
— Windowsの検索バーから「トレンド」「おすすめ」を消して、プライバシーと集中力を守ろう!
はじめに:検索ハイライトって何?
Windows の検索ボックス(タスクバーの検索アイコン/検索ボックス)を開いたときに表示される
「今日のトピック」
「人気の検索キーワード」
「ニュースのカード」
などの“外部情報”が検索ハイライト(Search highlights / Trending searches)です。
ローカルのファイルやアプリを探したいだけなのに、余計なカードが視界に入って気が散る——
そんな人にはオフがおすすめです。
企業PCや共有PCでは、閲覧履歴や興味関心を推測されにくくする=プライバシー保護にもつながります。
古いPCや低速回線では、通信や描画のわずかな負荷を抑える副次効果もあります。
この記事では Windows 11 / Windows 10 の順に、
- 設定(UI)からオフ、2) レジストリで強制オフ、3) グループポリシー(企業向け)で一括制御、4) 元に戻す方法、5) よくある質問を解説していきます。
Windows 11:設定(UI)からオフにする
Windows 11 はバージョンやエディションで表記が少し異なりますが、
「検索のアクセス許可」→「検索ハイライト」
の流れを覚えればOKです。
手順(推奨・最も簡単)
- 設定 を開く(Win + I)。
- 左メニューから 「プライバシーとセキュリティ」 を選択。
- 「検索のアクセス許可」(Search permissions)を開く。
- 下のほうにある 「検索ハイライトを表示」(Show search highlights)を オフ にする。
既に検索ボックスが開いている場合は閉じて開き直すか、エクスプローラーを再起動(後述)すると反映が確実です。
うまく見つからない場合
- バージョンによっては「設定 > 個人用設定 > タスクバー > 検索」に「検索ハイライト」や「検索の表示」関連の切り替えが出ます。ここで「検索を最小限に」するだけでも体感の表示量が減ります。
- タスクバーを右クリック → 検索 → 検索ハイライトを表示 のチェックを外す。(古いビルドで残っていることがあります)
Windows 10:設定(UI)からオフにする
Windows 10 は方法が二通りあります。お好きな方でOKです。
方法A:タスクバーからすぐ切り替え
- タスクバーを右クリック。
- 「検索」 → 「検索のハイライトを表示」 のチェックを外す。
または 「表示しない」 を選べば、検索ボックス自体を隠してスッキリさせられます。(Winキーで検索は使えます)
方法B:設定アプリから
- 設定(Win + I)→ 「検索」 → 「アクセス許可と履歴」 を開く。
- 「検索ハイライトを表示」 を オフ にする。
さらに確実に止める:レジストリで“強制オフ”
「UIでオフにしたのに、アップデートで戻ってしまう」
「複数アカウントで一律に止めたい!」
そんなときはレジストリでポリシーベースの無効化が有効です。
※作業前に 復元ポイント や レジストリのバックアップ を推奨します。
対象キー(ユーザー単位)
キー: HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Windows\Windows Search
値名: EnableDynamicContentInWSB (DWORD)
値: 0 = 検索ハイライト無効 / 1または未設定 = 既定
WSB は Windows Search Box の略。0 にするとハイライト類が出なくなります。
管理者権限でコマンド一発(PowerShell/コマンドプロンプト)
1. 実行手順(通常の方法)
- スタートボタンを右クリック
- 「Windows ターミナル(管理者)」または「PowerShell(管理者)」「コマンドプロンプト(管理者)」を選択
- 下のコマンドを貼り付けて Enter
実行後はサインアウト→サインイン、またはエクスプローラー再起動で反映します。
⚠️これは、現在ログイン中のユーザーのみに適用されるコマンドです。
端末全体(HKLM)での適用
端末内のすべてのユーザーに適用したい場合は HKLM にも同名の値を設定します。
※「Policies」配下に「Windows Search」キーが存在しない場合は、自動で作られます。(コマンドがそれをやってくれる)この設定は UIの設定より優先され、アップデートで戻りにくくなる方法です。
✔️企業PCや共有PCで「誰がログインしてもハイライトは出さない」ポリシーを徹底できます。
管理者向け:グループポリシー(GPO)で一括制御
ドメイン/ローカルGPOでの集中管理が可能です(Pro/Enterprise/Education 等)。
【パス】
コンピューターの構成 または ユーザーの構成 →管理用テンプレート → Windows コンポーネント → 検索 →
「検索ハイライトを許可する」(Allow search highlights)
- 「無効」 に設定 … 検索ハイライトが表示されなくなります。
- 優先順位 … 競合時は基本的に ポリシー(GPO)> ユーザー設定(UI) です。ユーザー側でオンに戻せない状態を作れます。
- Intune/MDM でも同等の CSP 設定で配布可能です(環境に合わせて展開)。
反映されないときは:エクスプローラー再起動
設定変更後に「まだ出る…?」という場合は、検索UIを握っている エクスプローラー(explorer.exe) を再起動すると即時反映されることが多いです。
【方法】
- Ctrl + Shift + Esc で タスクマネージャーを開きます。
- 「エクスプローラー」 を選択して 再起動。もしくは サインアウト→サインイン / 再起動でもOKです。
元に戻す(再びオンにしたい)
- UIで戻す: 上記と同じ場所でトグルを オン。
- レジストリで戻す: EnableDynamicContentInWSB を 削除 するか、1 に変更します。
• GPOで戻す: 「検索ハイライトを許可する」を 未構成 または 有効 に。
併せてやると静かになる関連設定(任意)
検索ハイライトを切っても、ウェブ検索のサジェスト や 検索履歴 が気になる人は以下も検討してみてください。
• 検索履歴をオフ
• Windows 11: 設定 → プライバシーとセキュリティ → 検索のアクセス許可 → デバイスの検索履歴 をオフ
• Windows 10: 設定 → 検索 → アクセス許可と履歴 → 関連項目をオフ
• Bing/ウェブ検索の抑止(管理者向け)
旧来の Win10 では BingSearchEnabled、最近のビルドでは GPO の「Web 検索を許可しない」設定などでコントロール可能です。(企業向け運用で有効)
よくある質問(FAQ)
Q. UIのトグルが見当たりません。
A. ビルド差・エディション差で表示場所が違うことがあります。本文の「うまく見つからない場合」を参照。それでも見つからない/再発するなら、レジストリ(Policies)か GPO での制御が確実です。
Q. オフにしてもときどき復活します。
A. 大型更新や一部の品質更新で既定値が戻る場合があります。レジストリ(HKLM/HKCU)や GPO でポリシーとして固定すると復活しません。
Q. オフにすると検索性能が落ちますか?
A. ローカル検索(アプリ・ファイル・設定)には影響しません。外部ニュースやトレンドカードが消えるだけです。
Q. 企業PCでユーザーが勝手にオンに戻すのを防ぎたい。
A. GPO で「検索ハイライトを許可する」を 無効、または EnableDynamicContentInWSB=0 を配布(HKLM/HKCU)。ユーザー側UIは上書きされます。
関連おすすめツール
設定変更やレジストリ編集前には、念のためバックアップを取ることをおすすめします。
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まとめ
• まずは 設定(UI) で簡単にオフ。
• 再発・一律適用したいなら レジストリ(Policies)、組織配布なら GPO。
• 反映されない時は エクスプローラー再起動 や サインインし直し。
• 追加で検索履歴やウェブサジェストもオフにすると、さらに静かで目に優しい検索体験になります。
検索ハイライトは一見便利そうに見えますが、必要のない情報で気が散ったり、プライバシー面で気になる方も少なくありません。今回ご紹介した方法を使えば、Windows 10/11 どちらでも簡単に無効化できます。
作業環境を自分好みに整えることで、日々のPC操作がより快適になりますので、ぜひ試してみてください。
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