Windowsエラー0x80004005のエラーが直らない…原因別に試せる解決法と裏技解説|2025年10月最新版

Windowsのエラーコード「0x80004005(未指定のエラー)」の対処法を解説する記事用アイキャッチ。青系の背景にノートPCの画面、赤い警告アイコンと「0x80004005 / Unspecified error」のダイアログ、右側に「0x80004005 エラーの直し方」「Windows Update / Outlook / 共有フォルダ / ZIP」のテキストが配置されたフラットデザイン。

突然出る「0x80004005」。メッセージに詳細が出ないため不安になりますが、実は発生する場面ごとに“効く”手順が違うのがポイントです。この記事では、

  • まず試す基本対処
  • Windows Update/ファイル操作/Outlook/共有フォルダ/仮想マシンごとの実践手順
  • うまくいかない時の確実な切り分け
  • 最終手段(修復インストール)
    まで、危険なレジストリ改変を使わずに解説します。

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まずは症状を切り分ける

次のどれで発生していますか?

  • Windows Update:更新に失敗、構成エラーなど
  • ファイル/フォルダ操作・ZIP解凍:コピー・削除・展開で失敗
  • Outlook:送受信・起動時のエラー
  • 共有フォルダ/NAS:ネットワークアクセスで失敗
  • 仮想マシン(VirtualBox/VMware):起動・スナップショット等で失敗

該当セクションへどうぞ。


まず試す基本対処(安全&効果大)

  1. PCを再起動して再試行
  2. セキュリティソフトを一時停止(常駐保護の衝突切り分け)
  3. トラブルシューティング実行
    • 設定 > システム > トラブルシューティング > その他のトラブルシューティング > 「Windows Update」や「ファイルとフォルダー」など
  4. DISM → SFC の順で修復(管理者のコマンドプロンプト/PowerShell)
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthsfc /scannow

先にDISMでコンポーネントを修復してからSFCでシステムファイルを整えるのが推奨です。


シーン別:具体的な直し方

A. Windows Update で 0x80004005が出る場合

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1. 公式手順で「更新コンポーネント」を再生成

管理者のコマンドプロンプトで次を1行ずつ実行 していきます。

net stop wuauserv
net stop bits
ren %SystemRoot%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren %SystemRoot%\System32\catroot2 catroot2.old
net start bits
net start wuauserv

(Microsoftの追加リソース手順に基づく)

→ 再起動 → 更新を再実行してください。

2. それでも失敗する場合:段階的チェック(A→Dの順)

上の方法で直らないときは、次の順番で原因を切り分けます。
各ステップのあとに 再起動 → 更新の再実行 を行ってください。

A. 自動診断でもう一度整える
  • 設定 > システム > トラブルシューティング > その他のトラブルシューティング から「Windows Update」を実行
  • 日時・タイムゾーンを自動にする、機内モード/VPN/プロキシを一時オフ にして再試行
  • 空き容量が 20GB 以上 になるよう不要ファイルを整理(ディスクのクリーンアップ/ストレージセンサー)
B. システム側の破損を修復(管理者で実行)

管理者のコマンドプロンプト(またはPowerShell)で次を順番に実行します。

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

sfc /scannow

C. 更新サービスが正しく動いているか確認
  • サービス(services.msc)で Windows Update / BITS / 暗号化サービス / Windows Modules Installer が「実行中」になっているか確認
  • 止まっている場合は「開始」をクリック。状態が不安定なときは「再起動」を実施
D. それでも失敗する場合の有効な選択肢
  • クリーンブート(常駐アプリを最小化)で更新:msconfig から「スタートアップの無効化」→ 再起動 → 更新
  • 直近のドライバー更新が原因の可能性:ドライバーを1つ戻す/無効化 して再試行(特にストレージ・ネットワーク)
  • ここまでで改善しない場合は、データを保持できる 修復インストール(上書きインストール) を検討

B. ファイル/フォルダー操作やZIP解凍で出る場合

  1. 短いパスへ移動して再試行(例:C:\Temp
  2. ZIPや展開先ファイルのプロパティ > 「ブロックの解除」をオン
  3. 可能なら「長いWin32パスを有効にする」(グループポリシー)を検討
  4. 別の解凍ツール(7-Zip/WinRAR)で展開
  5. DISM→SFCで土台を整える(上記)

C. Outlookで出る場合(送受信・起動時)

  1. アドイン無効のセーフモードで起動
    • Win+R → outlook.exe /safe
  2. アカウントを削除→再追加(新Outlook含む)
  3. PST/OSTの修復:Microsoftの受信トレイ修復ツール(SCANPST.EXE)を使用
    • 場合により、新しいプロファイル作成(コントロール パネル > メール)
    • 参考:Microsoft公式のPST/OST修復ガイド。

D. 共有フォルダ/NASで出る場合(SMB・資格情報)

  1. 資格情報マネージャーで、接続先の古い資格情報を削除→正しいユーザー/パスワードを再登録
  2. 共有側の共有/NTFS権限を再確認(切り分けはEveryone読み取り→最低権限に戻す)
  3. SMB1は非推奨。旧NASでどうしても必要な場合は一時的に有効化し、作業後は無効化が推奨(SMB1は現行Windowsでは既定で未インストール)。

E. 仮想マシン(VirtualBox/VMware)で出る場合

  1. 最新バージョンに更新(本体と拡張機能を一致させる)
  2. Hyper-V/メモリ整合性などWindows側の仮想化機能との競合を一時的に無効化して切り分け
  3. 共有フォルダーやネットワーク設定をいったん外して起動→徐々に戻す

それでも直らない:VirtualBox の E_FAIL(0x80004005) を“まっさらに”して解消する手順

設定の競合や壊れたドライバが原因だと、細かな調整より再インストールで環境を作り直す方が早いことがあります。以下を上から順に実施してください。

  1. VMを退避:各仮想マシンを「エクスポート」するか、VMのフォルダ(.vbox / .vdi 等)を別ドライブにコピー。
  2. アンインストール:VirtualBox 本体と Extension Pack を削除 → 再起動。
  3. 残骸の掃除(可能なら)
    • デバイス マネージャー(表示 > 非表示のデバイスの表示)で VirtualBox Host-Only Ethernet Adapter、 VirtualBox NDIS6 Bridged Networking Driver などの残存項目を削除
    • C:\Program Files\Oracle\VirtualBox、C:\ProgramData\Oracle の残フォルダを削除(あれば)
  4. 競合機能の一時停止:Windows の「Windows の機能の有効化または無効化」で Hyper-V / Windows Hypervisor Platform / Virtual Machine Platform / WSL2 を一時的にオフにします。 「Core isolation(メモリ整合性)」もオフにして再起動します(後で元に戻せます)。
  5. 最新版をクリーンインストール:VirtualBox 本体をインストール → 同じビルド番号の Extension Pack を適用。
  6. ネットワークを確認:必要なら「Host-Only アダプター」を再作成。VPNクライアントやパケットフィルタ系ドライバは一時的に無効/アンインストールして挙動を確認。
  7. VMをインポートして動作確認:まずはまっさらなテストVMを新規作成して起動 → 問題なければ退避した本番VMを順次戻す。

補足: 上記で解決しない場合は、VirtualBox 側の設定で パラバーチャライゼーション/Nested VT-x を切り替える、または Windows の仮想化機能を再度オンにして(再起動)、VirtualBox が Hyper-V バックエンド で動くかを試すと改善することがあります。


ネットワーク系で怪しい時の“安定リセット”

管理者のコマンドプロンプトで、次を1行ずつ実行 → 再起動

netsh int ip reset
netsh winsock reset
ipconfig /flushdns

※まとめ貼り付けより1行ずつが安全です。


危険・非推奨の対処について

EnableLUA=0(UAC無効化)のようなレジストリ改変は、
ストアアプリが動かない/セキュリティ低下の副作用が大きいため推奨しません

(当記事ではレジストリの削除・大幅変更を伴う手順は採用しない方針です。)


それでも直らない場合:最終手段

修復インストール(就業データを保持)

  • 最新のWindows ISOを入手し、上書きインストールでシステムを修復
  • ユーザーデータを保持しつつOSコンポーネントを再配置できるため、初期化よりリスクが低い

初期化(リセット)

  • 重要データのバックアップ後、このPCを初期状態に戻す
  • アプリ再インストールの手間と引き換えに、根本的な不整合を解消

まとめ:原因のパターン化が解決の近道

  • Windows Update → 公式手順でコンポーネント再生成DISM→SFC
  • ファイル/ZIP短いパス/ブロック解除/別解凍ツール
  • Outlookセーフモード/アカウント再追加/SCANPSTマイクロソフトサポート+1
  • 共有フォルダ資格情報再登録/権限見直し/SMB1は最終手段
  • 仮想化更新・競合切り分け・再インストール

まずは基本の4手順(再起動/保護停止/トラブルシューティング/DISM→SFC)、次にシーン別の“効く”処置へ。落ち着いて一つずつ実行すれば、0x80004005は十分に解消可能です。

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