Windowsアップデート後にPCが重くなった?原因と7つの解決策!

Windowsのアップデート後に

「PCが重くなった」

「動作が遅くなった」

と感じることはありませんか?

今回は、その原因と具体的な解決策を紹介します。

1. アップデート後にPCが重くなる主な原因

①アップデートによる不要なバックグラウンドプロセスの増加

バックグラウンドプロセスとは、画面に表示されないけれど、裏で動いているプログラムのことです。
例えば、ウイルス対策ソフトや自動更新プログラムなどが該当します。

66そしてWindowsアップデート後、以下のような理由でバックグラウンドプロセスが増えることがあります。

  • 新しい機能を動かすためのプログラムが追加される
  • 一時的にシステムがアップデートを整理する作業をする
  • アップデート後も不要なプログラムが自動で動き続ける

バックグラウンドプロセスが増えすぎると、PCの動作が遅くなることがあります。
これは、CPUやメモリを余計に使ってしまうためです。

②ディスク使用率やメモリ使用率の急上昇

ディスク使用率やメモリ使用率の急上昇の原因とは何?

ディスク使用率とは、PCのストレージ(HDDやSSD)がどれだけ働いているかを表す数値です。

メモリ使用率とは、一時的にデータを保存するRAM(メモリ)がどれだけ使われているかを示します。

どちらも100%に近づくと、PCが動作しにくくなり、「フリーズする」「応答しない」といった問題が発生します。

また、Windowsアップデート後、以下のような理由でディスクやメモリの使用率が一気に上がることがあります。

  • アップデート後の最適化処理
    → アップデート後、Windowsはシステムの整理を行います。この作業中にストレージが頻繁にアクセスされ、ディスク使用率が上昇します。
  • 一時ファイルの増加
    → Windowsアップデートでは、一時的なデータが大量に保存されます。これがメモリやディスクを圧迫し、動作が遅くなります。
  • バックグラウンドでのプログラム実行
    → アップデート後、新しい機能やサービスがバックグラウンドで動き続けることがあり、メモリを大量に消費することがあります。
  • ウイルス対策ソフトのスキャン
    → 一部のウイルス対策ソフトは、アップデート後にシステム全体をスキャンするため、一時的にディスクやメモリの負担が増えます。
  • 古いキャッシュデータの蓄積
    → アップデート後も古いキャッシュ(不要な一時データ)が残り、それがメモリやディスクの使用量を増やす原因になります。

Windowsアップデート後にPCが重くなるのは、ディスクやメモリの使用率が急上昇するためです。
これは、一時的なデータの蓄積やバックグラウンドでの作業が増えることが主な原因です。

③ドライバの互換性問題

互換性の問題が原因でPCが重くなる理由とは?

「互換性」とは、新しいWindowsのバージョンと、今まで使っていたソフトやドライバが正常に動作するかどうかを指します。

もし互換性がないと、一部のプログラムや機能がうまく動かず、PCの動作が遅くなることがあります。

互換性の問題が発生する主な原因として以下のものが挙げられます。

  • 古いソフトウェアが最新のWindowsに対応していない
    → 長年使っていたアプリが、新しいWindowsでは正しく動かないことがあります。
  • 古いドライバが新しいWindowsに合わない
    → ドライバ(PCの部品を動かすためのプログラム)が古いと、新しいWindowsで正常に動作せず、PCが重くなることがあります。
  • アップデートにより設定が変わる
    → Windowsの設定が変更され、今までスムーズに動いていたソフトや周辺機器が正しく動かなくなることがあります。
  • 不要なプログラムがバックグラウンドで動き続ける
    → 互換性のないプログラムが正常に動作しないまま、バックグラウンドでエラーを繰り返し、PCの負担になることがあります。

2. 解決策①:不要なバックグラウンドプロセスを停止

以下の手順で不要なプロセスを停止しましょう。

  1. キーボードで Ctrl + Shift + Esc を押して「タスクマネージャー」を開く
  2. 「プロセス」タブをクリック
  3. CPUやメモリを多く使っている不要なプロセスを探す
  4. 該当プロセスを右クリックし、「タスクの終了」を選択

Windowsアップデート後、PCが重くなるのは不要なバックグラウンドプロセスが増えるからです。

     しかし、タスクマネージャーで不要なプロセスを停止すれば動作が改善されることが多いので、定期的にプロセスを確認して、快適なPC環境を維持しましょう!

3. 解決策②:ディスククリーンアップを実行

アップデート後は不要なファイルが増えるため、ディスククリーンアップを行いましょう。

  1. 「Windowsキー + R」を押し、「cleanmgr」と入力
  2. クリーンアップするドライブ(通常C:)を選択
  3. 「一時ファイル」「システムファイル」などを削除

この現象は時間が経てば改善することもありますが、不要なデータを削除したり、バックグラウンドの動作を減らすことで、動きを軽くすることが可能です。

4. 解決策③:スタートアップの無効化

不要なスタートアップアプリを無効にすると、起動時間が短縮されます。

  1. タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
  2. 「スタートアップ」タブを選択
  3. 不要なアプリを右クリックし、「無効化」を選択

5. 解決策④:Windowsのパフォーマンス設定を最適化

視覚効果を最適化すると、PCの動作が軽くなります。

  1. 「Windowsキー + R」を押し、「sysdm.cpl」と入力
  2. 「詳細設定」タブの「パフォーマンス」内の「設定」をクリック
  3. 「パフォーマンスを優先する」を選択し、「適用」

6. 解決策⑤:ウイルス対策ソフトを見直す

一部のウイルス対策ソフトは、アップデート後に動作が重くなる原因になります。
もしPCの動作が異常に遅い場合、一時的にウイルス対策ソフトを無効にして様子を見てください。

7. 解決策⑥:ドライバを最新のものに更新

古いドライバが原因で動作が遅くなることがあります。

  1. 「デバイスマネージャー」を開く(Windowsキー + X → 「デバイスマネージャー」)
  2. 問題がありそうなドライバを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択

Windowsアップデート後にPCが重くなる原因のひとつに、「互換性の問題」があります。
これは、古いソフトやドライバが新しいWindowsに対応していないために起こります。

この問題を解決するには、ソフトウェアやドライバを最新のバージョンに更新することが重要です。

8. 解決策⑦:システムの復元を試す

もし問題が解決しない場合、アップデート前の状態に戻すことも検討しましょう。

バックアップから復元(アップデート前の状態に戻す)

これは、Windowsアップデートを適用する前の状態に戻す方法です。

アップデート後に問題が発生した場合、一時的に前のバージョンに戻すことができます。

方法(Windows 10 / 11 の場合)

1. 「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」を開く

2. 「前のバージョンの Windows に戻す」が表示されている場合、「開始する」をクリック

3. 指示に従って操作を進める(※数日前の状態に戻る)

<ポイント>

• 一定期間(通常10日間)はこの機能が利用可能

• ファイルは消えず、ソフトウェアもそのまま

• ただし、一部の設定はリセットされる可能性がある

このシステムをアップデート前の状態に戻すタイミングもあるのですが、これでほぼ正常に戻るというイメージはあります。

このような万が一の為にもバックアップは取っておきましょうね。

よくあるQ&A

次によくある質問をQ&A方式で2つ、ご紹介します。

Q1:Windowsアップデート後に急にフリーズするのはなぜ?

 A1:Windowsアップデート後にPCがフリーズする主な原因として、以下の点が考えられます

1. ドライバの互換性問題:アップデートにより、既存のハードウェアドライバが新しいシステムと適合しなくなることがあります。

2. バックグラウンドプロセスの増加:新機能やサービスが追加され、バックグラウンドで動作するプロセスが増えることで、システムリソースが圧迫されることがあります。

3. 一時ファイルの蓄積:アップデート時に生成される一時ファイルがシステムのパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。

<対処法>

ドライバの更新:デバイスマネージャーから各ハードウェアのドライバを最新のものに更新してください。

不要なバックグラウンドプロセスの停止:タスクマネージャーを開き、不要なプロセスを終了させることで、システムリソースの使用を最適化できます。

ディスククリーンアップの実行:一時ファイルや不要なシステムファイルを削除することで、ストレージの空き容量を増やし、パフォーマンスの向上が期待できます。

Q2: クリーンアップしても動作が改善しない場合はどうすればいい?

A2:ディスククリーンアップを実行してもPCの動作が改善しない場合、以下の対策を検討してください:

1. スタートアッププログラムの見直し:起動時に自動実行されるプログラムを確認し、不要なものを無効化することで、起動時間の短縮やパフォーマンスの向上が期待できます。

2. ウイルス対策ソフトの影響確認:一部のウイルス対策ソフトがシステムのパフォーマンスに影響を与えることがあります。一時的に無効化して動作を確認し、問題が続く場合は別のソフトへの切り替えを検討してください。

3. システムの復元:アップデート前の状態にシステムを戻すことで、問題が解決する場合があります。ただし、復元ポイントが作成されていることが前提となります。

4. ハードウェアの確認:メモリやストレージの劣化、過熱などのハードウェア要因が原因の場合もあります。ハードウェア診断ツールを使用して状態を確認してください。

まとめ

Windowsアップデート後にPCが重くなった場合、以下の方法を試すことで改善できます。

  • タスクマネージャーで不要なプロセスを停止
  • ディスククリーンアップで不要ファイルを削除
  • スタートアップのアプリを整理
  • 視覚効果を最適化
  • ウイルス対策ソフトの影響を確認
  • ドライバを最新に更新
  • 最終手段としてシステム復元を実行

上記の方法を試して、快適なPC環境を取り戻しましょう!

🔔 2025年2月 最新情報(アップデートのバグ情報)

2025年1月にリリースされたWindowsの最新アップデートにおいて、以下の不具合が報告されています。

USB DACドライバやBluetooth機器への影響:ヘッドホンやウェブカメラの接続が途切れる問題が多く報告されています。

オーディオ機能の障害、ネットワーク接続の不安定化、ゲームの動作異常:特に、オーディオ機能の障害、ネットワーク接続の不安定化、ゲームの動作異常が深刻な影響を及ぼしているとの報告があります。

これらの問題に対して、Microsoftは修正プログラムの提供を進めています。ユーザーの皆様には、最新の更新プログラムを適用し、問題が解決しない場合は公式サポートページをご確認いただくことをお勧めします。

無料イラスト素材【イラストAC】
PCが壊れて困ってる人のイラスト
最新情報をチェックしよう!