突然のエラー!Windowsブルースクリーン(BSoD)を最短で直す方法6選&PC復旧マニュアル

ブルースクリーン(BSoD)とは?

Windowsのブルースクリーン(Blue Screen of Death, BSoD)とは、深刻なシステムエラーが発生したときに表示される画面です。

ブルースクリーン画面


このエラーが発生すると、Windowsは自動的にPCを再起動しようとしますが、繰り返し発生すると正常に起動できなくなることが多々あります。

私もWindows PCを使っていて、このエラーが何度も出始めると「もうダメなのかー?買い替え時期なの?」と暗い気持ちになってしまいます。

ブルースクリーンには「停止コード」と呼ばれるエラーメッセージが表示され、これを調べることで原因を特定できます

よく発生するブルースクリーンの停止コード

ここでは、ブルースクリーン上に出るエラーコードと、エラー理由をまとめてみました。

2.1 メモリ・ハードウェア関連


• CRITICAL_PROCESS_DIED
→ Windowsの重要プロセスが突然停止。
• MEMORY_MANAGEMENT
→ メモリ管理のエラー(RAMの故障や仮想メモリの問題)。
• PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA
→ 必要なデータがメモリ上にないときに発生。
• IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL
→ ドライバやメモリの競合。

2.2 ドライバ・システム関連


• SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED
→ 古いドライバや互換性のないソフトウェアが原因。
• VIDEO_TDR_FAILURE (nvlddmkm.sys / atikmpag.sys など)
→ GPU(グラフィックカード)のエラー。
• DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL
→ ドライバの競合やメモリ破損。

2.3 ストレージ・ファイルシステム関連


• KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED
→ カーネルモードのエラー(ハードウェアやドライバの問題)。
• NTFS_FILE_SYSTEM
→ ハードディスクの故障やファイルシステムエラー。
• BAD_SYSTEM_CONFIG_INFO
→ レジストリの破損やシステム設定の不具合。

という風に、ブルースクリーンのエラーコードだけでも沢山ある事がわかります。

ブルースクリーンの解決策

これら『ブルースクリーンの原因』を特定し、修正できる方法を詳しい手順で紹介します。

3.1 PCをセーフモードで起動

まずはブルースクリーンから抜け出す方法です。

『セーフモード』を使います。
1. PCの電源を入れ、Windowsのロゴが表示されたら 強制的に電源を切る(3回繰り返す)。
2. 「自動修復」 画面が表示されたら、「詳細オプション」 → 「トラブルシューティング」 を選択。
3. 「詳細オプション」 → 「スタートアップ設定」 → 「セーフモードを有効にする(4番)」 を選択。
4. セーフモードで起動後、次の対処を行う。

>Windowsの最新アップデートを適用


1. 「設定」 → 「更新とセキュリティ」 → 「Windows Update」 を開く。
2. 「更新プログラムの確認」 をクリックし、最新のアップデートを適用。
3. 再起動後、ブルースクリーンが発生するか確認。

この時点で再び『ブルースクリーン』になる場合は、次の手順を試してみてください。

3.2 ドライバの更新・削除

まず、もう1度、再起動させ、それでもブルースクリーンだった場合、電源ボタンを長押し(強制終了)し起動させてください。

それでも無理な場合は、上記3.1のセーフモードで起動させてください。

    ↓(起動した後)
1. 「デバイスマネージャー」を開く(Win + X → 「デバイスマネージャー」)。
2. 最近更新したドライバを右クリックし、「ドライバを元に戻す」 を選択。
3. もし問題が解決しなければ、該当ドライバを削除 して、PCを再起動。

特に以下のドライバを確認してください。


• グラフィックドライバ(ディスプレイアダプタ)
• ネットワークアダプタ
• オーディオドライバ
• ストレージコントローラ


上記の4つのドライバに、問題があるかどうかを見分ける方法はいくつかあります。

次の手順で確認してみてください。

  1. デバイスマネージャーでドライバの状態を確認

手順
1. Win + X を押して 「デバイスマネージャー」 を開く。
2. 以下の項目を展開 して、エラーの有無を確認:
• ディスプレイアダプタ(グラフィックドライバ)
• ネットワークアダプタ
• サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラ(オーディオドライバ)
• IDE ATA/ATAPI コントローラー(ストレージコントローラ)
3. 各デバイスの アイコンに「黄色の三角マーク(⚠)」や「赤いバツ(❌)」があるか をチェック。
• 黄色の三角マーク → ドライバに問題あり(エラーや競合)。
• 赤いバツ → デバイスが無効になっているか、故障している可能性。

💡 対処法
• エラーがある場合 → 右クリックして 「ドライバの更新」 を試す。
• 無効になっている場合 → 「有効にする」 を選択。

  1. イベントビューアーでドライバ関連のエラーを確認
    1. Win + X を押して 「イベントビューアー」 を開く。
    2. 左側のメニューから 「Windows ログ」 → 「システム」 を選択。
    3. 「警告」「エラー」カテゴリのイベントを探す。
      • 「イベント ID 4101」 → グラフィックドライバのエラー。
      • 「イベント ID 5005」 → ネットワークアダプタの障害。
      • 「イベント ID 219」 → デバイスドライバの問題。

💡 対処法
• 該当のドライバを更新する
• Windows Updateを実行する
• ドライバをアンインストールして再インストール

  1. システムファイルチェック(SFC)でドライバ関連の破損を調べる
    1. Win + X を押して 「Windows ターミナル(管理者)」 を開く。
    2. 以下のコマンドを実行:

sfc /scannow

3.システムファイルに破損がある場合、自動で修復される。

  1. デバイスマネージャーでドライバのバージョンを確認
    1. Win + X → 「デバイスマネージャー」 を開く。
    2. 問題がありそうなデバイスを右クリックして 「プロパティ」 を開く。
    3. 「ドライバ」タブ でバージョンと日付を確認。
    4. 最近更新したばかりで不具合が出ている場合
      → 「ドライバを元に戻す」 を試す。
  2. GPU・ネットワーク・オーディオの専用診断ツールを使う

グラフィックドライバ(ディスプレイアダプタ)

NVIDIA/AMD/Intelの場合:
• NVIDIA: GeForce Experience をインストールし、診断&更新。
• AMD: AMD Adrenalin で診断&更新。
• Intel: Intel Driver & Support Assistant でチェック。

ネットワークアダプタ
• Win + R を押して cmd を入力し、以下のコマンドを実行:

ping 8.8.8.8 -t

・頻繁にタイムアウトが出る → ネットワークアダプタの不具合の可能性。

オーディオドライバ
• Win + R を押して mmsys.cpl を入力し、「サウンド」 を開く。
• 「既定のデバイス」で テストボタンを押して音が出るか 確認。

ストレージコントローラ
• Win + X → 「ディスクの管理」を開き、ストレージが正常に認識されているか確認。

  1. PCの起動モードでドライバの影響を確認(クリーンブート)
    1. Win + R を押して msconfig を入力。
    2. 「サービス」タブで 「Microsoftのサービスをすべて隠す」 をチェック。
    3. 「すべて無効にする」 をクリック。
    4. 「スタートアップ」タブで 「タスクマネージャーを開く」 をクリック。
    5. 不要なスタートアッププログラムを無効化 して再起動。

💡 クリーンブートでブルースクリーンが出ない場合 → 他のソフトウェアが原因

方法確認するポイント
デバイスマネージャードライバに⚠や❌マークがないか
イベントビューアーエラーID 4101, 5005, 219 など
SFC /scannowシステムファイルの破損
ドライバのバージョン確認古い・新しすぎるドライバの影響
メーカー公式ツールグラフィック/ネットワーク/オーディオ診断
クリーンブート他のソフトが影響しているか

この方法でドライバの問題を特定できると思います!試してみてください。


3.3 メモリのチェック


1. 「Windows メモリ診断」を実行
• Win + R を押し、mdsched.exe と入力。
• 「今すぐ再起動してチェックする」 を選択。
2. PCが再起動し、メモリチェックが開始される。
3. 終了後、エラーがある場合はメモリを交換。

3.4 システムファイルの修復


1. コマンドプロンプト(管理者権限)を開く(Win + X → 「Windows ターミナル(管理者)」)。
2. 以下のコマンドを入力

sfc /scannow

・破損したシステムファイルを修復。

3. さらに、以下のコマンドを入力

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

Windowsのイメージを修復。

3.5 ハードディスクのチェック


1. コマンドプロンプト(管理者権限)で以下を実行

chkdsk C: /f /r

1.ハードディスクのエラーをチェック&修復。

2.SSDならファームウェアを更新

>メーカーの公式サイトで最新ファームウェアを確認。

3.6 PCをリセット(最終手段)


1. 「設定」 → 「更新とセキュリティ」 → 「回復」 を開く。
2. 「このPCをリセット」 → 「個人用ファイルを保持する」 を選択。
3. Windowsが再インストールされる。

※ データを完全に削除したい場合は「すべて削除する」 を選択。

Windowsブルースクリーン復旧まとめ

ブルースクリーンが発生した場合、まずは「エラーコード」を確認し、セーフモードで起動して修正を試みましょう。

主なエラーコードを表にしてみました。

エラーコード原因
CRITICAL_PROCESS_DIEDWindowsの重要プロセスが突然停止
MEMORY_MANAGEMENTメモリ管理のエラー(RAMの故障や仮想メモリの問題)
PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA必要なデータがメモリ上にないときに発生
IRQL_NOT_LESS_OR_EQUALドライバやメモリの競合
SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED古いドライバや互換性のないソフトウェアが原因
VIDEO_TDR_FAILUREGPU(グラフィックカード)のエラー
DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUALドライバの競合やメモリ破損
KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLEDカーネルモードのエラー(ハードウェアやドライバの問題)
NTFS_FILE_SYSTEMハードディスクの故障やファイルシステムエラー
BAD_SYSTEM_CONFIG_INFOレジストリの破損やシステム設定の不具合


特に多い原因は ドライバの不具合・メモリ障害・Windows Updateの失敗 なので、順番に対処すれば解決できることが多いです。

(*PCのメーカーやバージョンによって、手順上の名称が若干違う場合があります。ご了承ください。)


【関連サイト】Microsoft公式サイト

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