【緊急対処】Windows 11アップデート後にログイン不能!PINリセットで認証コードが届かない時の解決策

Windowsアップデート後にPINリセットを要求され、メールでの確認コードが届かずログインできない問題を示すラップトップ画面のイラスト

はじめに

「Windowsのアップデートをしたら、いきなり『PINをリセットする必要があります』と出た。でも、リセットのための確認コードがメールに届かない…」「ログインできずパソコンが使えない…」――こんなトラブルが最近増えています。

特に2025年6月の大型アップデート後、一部のWindows 11ラップトップでこの現象が報告されています。原因と考えられるポイント、そして今できる対処法を、初心者にもわかりやすく解説します。

現象の概要

  • アップデート適用後、サインイン画面で
    「このデバイスではPINのリセットが必要です」
    と表示される。
  • リセット手順に進むと「確認コードをメールに送信しました」と出る。
  • ところが、メールにコードが届かずリセットできない。
  • 結果として、サインインできなくなる。

主に報告されている環境

  • Windows 11 24H2(2025年6月配信分含む)
  • Microsoftアカウントを使ってサインインしていたラップトップ
  • 特にモバイルネットワークや不安定なWi-Fi利用時に発生例あり

原因の可能性

原因候補詳細説明
アップデート後のアカウント認証異常システム側が「PINが古い」と誤認するケース
Microsoftアカウント同期不良通信不良などでコード送信処理が失敗
メール側の遅延・フィルタリング迷惑メール扱いや受信遅延が発生
二段階認証設定の不整合アカウント設定が途中変更され同期ミス
TPM/セキュアブートの構成エラーハード側のセキュリティチップの反応異常

今回のようなトラブルは、原因がひとつとは限らず、複数の要因が重なって発生している場合もあります。特に、アップデート直後はシステム設定の更新や同期処理が内部で行われるため、わずかなネットワークの不安定さやアカウント設定のズレが、PINリセット要求として表面化してしまうことがあります。

そのため、ひとつの原因に固執せず、順番に可能性を検証していくことが重要です。

まず最初に試したい基本対処法

対処法① まずはメールの迷惑フォルダ確認

単純ですが、意外と見落としがちな初期対応です。

  1. スマートフォンや他のデバイスで、Microsoftアカウントに登録しているメールアドレスを確認。
  2. 迷惑メールフォルダやプロモーションタブを確認。
  3. メールアプリのフィルタ設定で「microsoft.com」ドメインを受信許可リストに追加。

対処法② 他のデバイスでMicrosoftアカウントにアクセスできるか確認

ログインに使っているMicrosoftアカウント自体が正常に動作しているかを確認します。

  1. 他のPC、スマホ、またはタブレットから Microsoftアカウントのページ にサインインできるか試す。
  2. 正常にサインインできれば、アカウント自体は生きている。

もしここでサインインできない場合は、アカウント自体のロックやブロックの可能性があります。サポートに問い合わせが必要です。

対処法③ ネットワークを有線接続に切り替える

PINリセット手順はインターネット通信が必須です。不安定なWi-Fiが原因の場合も。

  • 可能ならLANケーブルで直接接続して試してみる
  • 5Gや4G回線を使用中なら、Wi-Fiに切り替えて試す

通信の安定性を確保してから再度PINリセットを実行します。

対処法④ セーフモードで一時的にPINを回避

一時的にWindowsへのサインイン方法を変更して突破できることがあります。

  1. サインイン画面で電源ボタン → Shiftキーを押しながら再起動
  2. トラブルシューティング → 詳細オプション → スタートアップ設定 → セーフモード起動
  3. セーフモードではパスワード入力が求められる場合がある
    (PINではなくMicrosoftアカウントのパスワード)

※パスワードも不明な場合は次の対処へ

対処法⑤ もう一度PINではなくパスワードサインインを試す

サインイン画面下部に「他のサインインオプション」が表示されていれば、PIN以外のログイン方法(パスワードやセキュリティキーなど)を選択できることもあります。

  • 長い間PINばかり使っているとパスワードを忘れているケースが多いですが、もし控えがあれば利用可能。

それでもダメだった時に、試して欲しい4つの追加対策

今回の「PINリセット用の認証コードが届かない」トラブルについては、以下の追加対策で解決した事例も報告されています。もし前述の方法でうまくいかない場合、これらもぜひ試してみてください。

① 時間を空けて再試行する

一部のユーザーは、数時間から1日ほど時間を置いてから再試行したところ、正常に認証コードが届いたと報告しています。これはMicrosoftのサーバー側で一時的な処理遅延が発生していた可能性があります。慌てて何度も試すよりも、間隔を空けて再試行するのも一つの手です。

② Microsoft Authenticatorアプリの利用

スマートフォンに Microsoft Authenticatorアプリ をインストールし、Microsoftアカウントと紐付けることで、メール以外の方法で認証コードを受け取ることができます。特に今後のために、Authenticatorアプリを登録しておくと、こうしたトラブル時の回避策になります。

※設定方法は以下の公式サポートページを参考に

Microsoft Authenticator アプリの設定方法

③ セキュリティ情報の追加・更新

Microsoftアカウントのセキュリティ情報に、複数のメールアドレスや電話番号を登録しておくと、PINリセット時に別の送信先を選択できることがあります。事前に予備の連絡先を設定しておくと、こうしたトラブルの影響を軽減できます。

④ Microsoftのサービスステータスを確認する

まれに Microsoftの認証サービス自体が障害を起こしている場合もあります。Microsoft公式のサービスステータスページで現在の状況を確認できます。

障害発生中は復旧を待つしかないケースもありますが、原因把握の目安になります。

Microsoftサポートに連絡する(最終手段)

ここまでの手順でも解決しない場合、Microsoft公式サポートに問い合わせます。

  • 別のデバイスからサポートにアクセス
    Microsoftサポートページ
  • アカウント復旧フォームに進み、本人確認プロセスを実施
  • 回復処理までに1〜3営業日かかる場合もあります

補足:事前に備えておきたい予防策

今回のような事態を防ぐために、日頃から以下の準備をおすすめします。

予防策内容
予備メールアドレス登録Microsoftアカウントに複数の連絡先を登録しておく
セキュリティ情報の更新古い電話番号や使わなくなったメールは削除
回復キーの保管BitLocker回復キーや復元コードを安全な場所に保管

こうした準備は、普段は「面倒だな」と感じるかもしれませんが、いざという時に復旧の選択肢が大きく広がる重要な備えになります。特にMicrosoftアカウントは、Windowsだけでなく様々なサービスと紐づいているため、セキュリティ情報を常に最新に保っておくことが安心につながります。

まとめ

突然のPINリセット要求はかなり焦りますが、慌てず順番に対応することで復旧できるケースが多いです。もし、アカウント情報の整合性に不安がある場合は、今のうちからセキュリティ情報を見直しておくことが大切です。

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