新の注意点」
などを中心にお伝えします。
1. ストップコードが表示されないまま再起動される場合
最近のWindowsでは、ブルースクリーン表示が一瞬で終わってしまい、ユーザーが内容を確認する間もなく自動再起動されるケースが増えています。これを防ぐには、次の設定変更を行ってください。
- スタートメニューで「システムの詳細設定」を検索
- 「起動と回復」の[設定]をクリック
- 「自動的に再起動する」のチェックを外す
この設定により、ブルースクリーンが表示されたまま止まるようになり、ストップコードの確認がしやすくなります。
2. 最近増えている「更新後のドライバー競合」
特に2025年春のWindows 11 24H2配信以降、特定のドライバー(グラフィック、ネットワーク、USB周辺機器など)とWindows Updateとの間で相性不良が起き、ブルースクリーンが頻発する事例が報告されています。
もし思い当たる節がある場合は、以下の手順で一時的にドライバーをロールバックしてみてください。
- 「デバイスマネージャー」を開く
- 該当デバイスを右クリック→「プロパティ」→「ドライバー」タブ
- 「ドライバーを元に戻す」をクリック
3. Microsoft公式の「既知の問題」を確認する
ブルースクリーンが更新直後に発生した場合、そのWindowsバージョンに関連する不具合情報が出ていないかを確認することが重要です。Microsoftの「Windows Release Health」ページでは、バージョンごとの既知の問題とその回避策がまとめられています。
▶ Windows Release Health(Microsoft公式)
4. 自動修復がループする場合の対処法
自動修復に入っても「修復できませんでした」と表示され、再起動を繰り返すケースも見受けられます。以下のコマンドで修復を試してみてください。
sfc /scannow DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
これらは回復環境(セーフモードやコマンドプロンプト)から実行できます。
5. 古いPC+新しいOSのリスク
ご自身のPCがWindows 11 24H2にアップグレードされた古いノートパソコンである場合、内部の部品(ストレージ、メモリ、チップセットなど)が新しいOSに完全対応していないことがあります。こうした「見えない非互換」は、断続的な不具合を引き起こす要因です。
以下のような兆候がある場合、物理的な故障や非互換の可能性も視野に入れてみてください。
- 起動時に時間がかかる
- 突然のフリーズや再起動が頻発
- ドライバーがしばしば更新されるが安定しない
6. バックアップの習慣を「習慣化」する
何よりも重要なのは、日頃からのバックアップです。USBメモリや外付けHDDだけでなく、クラウド(Googleドライブ・OneDriveなど)も活用して、「パソコンが突然壊れても大丈夫」な環境を用意しておくことが、最大の防御策です!
ブルースクリーンへの備えはさらに重要に
2025年春のアップデート以降、ブルースクリーン関連の相談が増えてきました。システムやハードの問題だけでなく、ドライバーやWindowsとの相性、更新による競合など複合的な要因が絡むことが多いため、記事内で紹介したような多角的な確認と対策が有効です。
すでにご紹介した「システムの復元」や「クリーンブート」も含め、柔軟に対応する姿勢が求められます。どうしても直らない場合は、無理をせず、修理店やメーカーに相談しましょう。
そして、「ブルースクリーンが出てから」ではなく、「出る前に備える」ことが、これからの時代の新しいPCリテラシーかもしれません。
【2025年6月追記】KB5034848適用後の不具合、6月も継続中
Windows 11の累積更新プログラム「KB5034848」の適用後に発生していた各種不具合について、6月時点でも一部環境で同様のトラブルが続いています。
ネットワークの不安定化、起動の遅延、アプリ起動失敗、場合によってはブルースクリーンなどの症状が報告されており、今後の更新でも注意が必要です。
本記事で紹介している一時停止・復元・修復コマンド(sfc・DISM)などの対処法は、引き続き有効ですので、同様の症状が発生した際にご活用ください。
KB5034848に関する改善点・機能まとめ
このように、Windows11アップデート「KB50354848」では、メリットとデメリットがあり、今後不具合も予想されます。
また、新たな情報が入り次第、このページで追記していく予定です。
皆様の快適なWindows Lifeを応援しています!
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