「パソコンの動きが異常に遅い」
「タスクマネージャーを見るとディスクが100%になっている」
そんなときは、ストレージ(HDD/SSD)が“読み書きで詰まっている”状態になっている可能性があります。ディスク使用率が100%のままだと、アプリの起動・ファイル操作・ブラウザ表示など、PC全体が極端に重くなります。
本記事では、Windows 10 / Windows 11でディスク使用率が高止まりするときに多い原因を、「原因の見つけ方 → 直し方 → 戻し方」の順で解説します。まずは“どの処理が詰まっているか”を確認し、効果の大きい対策から試していきましょう。
■ ディスク使用率100%とは?

ディスク使用率とは、ストレージ(HDD/SSD)がどれくらい読み書きで忙しいかを示す目安です。ここが100%に張り付くと、Windowsがディスク待ちになって処理が進まず、PC全体が“固まったように遅い”状態になります。
まずは、原因を当てずっぽうで止めるのではなく、どの処理がディスクを使っているかを確認します。
確認手順(最短)
- Ctrl + Shift + Esc → タスクマネージャー
- 「プロセス」タブで、ディスク列をクリックして“多い順”に並べ替え
- それでも原因がはっきりしない場合は、タスクマネージャー →「パフォーマンス」→「ディスク」→ リソース モニターを開く
- 「ディスク」タブで、どのプロセスがどのファイルにアクセスしているかまで確認
ここで“原因”が見えれば、無駄な対策をせずに一気に改善できます。
■ よくある原因とその対策
ディスク100%なのに「何も出ていない」ように見える
タスクマネージャーでは原因が見えにくいことがあります。そんなときは「リソース モニター」で、どのプロセスがどのファイルを読んでいるかを確認してください。
ここで Windows Update/Search/Defender など“原因”が見えると、最短で直せます。
【原因1】Windows Search(インデックス)が大量のファイルを拾って重い
Windowsの検索は便利ですが、写真・動画・OneDrive同期フォルダ・大容量の作業フォルダなどを広くインデックスしていると、バックグラウンドで読み取りが続きディスク負荷が上がることがあります。
対処法A:インデックス対象を減らす(おすすめ)
- 設定を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」→「Windows 検索」
- 「検索の場所」や「除外するフォルダー」で、重いフォルダ(動画、仮想マシン、バックアップ先など)を除外
対処法B:検索インデックスを再構築する
- 「インデックスのオプション」を開く(コントロールパネルからでもOK)
- 「詳細設定」→「再構築」
対処法C:どうしても改善しないときだけ“一時停止”
services.msc を開き「Windows Search」を停止して様子を見ます。
※無効化すると検索が不便になるので、改善後は「手動」または「自動(遅延開始)」へ戻すのがおすすめです。
【原因2】SysMain(旧Superfetch)がHDD環境でディスクを使いすぎる
SysMainはアプリ起動を速くするために先読みを行う仕組みですが、HDD搭載PCでは先読みが裏目に出てディスク100%になりやすいことがあります。
対処法:SysMainを一時的に停止して確認
- Win + R → services.msc
- 「SysMain」をダブルクリック
- 「サービスの状態:停止」→「スタートアップの種類:無効」→ OK
戻し方:改善しない/逆に使いにくい場合は、同じ画面で「自動(遅延開始)」に戻します。
※SSD環境では効果が薄い場合があるため、変化がなければ元に戻して次の原因を探しましょう。
【原因3】ウイルス対策のスキャンが走っている(Defender/他社製)
セキュリティソフトのスキャン中は、ファイルを大量に読み取るためディスク使用率が上がることがあります。特に起動直後・大きな更新後・大量のファイル追加後に起きやすいです。
対処法:まず“いまスキャン中か”を確認
- タスクマネージャーで「Microsoft Defender Antivirus Service」などが上位にいないか確認
- Windows セキュリティを開き「ウイルスと脅威の防止」で、スキャン実行中の表示がないか確認
負荷が高いときの現実的な調整
- 仕事フォルダや仮想マシンの保存先など、信頼できる場所は「除外」に追加(やりすぎ注意)
- 他社製セキュリティを入れている場合は、二重保護になっていないか確認(片方を無効化/アンインストール)
※危険性があるため、リアルタイム保護を“常にOFF”にする案内は基本的におすすめしません。
【原因4】Windows Update関連の処理が詰まっている
更新チェックや失敗した更新ファイルの影響でディスクが逼迫することがあります。
対処法:Windows Updateの一時ファイルをリセット(管理者で実行)
- スタートを右クリック →「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」
- 次を上から順に実行します。
net stop bits
net stop cryptsvc
ren C:\Windows\SoftwareDistributionSoftwareDistribution.old
ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old
net start wuauserv
net start bits
net start cryptsvc
- PCを再起動し、Windows Updateを再試行します。
※これで更新履歴表示が一時的に変化する場合がありますが、更新自体が壊れるわけではありません。
【原因5】一部環境で「MSIモード(割り込み方式)」が相性問題を起こす
特定のストレージコントローラー環境では、MSI(Message Signaled Interrupt)モードが原因でタスクマネージャー上のディスク使用率が異常に高く見えたり、極端に遅くなる例が報告されています。 Dell+1
注意:この対処はレジストリ編集を含みます。必ず復元手段(バックアップ/復元ポイント)を用意してから行ってください。
対処の考え方(安全)
- まずは「ドライバ更新」「Windows Update完了」「空き容量確保」など基本対策を先に試す
- それでも改善せず、該当環境でMSI問題が疑われる場合のみ実施する
実施手順(概要)
- デバイスマネージャーでストレージコントローラー(例:標準SATA AHCIコントローラー)を確認
- 該当デバイスの「デバイス インスタンス パス」を控える
- レジストリで該当デバイスのMSI設定(MSISupported)を変更して無効化
※機種や構成でキーの場所が異なるため、手順の詳細はメーカー/公式に近い資料に沿って実施してください(例:Dellの解説)。
■ その他の確認すべきポイント
スタートアップアプリの整理
起動時に自動で立ち上がるアプリが多すぎると、それだけでディスク負荷が高まります。
・タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開きます。
・[スタートアップ アプリ]タブ(Windows 10では「スタートアップ」タブ)を開きます。
・不要なアプリを選び、「無効にする」をクリックします。
バックグラウンド動作を減らす(Windows 11は“アプリごと”が基本)
▶Windows 10:設定 → プライバシー → バックグラウンド アプリ → 不要なものをOFF
▶Windows 11:設定 → アプリ → インストールされているアプリ → 対象アプリの「…」→ 詳細オプション → 「バックグラウンド アプリのアクセス許可」を「常にオフ/許可しない」に変更
一時ファイルやキャッシュの削除
「ディスク クリーンアップ」や「Storage Sense(ストレージセンス)」を活用しましょう。
- 設定 → システム → 記憶域 → 一時ファイル → 削除
- またはcleanmgrコマンドでもOK
ディスク自体の健康状態をチェックする
ディスク使用率100%が頻発し、カリカリという異音がする場合は、HDDやSSD自体が劣化している可能性もあります。
「CrystalDiskInfo」などの無料ツールで 健康状態(正常/注意/異常) を確認し、「注意」「異常」の場合は早めにバックアップとSSD交換を検討しましょう。
■ 【最終手段】SSDへの換装を検討する
HDD搭載PCでは、どんなに設定を最適化しても限界があります。
ディスク100%が頻発する場合、根本対策として効果が大きいのはSSDへの換装です。
特に数年前のノートPCでも、HDD→SSDに変えるだけで、起動やアプリ立ち上げが体感で大きく改善するケースが多くあります。最近はクローン対応のSSDもあり、買い替えより低コストで快適さを上げたい人に現実的です。
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特に5年以上前のノートパソコンであれば、HDDをSSDにすることで起動時間が1/5以下になることも珍しくありません。最近はクローンソフト付きのSSDも多く、初心者でも比較的簡単に換装できます。コストを抑えてパフォーマンスを向上させたい方にとって、SSD換装は非常に現実的な選択肢です。
SSDを変える方法は、こちらに詳しく書いています。>>初心者でもできる!パソコンのSSDを自分で交換する方法
■ よくある質問(FAQ)
Q. ディスク100%でもタスクマネージャーには何も表示されないのですが?
A. 「System」や「無名のバックグラウンドプロセス」による負荷が高い場合は、SysMainやWindows Updateが原因のことが多いです。
Q. デフラグしてもいいですか?
A. HDDなら「デフラグ(最適化)」が有効な場合があります。
SSDの場合、Windowsは通常「最適化(Trimなど)」として管理するため、無理に手動デフラグを繰り返す必要はありません。
「デフラグと最適化」画面で、ドライブの種類に合った最適化を実行してください。
Q. システムの復元は有効ですか?
A. 最近重くなった場合、復元ポイントがあれば効果があります。ただし復元後も再発する可能性はあります。
■ まとめ
| 原因 | 主な対策 |
|---|---|
| Windows Searchの暴走 | 一時的に止めて様子を見る |
| SysMainがHDDに負荷をかけている | SysMainを無効化する |
| セキュリティソフトのスキャン | スキャンのタイミングを見直す |
| Windows Updateの詰まり | 更新コンポーネントをリセットする |
| HDDや一部SSDなどハードウェアの限界 | SSDへの換装を検討する |
少しでも快適なPC環境を取り戻すために、できる対策から試してみてください。
特にSSDへの切り替えは効果絶大なので、本気で改善したい方には強くおすすめします。
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