【Windowsエラー0x000000c4】ブルースクリーンエラーの原因と対処法|2025年6月最新版

この画像は「ブルースクリーン(BSOD)と困っているユーザー」をイメージして描いています。

Windowsを使っていると、突然ブルースクリーン(BSOD)が表示され、エラーコード「0x000000C4」が出ることがあります。突然の画面停止に驚かれた方も多いでしょう。このエラーは、主に「ドライバの互換性問題」や「メモリ保護違反」に関連しています。この記事では、初心者の方にもわかりやすく原因と対処法を解説します。

エラーコード 0x000000C4 とは?

「0x000000C4」は、正式にはDRIVER_VERIFIER_DETECTED_VIOLATIONというブルースクリーンエラーです。

これはWindowsが内部的にドライバを監視している「Driver Verifier(ドライバー検証ツール)」という仕組みが、ドライバの不正な動作を検出したときに出るエラーです。

主な原因は何?

以下の表に、主な原因をまとめます。

原因説明
ドライバの不具合古い・互換性がないドライバが動作違反を起こしている
Driver Verifierの実行手動または自動でDriver Verifierが動作し、問題を検出
ハードウェア障害メモリやストレージの物理的な故障
過剰なオーバークロックCPUやメモリの設定が不安定になっている
BIOS設定の問題互換性のないBIOS設定(セキュアブートなど)

このエラーは、「システムの安全を守るために強制停止した」という、ある意味【守ってくれているエラー】とも言えます。

対処法① 不要なDriver Verifierを無効にする

もし手動でDriver Verifierを起動した後にこのエラーが出たなら、Verifierを無効化するだけで直る場合があります。

【手順

  1. セーフモードで起動
    ・PC起動時に「F8」や「Shift+F8」(機種により異なる)を連打してセーフモードを選択
    ・または「回復オプション」→「トラブルシューティング」→「セーフモード」で起動
  2. コマンドプロンプト(管理者)を開く
  3. 以下のコマンドを入力してEnter
verifier /reset
  1. PCを再起動

※セーフモードに入れない場合は、回復ディスクやUSB回復メディアが必要になることもあります。

対処法② 問題のあるドライバを特定・更新する

もしVerifierを無効にしても再発する場合は、ドライバが本当に不具合を起こしている可能性が高いです。

【手順

  • デバイスマネージャーを開く(「Win + X」→「デバイスマネージャー」)
  • 最近インストールしたり更新したデバイス(特にグラフィック・ネットワーク・ストレージ系)を確認
  • 該当ドライバを右クリック → 「ドライバーの更新」 または「ロールバック」

※メーカー公式サイトから最新のドライバをダウンロードするのが一番確実です。

対処法③ メモリ診断ツールを実行

メモリエラーが原因のこともあります。以下を試してみましょう。

【手順

  1. 「スタートメニュー」→「Windowsメモリ診断」と入力して起動
  2. 「今すぐ再起動してチェック」を選択
  3. チェック完了後に結果を確認

メモリエラーが出た場合は、メモリ交換が必要になることもあります。

対処法④ BIOS設定・オーバークロックの見直し

  • BIOSのセキュアブート・高速起動・OC設定を見直す
  • オーバークロックを戻して「定格」にする
  • BIOS自体を最新版に更新する

特に最近CPUやマザーボードを新しくした方は、BIOSが古いままだと互換性エラーが出やすくなります。

事前に準備しておくと役立つもの

準備物理由
回復用USBメディアセーフモード起動ができない時の保険
ドライバの最新版データ事前に用意しておくと復旧がスムーズ
BIOS更新用のマニュアル失敗を防ぐため事前確認が安心

準備しておくことで、もしもの時に冷静に対応できます。

実は役立つ補足知識

裏技① Driver Verifierの「対象ドライバ限定」実行

通常、Driver Verifierはすべてのドライバを監視しますが、特定のドライバだけを指定してチェックすることもできます。これにより、誤検出や不要なブルースクリーンを避けつつ、問題の原因を絞り込みやすくなります。

【やり方

  1. 「コマンドプロンプト(管理者)」を開く
  2. 以下を入力して実行
verifier /driver <対象ドライバ名>

※ドライバ名は、デバイスマネージャーで該当するドライバの

「プロパティ → ドライバー → ドライバーファイルの詳細」

で確認できます。

▪️たとえば、最近ビデオカードドライバを更新してから頻繁に0x000000C4が出る場合、ビデオカードのドライバだけを指定して確認すると、無関係なドライバに影響せずに検証できます。

裏技② Windowsイベントビューアーで詳細原因を探す

ブルースクリーンが出た直後の「イベントログ」に原因のヒントが記録されています。通常は「イベントビューアー → Windowsログ → システム」の中に、直前の重大イベントとして「BugCheck」や「DRIVER_VERIFIER」関連のログが残っています。

注目ポイント

  • BugCheckコード(0x000000C4以外のサブコード)
  • どのドライバファイル名が検出されたか(例:nvlddmkm.sys など)

これをもとに、特定のドライバ名をGoogle検索すれば、世界中の事例や対処例を調べる手がかりにもなります。

裏技③ Windows システム復元ポイントの活用

「昨日までは普通に使えていたのに…」という場合、最新のドライバ更新や設定変更が原因になっているケースもあります。そんなときは、システム復元を試すのも有効です。

実行手順

  • スタート → 「復元ポイントの作成」 → 「システムの復元」
  • 直近の安定していた日時の復元ポイントを選択

*この方法なら、Windowsのインストールやデータを失うことなく、設定やドライバだけを元に戻せます。

裏技④ 最新の「MiniDump解析」を使う

ブルースクリーン時に作成されるミニダンプ(C:\Windows\Minidump フォルダ内)は、詳細な原因分析に使えます。

最近は「WhoCrashed」や「BlueScreenView」といったフリーソフトで、初心者でも簡単にミニダンプを読み取ることができます。

  • WhoCrashed → 分かりやすく原因を文章で示してくれる
  • BlueScreenView → 問題を起こしたドライバ名を即表示

これにより、目視で確認しづらいドライバの詳細特定が可能になります。

補足知識:最近増えている「仮想環境」での0x000000C4

最近、仮想マシン(Hyper-V、VMware、VirtualBoxなど)上のWindows仮想環境でこのエラーが出る事例も増えています。

【原因】

  • 仮想環境用の「仮想ドライバ」に互換性問題が発生
  • CPU仮想化支援(VT-xやAMD-V)が無効になっている

*仮想環境の設定見直しや、ホストPCのBIOSで仮想化支援を有効化することで解消できるケースがあります。

補足知識:Windows Insider版での頻発も報告

開発版のWindows Insider Previewを使っている場合、この「0x000000C4」が比較的多く報告されています。新機能と古いドライバの相性問題が起きやすいためです。

Insider版利用者は、問題発生時は以下の対策も検討できます。

  • 安定版に戻す(ロールバック)
  • ドライバの互換性情報をInsiderフォーラムで確認する

補足知識:最近の傾向として

以前よりも セキュリティ機能が強化されたことでDriver Verifierの検出が厳しくなってきている のも背景にあります。特に

  • Memory Integrity(コア分離)
  • Smart App Control
  • 仮想化ベースのセキュリティ(VBS)

これらの機能が有効になっていると、古いドライバが原因でエラーが出る可能性が高くなります。互換性情報に注意しながら、ドライバ更新・BIOS更新をセットで行うことが大事です。

まとめ

「0x000000C4」は、危険を未然に防ごうとする保護的なエラーです。焦らず、以下の流れで対処していきましょう。

  • Verifierをリセット
  • ドライバの更新・見直し
  • メモリ診断実行
  • BIOSやオーバークロック設定の確認

「何もいじっていないのに突然出た!」という場合は、直前のWindowsアップデートが原因になるケースもあります。その場合は、更新履歴を確認し、該当の更新プログラムを一時アンインストールするのも一つの方法です。

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