【2025年8月最新版】Windowsのブルースクリーン(BSoD)が出たときの原因と対処法まとめ

Windowsで突然、真っ青な画面に白い文字が出て、何もできなくなった…

それは、通称「ブルースクリーン(Blue Screen of Death/BSoD)」と呼ばれる、Windowsの深刻なエラーです。多くの場合、ドライバ・メモリ・ストレージなどの不具合が原因です。

Windows 10/11で表示されるブルースクリーン(BSoD)のエラーメッセージ画面。画面には「お使いのPCに問題が発生したため、再起動する必要があります」と表示され、停止コード「CRITICAL_PROCESS_DIED」が記載されている。

この顔↑に見覚え、ありませんか?

Windows 10/11でブルースクリーンが発生すると、よく見かけるのがこの「🙁」という落ち込んだ顔のようなアイコンと、「お使いのPCに問題が発生したため、再起動する必要があります」というメッセージです。

このデザインは、実はWindows 8から導入された“親しみやすいブルースクリーン”として知られています。以前のBSoDは、画面いっぱいに英語とエラーコードが並ぶ恐怖の仕様でしたが、それがあまりにユーザーを怖がらせてしまったため、現在のような「ちょっと落ち込んでいる顔」でソフトな印象に変わりました。

それでも表示される内容は重大です。画面下に表示されている「CRITICAL_PROCESS_DIED」は、Windows内部で必要不可欠なプロセス(例:ログオンプロセス、セッションマネージャなど)が突然停止したことを意味しています。

原因としては、破損したドライバの読み込み失敗や、セキュリティソフトとの競合Windowsアップデートの不具合などがよくあります。特に2025年8月時点でも、KB5060842適用後にこのエラーが出る事例が複数確認されています。

また、このブルースクリーンでは「エラー情報を収集中」と表示されますが、実際にはミニダンプファイル(MiniDump)が正常に保存されていないケースもあり、原因調査が困難になることもあります。

再起動後も繰り返し表示される場合は、セーフモード起動からドライバの見直し・Windows Updateの適用を順に試していきましょう。

ブルースクリーン(BSoD)の仕組み

BSoDは、Windowsが重大な障害からPCを保護するために、自動的にシャットダウン・再起動する際に表示される画面です。画面には「停止コード(Stop Code)」が表示され、このコードによって原因を特定する手がかりになります。

よくあるエラーコードと原因一覧

エラーコード原因の概要
CRITICAL_PROCESS_DIEDWindowsの重要プロセスが強制終了
MEMORY_MANAGEMENTRAMの物理故障や仮想メモリ異常
IRQL_NOT_LESS_OR_EQUALドライバやメモリアクセスの競合
VIDEO_TDR_FAILUREGPUやグラフィックドライバの不具合
NTFS_FILE_SYSTEMストレージやファイルシステムの破損
SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED古い/互換性のないドライバ
KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLEDカーネルモード処理の例外
BAD_SYSTEM_CONFIG_INFOレジストリの破損、BCDエラー

原因別の対処法

1. セーフモードで起動する

ブルースクリーンから抜け出すには、まずセーフモードでPCを立ち上げてください。

  • 電源を入れてロゴが出たら、電源を長押しして強制シャットダウン(3回繰り返す)
  • 「自動修復」→「詳細オプション」→「トラブルシューティング」
  • 「スタートアップ設定」→「セーフモード(4番)」で起動

セーフモードで操作できない場合は、有線キーボード・マウスに切り替えることで改善することがあります。

2. ドライバの更新・削除

グラフィックやネットワーク、オーディオドライバが原因のことが多いため、デバイスマネージャーで状態を確認します。

  • Win + X →「デバイスマネージャー」
  • 該当デバイスを右クリック →「ドライバの更新」または「ドライバを元に戻す」
  • 問題が続く場合 →「デバイスのアンインストール」後、再起動

特に以下のデバイスを重点的に確認: ディスプレイアダプタ、ネットワークアダプタ、サウンドコントローラ、ストレージコントローラ

3. メモリやシステムのチェック

  • Windowsメモリ診断: Win + R → mdsched.exe
  • SFC: sfc /scannow(ターミナルを管理者で実行)
  • DISM: DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

▪️ SSDやメモリの故障が疑われる場合は、交換も検討してみてください。

4. ストレージのチェック

HDDやSSDに問題があると、ファイルシステム系のブルースクリーンが発生します。

  • chkdsk: chkdsk C: /f /r
  • SSDの場合: メーカーサイトから最新ファームウェアを確認

5. クリーンブートで原因を特定

  • Win + R → msconfig
  • 「サービス」タブ →「Microsoftのサービスをすべて隠す」→「すべて無効」
  • 「スタートアップ」タブ→「タスクマネージャー」から不要なものを無効化

これでブルースクリーンが出なくなれば、常駐ソフトのどれかが原因です。

6. 最終手段:PCをリセット

どうしても復旧できない場合は、「このPCをリセット」を使います。

  • 設定 → 更新とセキュリティ → 回復
  • 「このPCを初期状態に戻す」→「個人用ファイルを保持する」または「すべて削除」

ブルースクリーンが出たとき「やってはいけないこと」と正しい初動

ブルースクリーンが表示されると、つい焦ってすぐ電源ボタンを長押ししてシャットダウンしてしまう人も多いのではないでしょうか。しかし実は、この「即・強制終了」が、状況をさらに悪化させる原因になることがあります。

ブルースクリーンが出ている間、Windowsは裏でエラーの原因となった情報(ミニダンプ)を収集しています。この作業には通常数秒~数十秒かかるため、電源ボタンで遮ってしまうと、次回以降のトラブル解析ができなくなることもあります。

また、USB機器の抜き差し市販のクリーナーアプリを即座に使うのもおすすめできません。これらは誤って重要なシステムファイルやドライバ設定を変更・削除してしまうリスクがあるため、特にエラー直後のタイミングでは避けるべきです。

では、どうすればよいのでしょうか?

  • まずは画面に表示されている「停止コード」をメモする(スマホで写真を撮ってもOK)
  • その後、自動で再起動されるのを待つ(もしくは5分程度待っても進まない場合にだけ、電源を切る)
  • 再起動後に、「イベントビューアー」や「信頼性モニター」で直前のエラー履歴を確認

こうした「落ち着いた初動」が、再発防止や原因の早期特定につながります。

どうしても操作ができない場合でも、2~3回ブルースクリーンが続けば、自動修復モードに入る仕組みになっているため、PCをむやみに分解したりリカバリしたりする前に、まずは正規の回復ステップをたどることが大切です。

「ブルースクリーン=PCが壊れた」と決めつけてしまう前に、焦らず順を追って対応することで、修理不要で復旧できるケースも少なくありません。

「またブルースクリーン…」と気が滅入る気持ちもわかりますが、慌てず一つひとつ対処すれば、案外スムーズに直るケースも多いです。

まとめ:順番に試せば直るケースがほとんど

最近のブルースクリーンは、ほとんどがドライバやハードウェアの不具合が原因です。焦らずに、セーフモード→診断ツール→アップデートの順に試せば、ほとんどのケースで復旧が可能です。

なお、Windows Updateの直後にブルースクリーンが発生

した場合は、その更新プログラム自体が原因ということもあります。最近では「KB5060842」などで同様の報告が相次いでおり、一時的なロールバックや「wushowhide」ツールの使用が有効です。

それでも自力で解決が難しい場合は、訪問サポートなど、専門家に一度見てもらうのも選択肢です。

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突然のエラーは不安ですが、正しい手順と落ち着いた対応で解決できるケースがほとんどです。まずは焦らず、この記事のステップを一つずつ試してみてください。

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