
「いつも通りパソコンをつけたのに、なぜか画面が真っ暗のまま動かない…」
こんな状況になると、焦ってしまいますよね。
そこで今日は、Windowsパソコンで画面が真っ暗になって操作できないときの原因と、対処法をわかりやすく解説します。
よくある原因はこの3つ!
1. スリープや休止状態からの復帰失敗
パソコンが完全にシャットダウンされておらず、スリープ状態からうまく復帰できなかった可能性があります。
2. ディスプレイ出力の不具合
外部モニターを一度でも接続したことがあると、そちらに画面が出ている場合があります。
3. Windows更新後のトラブル
夜中の自動アップデートが失敗していると、起動が止まることがあります。
【基本の対処法】
1. 強制的に電源を切って再起動
電源ボタンを10秒以上長押しして完全にオフ → 30秒待ってから再度オン。
2. 外部機器をすべて外す
USB機器・SDカード・外付けHDD/SSD・ドック・ハブ・ディスプレイアダプタを一度すべて外して再起動。
3. ディスプレイ出力をリセット/切り替える
- Win + Ctrl + Shift + B:GPU/表示を再初期化(ビープ音と画面の一瞬の点滅が目安)
- Win + P:表示モード(PC画面のみ/複製/拡張/セカンドスクリーンのみ)を順に切替
- ノートPC:Fn + 明るさキーで明るさ最小になっていないか確認
- 外部モニター:入力ソース(HDMI/DP/Type-C)が合っているか本体ボタンで確認
4. 黒い画面だが「マウスカーソル」は見える場合
- Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開く
- [詳細]→[プロセス]で
Windows エクスプローラー
を選び[再起動]
表示が戻らないときは[ファイル]→[新しいタスクの実行]→explorer.exe
→[OK]
【裏技①】完全シャットダウンからの起動
高速スタートアップのキャッシュが悪さをすることがあります。下記のいずれかで“完全”に落としてから起動します。
- ログイン画面/デスクトップ右下の電源アイコンで、Shiftを押しながら「シャットダウン」
- 黒い画面で操作不能なら、電源長押しでオフ→オンを3回繰り返し、自動的に「自動修復」へ
自動修復(WinRE)のおすすめ手順
改善しない場合:スタートアップ修復 → スタートアップ設定からセーフモード(F5)で起動し、GPUドライバーの再インストール/不要常駐の無効化を実施
[トラブルシューティング]→[詳細オプション]
まずは「更新プログラムのアンインストール」:直前の品質更新→改善しなければ機能更新をアンインストール
【裏技②】HDMIケーブルで別モニターに出力
別ディスプレイに映るなら、内蔵パネルやケーブル(ヒンジ周り)の物理不良疑い。映らない場合はOS/ドライバ側の可能性が高いです。
①回復ディスクまたはUSBで起動
もし回復ドライブ(USBメモリ)を作ってある場合、そこから起動してみてください。
Windowsが壊れていても、修復や再インストールができます。
回復ディスクまたはUSBで起動する方法(Windows)
◆準備するもの
- 回復ドライブ(USB) もしくは
- Windowsインストールメディア(USBまたはDVD)
※過去に作成していない場合は、別のPCで「回復ドライブ」や「メディア作成ツール(Media Creation Tool)」から作成可能です。
◆手順
- パソコンの電源を切る
→ 完全にシャットダウンしておく - USB回復メディアを差し込む
- 電源を入れて、すぐにブートメニューを開くキーを押す
機種によって異なります(例:F12, Esc, F9 など) - USBメディアを選択してEnter
- 「Windows回復環境(WinRE)」が表示されたら、次のいずれかを選ぶ
- 「スタートアップ修復」
- 「以前の状態に戻す」
- 「コマンドプロンプト」
- 「Windowsを再インストール(個人ファイルを保持するか選択可能)」
このの手順で起動できれば、Windowsの修復や再インストールが可能になります。
【最終手段②】バッテリーの放電(ノートPC限定)
ノートパソコンであれば、次の方法が有効です。
- 電源を切る
- バッテリーが取り外せるなら、取り外す(もしくは電源ケーブルを外す)
- 電源ボタンを30秒以上長押しして「放電」
- 再度つないで起動
これで内部の帯電トラブルが解消されることがあります。
まとめ表
ここまで紹介してきた対処法を、状況ごとに整理した一覧表にまとめました。症状に応じて、どの方法を試すべきか確認してみましょう。
症状 | 対処法 | 備考 |
---|---|---|
画面が真っ暗だが電源は入っている | Windows + Ctrl + Shift + B を押す | ディスプレイ出力の再初期化 |
黒い画面+マウスカーソルだけ見える | Ctrl + Shift + Esc → explorer.exe を再起動 | エクスプローラー停止の典型症状 |
ロゴ表示後に止まる | 電源OFF/ONを3回 → 回復モード | 自動修復を起動 |
まったく映像が出ない | HDMIで外部モニターに出力 | 内蔵ディスプレイの故障切り分け |
ノートPCで反応なし | バッテリー外し→30秒放電 | 帯電リセット |
どうしても起動しない | 回復USBから起動 | 修復/初期化が可能 |
特に「完全に真っ暗で動かない」場合と、「ロゴ表示で止まっている」場合とでは対処法が異なるため、落ち着いて状況を見極めることが大切です。
【よくある質問】
Q. 電源ランプはつくのに画面だけ真っ暗です。壊れていますか?
A. ディスプレイかソフトの不具合の可能性があります。外部モニターで確認しましょう。
Q. 修理に出すしかないですか?
A. 上記の手順で改善しない場合のみ検討しましょう。データを守るためにも、できる限り回復ドライブを使ってバックアップを試みてください。
トラブルが起きるとつい慌ててしまいますが、意外と「電源ボタンの長押し」や「USBの抜き差し」だけで直るケースも少なくありません。
まずは落ち着いて、1つずつ原因を切り分けながら試してみてください。どうしても解決できない場合は、データ保護の観点からも専門業者への相談を検討しましょう。
再発を防ぐために
- 高速スタートアップをオフにする(コントロール パネル → 電源オプション → 電源ボタンの動作 → 高速スタートアップのチェックを外す)
- GPUドライバーはPCメーカー提供版で更新(NVIDIA/AMD/Intel 直より安定する場合あり)
- Windows Updateの適用をコントロール:一時停止/アクティブ時間/メータード接続を活用
- USBドックや外部GPU/アダプタは起動後に接続する運用に(起動直後の競合回避)
- いざという時に備えて回復ドライブ(USB)を作成&保管しておく
日常の小さなメンテで、黒い画面トラブルの再発率は大きく下げられます。
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※購入前に対応機種・容量・ケーブル規格(HDMI/DP/USBC Alt Mode)をご確認ください。
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