
Windows 365の専用アプリが使えなくなって、「これからクラウドPCにどうやって入ればいいの?」と困った方は多いと思います。結論から言うと、これからの標準は Windows App(Windows アプリ)です。
以前は「Windows 365アプリ」や「Remote Desktop(Microsoft Store版)」で接続していた人が多いのですが、Microsoftは Microsoft Store版のRemote Desktopアプリを終了(サポート対象外)とし、Windows 365・Azure Virtual Desktop・Microsoft Dev Boxにアクセスする場合は Windows Appへ移行するよう案内しています。
また、Windows 365はアプリだけでなく、ブラウザから入る方法も用意されています。急いで作業したいときは Windows 365 Web(windows.cloud.microsoft)でもアクセスできます。
まず押さえる:Windows Appと「Remote Desktop」はどう違う?
ここで混乱しやすいのが「Remote Desktop」という言葉です。Remote Desktopには複数の系統があります。
- Windows App(新しい統合クライアント)
Windows 365 / Azure Virtual Desktop / Dev Box など“クラウド系”へのアクセスをまとめるのが目的の新アプリ。今後の推奨。 - Remote Desktop アプリ(Microsoft Store版)
こちらは 2025年5月27日以降、サポート対象外。Windows 365 等への接続もブロック対象になる、と案内されています。 - リモート デスクトップ接続(mstsc:昔からWindowsに入っている機能)
これは「自宅PCにRDPで入る」などの用途が中心で、Store版の終了とは別枠です(名前が似ていて混同されやすいポイント)。
この違いを押さえるだけでも、「何を入れればいいの?」が一気に整理できます。
注意:Windows Appは“個人Microsoftアカウント”ではサインインできないことがある
Windows Appの利用条件として、Microsoft公式ドキュメントでは “個人用Microsoftアカウント(MSA)ではサインインできない”旨が明記されています。つまり基本は 職場/学校アカウント(Entra ID / Azure AD)で、管理者からWindows 365の割り当てを受けている人向けです。
「個人で買ったWindows 365なのに入れない?」というケースは、契約形態やアカウント種別の違いが原因になりやすいので、そこは要注意です(困ったら後述の“Webから入る”が早いです)。
接続方法(いちばん簡単な順)
1) いちばん手早い:ブラウザでWindows 365に入る
アプリで詰まったとき、まずの回避策として強いのがWebです。
- ブラウザで windows.cloud.microsoft にアクセス
- 職場/学校アカウントでサインイン
- 表示されたCloud PC(クラウドPC)を選んで接続
Windows Appが推奨とはいえ、Webは「とりあえず仕事を止めない」最短ルートになります。
2) 王道:Windows AppでCloud PCに接続する(Windows/Mac/iPhone/Android)
共通の流れ(基本はこれ)
- Windows Appをインストール
- Sign in(サインイン)から、職場/学校アカウントでログイン
- 端末やアプリ、Cloud PCが一覧に出るので選んで接続
Microsoftの「使い始め」ガイドは、プラットフォーム別に手順がまとまっています。
OS要件(ここが古い記事だとズレやすい)
Windows Appの要件は更新されることがありますが、Microsoftの案内では概ね次のようになっています(※記事内に要件を書きすぎると陳腐化するので、“目安+確認先”に留めるのが安全です)。
- Windows:Windows 10 21H2以降 / Windows 11(LTSC等も含む、と記載あり)
- Mac:macOS 12以降
- iPhone/iPad:iOS/iPadOS 16以降(別途、最新ページではiOS/iPadOS 17の記載がある箇所もあるため、最終確認は公式要件へ)
- Android:Android 10以降
よくあるつまずきと直し方(現場で効く順)
クラウドPCが一覧に出ない
- まず サインインしているアカウントが“職場/学校”かを確認(個人MSAだとサインイン不可のケースあり)
- Windows Appから一度サインアウト→再サインイン
- 会社支給端末なら、管理者が割り当て済みか(Windows 365のユーザー割り当て)を確認
「Remote Desktopで入れたのに、Windows Appでは入れない」
- Store版Remote Desktopアプリは終了方向なので、そこで“たまたま繋がっていた”状態が今後続かない可能性があります
- まずWeb(windows.cloud.microsoft)で入れるか確認 → 入れればアカウント自体は生きています
接続がすぐ切れる/遅い
- VPN・プロキシ・セキュリティソフトの通信監視が強いと、RDP系のセッションが不安定になることがあります
- 可能なら「自宅Wi-Fi(安定回線)」「有線LAN」「ルータ再起動」を優先
- 会社ネットワークなら、ポリシー上の制限や中継の問題もあるのでIT担当へ(時間帯も添えると調査が進みます)
MFA(多要素認証)で詰まる
- Microsoft Authenticatorの通知が届かない、端末変更後に認証できない等は別系統の原因があるので、MFA側の復旧を先に進める(Windows Appの問題に見えて、実はサインインの問題なことが多いです)
セキュリティの最低ライン(読者が“やるべきこと”だけ)
Windows 365は「クラウドPC」なので、端末側をきれいにしてもアカウントが抜かれたら意味がありません。最低限、次の3つだけは押さえるのがおすすめです。
- 職場/学校のポリシーに従い、MFAを有効にする
- 外出先は可能なら 公共Wi-Fi単独で作業しない(テザリング、VPN、信頼できる回線へ)
- 使い終わったらサインアウト/ロックを徹底(共有端末なら特に)
まとめ
- これからWindows 365へ接続する基本は Windows App で。
- Microsoft Store版Remote Desktopアプリは終了方向で、Windows 365等への接続もブロック対象になる案内が出ています 。
- アプリで詰まったら、まず windows.cloud.microsoft(Web)で回避しつつ原因切り分けからはじめてください。
Windows Appは 個人Microsoftアカウントではサインインできないケースがあるので、職場/学校アカウント前提で整理すると迷いが減ります。
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