「またブルースクリーン…」
そんな毎日に、もうサヨナラしませんか?

最近、特にUnreal Engineを使ったゲームで頻繁にクラッシュしたり、1日に何度もブルースクリーンが出るといったトラブルに悩む方が増えています。
この記事では、そんな深刻なPCトラブルの原因と、すぐに試せる対処法をわかりやすく解説します。ゲームが快適に遊べる環境を取り戻すために、今できることを一緒に確認していきましょう。
よくある原因と確認すべきポイント
項目 | チェック内容 |
---|---|
GPUドライバ | 最新版か確認。不具合があればロールバックも検討 |
電源ユニット | 容量不足や劣化で高負荷時にクラッシュする |
メモリ | Memtestでエラーが出るか確認 |
Windows Update | 失敗や互換性問題がないか確認 |
Unreal Engineとの相性 | 特定バージョンのゲームでのみ発生? |
温度 | GPU/CPUの温度が高すぎる場合は冷却不足の可能性 |
上記に1つでも思い当たる項目があれば、以下の手順でひとつずつ検証してみましょう。
🔧【最初に試す応急処置】
①Windows更新の確認
「設定」→「Windows Update」→「更新プログラムの確認」
②GPUドライバの更新/ロールバック
・NVIDIA/AMDの公式サイトから最新版をDL
・最新で不具合がある場合は、1つ前のバージョンに戻す
③SFC / DISMによるシステム修復
下記コマンドを管理者として実行したコマンドプロンプトで入力
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
④メモリのテスト(Windows標準)
- 「Windows メモリ診断」→再起動してエラー確認
- 可能であればMemtest86(USBブート版)で詳細検査
【Unreal Engineのゲームが特にクラッシュする場合】
Unreal Engine系ゲームでは、以下の追加対策も有効です。
🎮 1. DX12を無効化して起動
一部タイトルは起動オプションでDirectX11(dx11)を強制すると安定します。
- Epic Gamesなどで「起動オプション」に -dx11 を追加
- または -d3d11 でも可
🎮 2. フルスクリーン → ウィンドウ表示に切り替え
一部ゲームはフルスクリーンだとブルスクになりやすいことがあります。
🎮 3. 仮想メモリを増やす
Unreal Engineはメモリ消費が激しいため、仮想メモリの自動設定を手動で変更してみましょう。
仮想メモリ設定手順
- 「設定」→「システム」→「バージョン情報」→「システムの詳細設定」
- 「パフォーマンス」→「設定」→「詳細設定」→「仮想メモリ」
- 自動管理をオフにし、「カスタムサイズ」を選択
- 初期:4096MB、最大:16384MB(またはメモリ容量×1.5) に設定
⚙️【さらに深掘りした対処法】
BIOSの更新
- 自作PCやBTOパソコンの場合、BIOSが古いとクラッシュしやすい傾向あり
- メーカー公式サイトで最新版を確認
電源ユニットの確認
- たとえばRTX 3070以上の場合、650W以上の電源が推奨
- 5年以上経過している電源は要交換検討
ストレージの状態チェック
- SSDやHDDの不良セクタが原因の場合もあります
- 「CrystalDiskInfo」で状態を確認してみてください
【よくある質問】
Q1. ブルースクリーンの「停止コード」はどこで見るの?
→ ブルスク画面右下に表示される「停止コード(例:IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL)」をメモしてください。エラーの種類ごとに対処法が変わります。
Q2. クリーンインストールしたのに治らないのはなぜ?
→ ハードウェア起因(メモリ不良、電源劣化、冷却不足)の可能性が高いです。
【裏ワザ】どうしても改善できない時の解決法
① ゲームのキャッシュファイルの破損を疑う(Epic Games やSteamの整合性チェック)
- Steamの場合
ゲーム名を右クリック → プロパティ → ローカルファイル → ファイルの整合性を確認 - Epic Gamesの場合
ライブラリ → ゲーム横の「…」 → 検証
→ ゲームのクラッシュがソフト側のデータ破損である可能性があります。
② MSI AfterburnerやRivaTunerなどの常駐ツールを停止
- オーバーレイ系のソフト(FPSカウンター、温度表示など)がUnreal Engineと競合することがあります。
- GeForce Experienceのオーバーレイや、Discordのゲームオーバーレイも同様です。
③ Windowsイベントビューアでクラッシュ原因を特定
- スタート → イベントビューア → Windowsログ → システム または アプリケーション
- 「Critical」や「Error」の項目を確認し、ブルスク直前のログ内容を見ると手がかりになります。
④ AMD/NVIDIA コントロールパネルの設定を初期化
- 変に最適化されたGPU設定が原因の可能性も。
- NVIDIAなら「3D設定の管理」→「デフォルトに戻す」
- AMDなら「設定 → グローバル設定をリセット」
⑤ 高速スタートアップをオフにする(Windows特有のバグ対策)
- 「コントロールパネル」→「電源オプション」→「電源ボタンの動作を選択」
- 「現在利用できない設定を変更します」をクリック
- 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
⑥ マザーボードのチップセットドライバ更新
- グラボやWindowsだけでなく、マザボの**チップセットドライバ(Intel/AMD)**も最新版にしましょう。
- 古いチップセットは電源制御やメモリ制御が不安定になりやすいです。
⑦ 電源オプションを「高パフォーマンス」または「究極のパフォーマンス」に
- 「設定」→「電源とスリープ」→「電源の追加設定」から変更可。
- ゲーム中にCPUやGPUの電圧が落ちて落ちる現象を防げることがあります。
それでも、どうしてもダメな場合は?
- 別のOSで起動(LinuxライブUSBなど)して動作確認 → ハードウェア異常の切り分け
- 一時的にGPUを外してオンボードで起動 → GPU不良の可能性チェック
- PCショップでの診断(無料チェックあり)も視野に入れてみましょう
【最終に検討すべきこと】
新規ユーザーアカウントの作成
①プロファイル破損の可能性があります。
「設定」→「アカウント」→「他のユーザー」から新規作成
②ハードウェア診断を行う
▶︎自作PCの場合はパーツを1つずつ取り外し、最小構成で起動してみる
▶︎またはBTO/メーカーPCなら一度サポートセンターへ相談
まとめ:クラッシュ頻発時の優先順位
- GPUドライバとWindows更新のチェック
- Unreal Engine対策(dx11起動、仮想メモリ設定)
- メモリと電源の検査
- BIOSとストレージ状態の確認
- 必要であれば新規アカウントやクリーンインストール
ブルースクリーンやゲームの頻繁なクラッシュは、単なるソフトウェアの不具合ではなく、ハードウェアや構成全体の見直しが必要なサインかもしれません。特にUnreal Engine系ゲームはPCの性能をフルに活かす設計がされているため、小さな設定ミスやドライバの不整合が大きなトラブルにつながることがあります。
焦らず、1つずつチェックしていくことで原因の特定に近づけます。どうしても直らない場合は、信頼できるサポート窓口や専門ショップに相談するのもひとつの手です。「ブルスクが日常」から抜け出す第一歩として、この記事が役立てば幸いです。
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