Hyper-V仮想マシン環境・メニュー下の11個のアイコン機能の意味と説明

Hyper-Vを使って仮想マシンを操作していると、ウィンドウの下部にたくさんのアイコンが並んでいるのを見かけます。「これは何のアイコン?」「どれを押せばいいの?」と迷ったことはありませんか?

この記事では、Hyper-Vの基本画面に表示される各アイコンの役割や使い方を、初心者の方にもわかりやすく解説します。これから仮想マシンの運用を始める方も、ぜひ参考にしてみてください。


前回、Hyper-V仮想マシンの説明をしてきましたが、今日は基本的な操作やアイコンの意味などを説明していきます。

実際のデスクトップ画面

この画像はWindows PCに仮想マシン環境を実装した、デスクトップ画面です。

Windowsデスクトップ画面

今日は、この仮想マシンのメニューの下にあるアイコン群の説明です。

メニューの「操作」メニューのサブメニュー項目が、アイコンとして表示されています。このアイコンをクリックすることで、メニューの「操作」メニューからの選択と同様の機能を実行することが可能です。マウスのポインターを近づけるとそのアイコンがどの機能を示しているかを下記の画面のように表示してくれます。

各アイコンの説明

・左から1つ目のアイコン(Ctrl+Alt+Del)

Windowsデスクトップ画面のツールバー画面①

仮想マシン内で「Ctrl+Alt+Del」を実行するためのボタンです。仮想マシンにログインする際や、タスクマネージャーを起動したいときなどに使用します。


起動アイコン

Windowsデスクトップ画面のツールバー画面②

【起動】

・仮想マシンを起動します。

・仮想マシンが停止状態の場合にクリックします。


停止アイコン

Windowsデスクトップ画面のツールバー画面③

【停止】

・仮想マシンを停止させたい場合に使用します。


シャットダウンアイコン

Windowsデスクトップ画面のツールバー画面④

【シャットダウン】

  • 仮想マシンを正常にシャットダウンします。
  • 仮想マシン内のオペレーティングシステムを介してシャットダウン処理を行います。

保存アイコン

Windowsデスクトップ画面のツールバー画面⑤

【保存】

  • 仮想マシンの現在の状態を保存します。
  • 仮想マシンを一時停止し、後で再開できるようにします。

一時停止アイコン

Windowsデスクトップ画面のツールバー画面⑥

【一時停止】

  • 仮想マシンの実行を一時停止します。
  • 保存と似ていますが、状態の保存は行われません。

リセットアイコン

Windowsデスクトップ画面のツールバー画面⑦

【リセット】

・仮想マシンが応答しない場合や、オペレーティングシステムがフリーズした場合など、緊急時に使用します。


チェックポイントアイコン

Windowsデスクトップ画面のツールバー画面⑧

【チェックポイント】

  • 仮想マシンの特定時点の状態を記録します。
  • システムの変更前にチェックポイントを作成しておくと、問題が発生した場合に元に戻すことができます。

元に戻すアイコン

Windowsデスクトップ画面のツールバー画面⑨

【元に戻す】

・作業を1個前に戻すことができます。


拡張セッション

Windowsデスクトップ画面のツールバー画面⑩

【拡張セッション】

  • ホストコンピューターと仮想マシンの間で、クリップボードの共有やローカルリソースへのアクセスを可能にします。

共有アイコン

Windowsデスクトップ画面のツールバー画面

仮想マシンとホストPCの間で、ファイルやデバイスを共有する機能です。共有フォルダーの設定などを通じて、仮想マシン内からホストPCのデータにアクセスできるようになります。

Hyper-Vアイコンの使い分けポイント

今回は、ボリュームの関係から、画面のメニュー等の紹介をしました。

アイコンの基本機能は前述の通りですが、実際の運用では次のポイントも参考にしてみてください。

▪️保存 と 一時停止の違い

保存は仮想マシンの「状態丸ごと保存」。一時停止は一時停止中もメモリ上に状態を保持します。電源を切るなら「保存」の方が安全。

▪️リセットは最終手段

通常のシャットダウンが効かない場合のみ使用。データ破損リスクがあるため常用は避ける。

▪️拡張セッションは便利

クリップボード共有・USB転送・画面サイズ可変が可能。Windows仮想マシン運用で非常に役立つ。

▪️チェックポイントは更新前に活用

ソフトウェアの導入前や設定変更前にスナップショットを取ると安全。

これらを意識して使い分けると、仮想マシンの安定運用がしやすくなります。

まとめ

今回は、Hyper-V仮想マシンの管理画面に表示されるアイコンの役割と操作方法を詳しく解説しました。各アイコンにはそれぞれの役割があり、仮想マシンの運用中によく使う機能が並んでいます。たとえば、「保存」や「一時停止」を使い分ければ作業の中断と再開がスムーズに行えますし、「チェックポイント」を活用すればシステム変更前の安全な復元ポイントを作成できます。

特に仮想マシンは実際の業務や検証環境でも活用されることが多いため、こうした基本操作を正しく理解しておくことが、安定した運用やトラブル防止につながります。もし仮想マシンの動作に不具合が生じたときも、今回紹介した「リセット」や「拡張セッション」などの使い方を知っておくと迅速に対応できます。

今後もHyper-Vを使って様々な仮想マシン環境を試す際には、ぜひ今回のアイコン機能を活用してみてください。

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