2025年6月最新版【Windowsエラー0xc0000020】起動時にでる原因と解決法

Windowsエラー「0xc0000020」の原因と解決法を解説する日本語のタイトル画像。左にエラーメッセージウインドウ、右に黄色と白の太字タイトルが配置されている。

はじめに

Windowsを使っていると突然「エラーコード 0xc0000020」が表示されて驚いてしまう方も多いと思います。

特にアプリ起動時やWindows Update時にこのエラーが出るケースが多く、戸惑うユーザーが増えています。

この記事では、

「そもそも0xc0000020とは何か?」

「原因は何か?」

「どのように直せるのか?」

を初心者にもわかりやすく、手順付きで解説していきます。

0xc0000020 エラーとは?

エラーコード 0xc0000020 は、Windowsの内部で 「不正なイメージ(Invalid Image Format)」 と分類されるエラーです。

主に以下の場面で発生します。

  • アプリケーション起動時
  • Windows Update時
  • ドライバー更新時

内部的には、アプリケーションや更新プログラムが必要とするファイルが壊れていたり、整合性が取れなくなっていることが原因です。

主な原因は何?

主な原因を、わかりやすく表にまとめてみました。

原因説明
システムファイル破損重要なWindowsシステムファイルが破損している
アプリケーションファイル破損特定のアプリが必要とするDLLや実行ファイルが壊れている
古いドライバーの互換性不良ドライバーが古く、OSと互換性エラーを起こす
Windows Update不具合アップデート時にファイル整合性が崩れてエラー発生
ウイルス・マルウェア感染悪意あるプログラムがシステムに干渉

みていただくとわかるように、これらの原因は、複数が重なって発生することも少なくありません。たとえば「システムファイル破損」と「古いドライバーの互換性不良」が同時に起きているケースもあります。そのため、原因を1つに特定するのは難しい場合もありますが、順番に対処法を試していくことで解消できるケースがほとんどです。

解決策:順番に試していこう

対策① システムファイルの整合性チェック

最も基本的で安全な方法です。

1. 管理者権限でコマンドプロンプトを開く

• スタートメニュー右クリック → 「ターミナル(管理者)」を選択

2. 以下のコマンドを順番に実行します。

sfc /scannow
  1. 修復が完了するまで待機(10分前後かかります)

→ これで破損したシステムファイルが自動修復されます。

対策② DISMコマンドでより深く修復

SFCで直らない場合は、DISMを使います。

  1. 管理者権限のコマンドプロンプトを開く
  2. 以下を入力し実行します
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
  1. 処理が終わるまで待ちます(10〜20分かかることも)

このコマンドはWindowsの更新ソースから破損したイメージを修復します。

対策③ アプリの再インストール

特定のアプリ実行時だけエラーが出るなら、そのアプリ自体が壊れている可能性があります。

  • 一旦アンインストール
  • 最新版を公式サイトから再インストール

対策④ ドライバー更新

古いドライバーが原因になる場合もあります。

  1. デバイスマネージャーを開く
  2. 該当ハードウェアのドライバーを右クリック → 「ドライバーの更新」

可能なら公式サイトから最新ドライバーを入手して更新する方が確実です。

対策⑤ Windows Updateの修復

  1. 設定 → Windows Update → 更新プログラムの確認
  2. 保留中の更新があればインストール
  3. 失敗が続く場合は「トラブルシューティング」→「Windows Update修復」を試す

対策⑥ ウイルス・マルウェアチェック

念のため、以下を実行してください。

Windows Defenderのフルスキャン

Windows Defenderでフルスキャンを実行する方法

1. スタートメニューを開く

2. 「Windows セキュリティ」と検索して開く

3. 「ウイルスと脅威の防止」をクリック

4. 「スキャンのオプション」を選択

5. 「フルスキャン」にチェックを入れて「今すぐスキャン」をクリック

※ フルスキャンはPCの状態によっては1時間以上かかることもあります。電源をつないで実行するのがおすすめです。

別のセキュリティソフトで確認

Windows Defenderだけでは見つけにくいマルウェアが潜んでいる可能性もあります。念のため、「Malwarebytes」 などの評判の良いサードパーティ製の無料スキャナをインストールして追加チェックを行うのも有効です。これにより、スパイウェア・アドウェア・ルートキットなど隠れた脅威も発見しやすくなります。スキャン後は、必要に応じて削除や隔離の指示に従いましょう。

補足:なぜこのエラーは起きるのか?

0xc0000020 は「イメージが不正」と言われますが、

ここでの「イメージ」とは「実行するプログラムの内部構造や依存DLL」のことです。

✔ DLLの不整合

✔ 古いAPIの呼び出し

✔ 64bitアプリに32bit用DLLが混入

などでも発生します。

最終手段:クリーンインストール

ここまでやっても改善しない場合は、Windowsのクリーンインストールを検討します。

  • バックアップを取る
  • 最新インストールメディアでインストール

※ 詳しいクリーンインストール手順はこちらの記事を参照ください。

▶︎Windowsを完全リセット!失敗しない「クリーンインストール」のやり方

エラーが発生しやすい場面と事前の予防策

エラーが出やすい主なケース

この0xc0000020は、特に以下のような状況で出やすくなります。

  • 新しいアプリをインストール直後に起動したとき
    → そのアプリが必要とするランタイム(Visual C++ランタイムなど)が不足しているケースがあります。
  • Windowsの大型更新(Feature Update)直後
    → 更新中にシステムファイルの入れ替えが発生し、一部のファイルが正常に置き換わらず整合性が崩れることがあります。
  • 古い周辺機器ドライバーのまま放置しているとき
    → 特にプリンタやスキャナ、古いオーディオデバイスが影響を与えることがあります。
  • サードパーティ製のセキュリティソフトを複数併用している場合
    → ファイルアクセス競合が発生し、正常なDLLの読み込みを妨げることがあります。

事前にできる予防策

日常的に以下を実施しておくと、0xc0000020の発生リスクを下げることができます。

  • Windows Updateをこまめに実施する
    OSの修正パッチで互換性問題が随時改善されています。
  • 定期的にSFCとDISMのメンテナンス実行
    月に1回でも整合性チェックを実施しておくと、軽微な破損のうちに修復できます。
  • アプリやドライバーは公式サイトから入手する
    非公式な配布サイトでは破損ファイルが含まれる可能性があります。
  • 不要な常駐アプリは減らす
    常駐アプリが多いと、起動時のリソース競合が起こりやすくなります。
  • 重要なファイルは定期バックアップ
    万が一、再インストールが必要になったときも安心です。

まとめ

対策おすすめ度難易度
SFCコマンド★★★易しい
DISMコマンド★★★普通
アプリ再インストール★★易しい
ドライバー更新★★★普通
Windows Update修復★★★易しい
ウイルススキャン★★★易しい
クリーンインストールやや難しい

どの対策も難しく感じるかもしれませんが、上から順番に一つずつ試すことで、ほとんどのケースで解決できます。特にSFCとDISMは初心者にも安全でおすすめです。焦らず丁寧に進めましょう。
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