Hyper-V初心者必見!マネージャー画面の「操作・表示・ヘルプ」を図解入りで徹底解説

【Hyper-V仮想マシン環境の作成 】

前回までの記事では、仮想マシンを実際に動かしながら、「基本セッション」と「拡張セッション」の機能を一通り確認してきました。

>前回記事・Hyper-V仮想マシン インポート後の課題解決:ネットワーク接続とライセンス認証の検証

そこで今回は、「Hyper-Vマネージャー」の画面構成や細かい機能について確認しながら、より詳細な使い方や設定方法を紹介していきたいと思います。

「Hyper-Vマネージャー」のメニュー画面

それでは、「Hyper-Vマネージャー」の起動から順を追って説明していきます。

1.Hyper-Vマネージャーの検索

タスクバーの検索ボックスに「Hyper-V マネージャー」と入力し、検索結果が表示されることを確認します。

その後、右側の「開く」をクリックします。

Hyper-Vマネージャー2−1

2.Hyper-Vマネージャーの起動

以下のような画面が表示されれば、起動成功です。

Hyper-V2

🔍Hyper-Vマネージャーには「ファイル」「操作」「表示」「ヘルプ」の4つのメニュー項目があることがわかります。

3.メニュー項目の確認

ここからは、メニュー項目ごとに内容を確認していきます。

①「ファイル」項目の展開

「ファイル」メニューをクリックすると、以下のサブメニューが表示されます。

Hyper-Vマネージャー③

▶︎ここでは「オプション」と「終了」が表示されます。「終了」をクリックするとHyper-Vマネージャーが終了します(右上の「×」を押すのと同じです)。「オプション」については後ほど詳しく記述します。

②「操作」項目の展開

マウスカーソルを「操作」に移動すると、サブメニューが表示されます

*この内容は、右ペインの「操作」パネルの項目と同じです。詳しい説明は後日「操作」パネルの回で紹介します。

③「表示」項目の展開

「表示」をクリックすると、同様にサブメニューが表示されます。

Hyper-Vマネージャー3−3

*こちらも、右ペインの「表示」項目と同じ内容が展開されています。詳細は後ほど改めて記述します。

④「ヘルプ」項目の展開

「ヘルプ」からは、以下の4つのサブメニューが確認できます。

Hyper-Vマネージャー3ー④

・トピックの検索

・TechCenter Webサイト

・バージョン情報

・Hyper-Vマネージャーのバージョン情報

など、ここだけは右ペインと重複していない、独立した内容です。

※上記の結果から、メニュー項目でしかアクセスできないのは以下の内容です

a. 「ファイル」→「オプション」

b. 「ヘルプ」→「トピックの検索」

c. 「ヘルプ」→「TechCenter Webサイト」

d. 「ヘルプ」→「バージョン情報」

e. 「ヘルプ」→「Hyper-Vマネージャーのバージョン情報」

ここからは、先にb~eを順に確認していきます。

④ トピックの検索

「ヘルプ」メニューから「トピックの検索」を選ぶと、ポップアップ画面が表示されます。

Microsoftオペレーティングシステム画面

Windowsアプリに見られる通常のヘルプ画面ですが、期待していたような情報は見当たりませんでした。

⑤ TechCenter Webサイト

「TechCenter Webサイト」を選ぶと、ブラウザが起動して該当ページが表示されます。

Microsoft learn画面⑤

こちらも内容は乏しく、操作方法に関する有益な情報は得られませんでした。英語版なら違うかもしれません。

⑥ バージョン情報

「バージョン情報」を選択すると、管理コンソールのバージョンが表示されます。

Hyper-Vマネージャー⑥

このように、Hyper-VマネージャーはMicrosoft管理コンソールの一部として動作していることがわかります。

⑦ Hyper-Vマネージャーのバージョン情報

こちらを選ぶと、Hyper-Vマネージャーそのもののバージョン情報が表示されます。

Hyper-Vマネージャー⑦

▶︎これで現在使用中のHyper-Vマネージャーのバージョンを確認できます。

4.「ファイル」項目の「オプション」について

次に、「ファイル」メニューの「オプション」項目を見ていきます。

①「オプション」の選択

「ファイル」メニューをクリックし、「オプション」を選択します。

Hyper-Vマネージャー③

② オプション画面の表示

「ディスククリーンアップ」というタブを含むポップアップ画面が表示されます。

Hyper-Vマネージャー④−2

✔️「ファイルの削除」というボタンが表示されますが、仮想ディスクそのものの削除ではなく、Hyper-Vマネージャーの表示内容定義ファイルの削除です。

この画面でいう「コンソール」は、おそらく、「b. Hyper-Vマネージャーの操作画面の定義」に該当する部分と思われます。

以下の3つの定義が存在しているように思われます

  • a. 仮想マシン共通の定義(ディスクパスや定義ファイルの格納場所など)
  • b. 操作画面の定義(ペインの表示・幅など)
  • c. 個々の仮想マシンの定義(仮想環境・メモリ・ディスクなど)

削除によってbの表示設定が初期化されるのかもしれませんが、詳細な仕様はMicrosoftの公式サイトなどでも確認できませんでした。

5.あとがき

少し悩みましたが、実際に「ファイルの削除」ボタンを押して、動作を確認してみることにしました。

少し楽観的だったかもしれませんが、実際の挙動を見れば何が起こるかを理解できると思ったからです。

…が、やはり想定通りにはいかず、その動作の把握に少々迷走することに。

この続きは、次回に詳しく記していきたいと思います。