この記事は、エラーの原因がわからずお困りの初心者の方でも、順番に試せるように構成しています。
Windows 11を使っていると、突然エラーメッセージが表示されて困ったことはありませんか?
「0x80070057」
「0xc1900101」
「0x80240034」
などのエラーコードが突然出ると、原因がわからず不安になります。

・アップデートが進まない
・ブルースクリーンが発生する
・突然PCがフリーズする
……そんなトラブルを自分で解決できるように出来たらいいですよね!
そこで今日は、Windows 11の代表的なエラーメッセージ「0x80070057」とその解決策を分かりやすく解説したいと思います。
「0x80070057」:パラメーターエラー
原因: ファイル破損やストレージの問題で発生。
解決策:
- Windows Updateのトラブルシューティングを実行
- システムファイルチェッカーを実行:
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- ディスクの空き容量を確認
「0x80070057」:パラメーターエラーの解決作業工程
Windows 11で発生する「0x80070057」エラーは、ファイル破損やストレージの問題が原因で起こることが多いです。
以下の手順で順番に対処していきましょう。
ステップ1:Windows Updateのトラブルシューティングを実行
まずはWindowsに搭載されている「トラブルシューティングツール」を使って、問題を自動で修正できるか試します。
手順
1. 「設定」 を開く(ショートカットキー:Windowsキー + I)
2. 「システム」 → 「トラブルシューティング」 を選択
3. 「その他のトラブルシューティング ツール」 をクリック
4. 「Windows Update」 を選び、「実行」をクリック
5. 指示に従ってエラーの修正を試す
この工程で改善されるケース
• Windows Updateの一時的な不具合
• 設定ミスによるエラー
➡ 改善しない場合は次のステップへ!
ステップ2:システムファイルチェッカー(SFC)を実行
Windowsのシステムファイルが破損していると、「0x80070057」エラーが発生することがあります。
SFC(システムファイルチェッカー)を使って修復しましょう。
手順
1. 「スタートメニュー」 で「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を 管理者として実行
2. 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押す
sfc /scannow
3. システムのスキャンが始まるので、完了するまで待つ(10分程度)
4. 修復が完了したらPCを再起動 する
この工程で改善されるケース
• システムファイルの破損が原因のエラー
➡ これでも解決しない場合は次へ!
ステップ3:DISMコマンドでWindowsイメージを修復
Windowsのシステムイメージが破損していると、SFCだけでは修復できない場合があります。
その場合は、DISM(Deployment Image Servicing and Management)を使って修復します。
【手順】
1. 「スタートメニュー」 で「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を 管理者として実行
2. 以下の3つのコマンドを順番に入力し、Enterキーを押す(1つずつ実行)
DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
3. 実行後、PCを再起動する
この工程で改善されるケース
• システムイメージの破損が原因のエラー
➡ ここまでで直らなかった場合は、ストレージの問題をチェック!
ステップ4:ディスクの空き容量を確認
ストレージの空き容量が不足していると、「0x80070057」エラーが発生することがあります。
特に、Cドライブの空き容量が5GB以下 になっているとエラーが起こりやすいです。
【手順】
1. 「エクスプローラー」 を開く(ショートカットキー:Windowsキー + E)
2. 「PC」 をクリックし、Cドライブの空き容量を確認
3. 空き容量が少ない場合は、以下の方法で空きを作る
• 「ディスククリーンアップ」 を実行
• 不要なファイルやアプリを削除(本当に不要なものだけを削除して下さいね)
• クラウドストレージ(OneDriveなど)を活用
また、「OneDrive同期によるキャッシュ肥大」や「Microsoft Teamsのログファイル」も、Cドライブを圧迫している原因の一つです。特に学校や職場のアカウントでログインしている場合は、Teamsの「%appdata%\Microsoft\Teams」フォルダー内に古いログが数GB以上たまっていることもあります。これらを定期的に削除するだけでも、空き容量が回復することがあります。
この工程で改善されるケース
• ストレージ不足が原因のエラー
改善しない場合は次のステップへ!
ステップ5:Windows Updateのキャッシュを削除
>>ここからは削除系になるので自己責任で作業してください。
Windows Updateのキャッシュ(ダウンロードファイル)が破損していると、「0x80070057」エラーが出ることがあります。
手動でキャッシュをクリアしましょう。
【手順】
1. 「スタートメニュー」 で「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を 管理者として実行。
2. 以下のコマンドを入力して、Windows Update関連のサービスを停止
net stop wuauserv
net stop bits
3. C:\Windows\SoftwareDistribution フォルダを開き、中のファイルをすべて削除します。
4. 以下のコマンドを入力して、サービスを再開
net start wuauserv
net start bits
5. PCを再起動し、Windows Updateを再試行して下さい。
*フォルダ削除時に「アクセスが拒否されました」などのエラーが出る場合は、セーフモードで起動してから実行することで削除できることがあります。セーフモードでは最低限のサービスのみ起動されるため、キャッシュ削除の成功率が上がります。
この工程で改善されるケース
• Windows Updateのキャッシュが破損している場合
➡ 改善しない場合は次のステップへ!
ステップ6:クリーンブートを試す
インストール済みのアプリやドライバーが干渉している場合、クリーンブート(最小限の構成でPCを起動)を試してみましょう。
【手順】
1. Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
2. msconfig と入力し、Enterキーを押します。
3. 「サービス」 タブを開き、「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックを入れます。
4. 「すべて無効」 をクリック。
5. 「スタートアップ」 タブを開き、「タスクマネージャーを開く」をクリック。
6. 無効にできるプログラムを すべて無効 にします。
7. PCを再起動し、エラーが解決するか確認してみて下さい。
この工程で改善されるケース
• 他のアプリやドライバーが原因のエラー。
ステップ7:アップグレードエラーやKB更新エラーとの関係
2025年7月時点でも、「0x80070057」エラーの報告は継続しています。特に、Windows 11 24H2 や累積更新プログラム(例:KB5037853)適用時の発生が目立っています。
この場合は、通常の対処では改善せず、「更新アシスタントツール」「Media Creation Tool」「ISOファイルを使った手動更新」が必要なケースもあります。
▶ 条件を満たしていないパソコンをアップデートする方法の記事も参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
Q:再起動だけで直ることもありますか?
A:はい。一時的なキャッシュ不具合やセッションバグが原因の場合は、再起動だけで改善するケースもあります。
Q:「0x80070057」エラーが頻発するPCは買い替えが必要ですか?
A:ストレージの劣化やシステムファイルの深刻な破損がある場合は、PCの買い替えやSSDの交換を検討するのも一つの選択肢です。まずはこの記事の手順をすべて試し、それでも改善しない場合に判断しましょう。
Q:Windows Updateのキャッシュを削除しても大丈夫ですか?
A:はい。キャッシュ(SoftwareDistributionフォルダ)は削除してもWindowsが自動で再生成するため、安全に作業できます。ただし、管理者権限で操作し、慎重に行ってください。
Q:コマンド操作に不安があります。自動で直す方法はありますか?
A:「設定」→「トラブルシューティング」→「Windows Update」で実行できる自動診断機能があります。初心者の方はまずそちらから試すのがおすすめです。
Q:エラーが出てからWindowsの動作が遅くなりました。関連していますか?
A:はい、関連している可能性があります。破損した更新ファイルや容量不足、バックグラウンドの失敗プロセスが原因で、システム全体が不安定になることがあります。
2025年7月時点でも、「0x80070057」エラーの報告は継続しています。特に、Windows 11 24H2 や累積更新プログラム(例:KB5037853)適用時の発生が目立っています。
この記事の内容は現在も有効ですので、ひとつずつ試してみてください。
再発を防ぐためにできること
- 不要なソフトをインストールしない
- Windowsの更新はなるべく早めに適用する(不具合が報告されていないか事前確認)
- 定期的なディスククリーンアップやストレージ管理
まとめ
Windows 11のエラーメッセージにはさまざまな原因がありますが、上記の方法で多くの問題を解決できます。
要約すると解決策が適用するケースは以下のものです。
・Windows Updateのトラブルシューティング 軽度な更新エラー
・SFC(システムファイルチェッカー) システムファイル破損
・DISM(Windowsイメージ修復) OSの根本的な破損
・ディスクの空き容量確認 ストレージ不足
・Windows Updateのキャッシュ削除 更新データの破損
・クリーンブート 他のソフトの干渉
👀 さらに詳しく知りたい方へ
この手順を試せば、「0x80070057」エラーを解決できる可能性が高いです!
これでも解決しない場合は、他の複雑な事が関連している可能性もあるので、公式サポートページを活用しながらトラブルシューティングを進めて下さいね。
【関連記事】
「最新【Windowsエラーコード完全版】コード一覧と対処法まとめ」