今日は仮想マシンのウインドウの操作方法にかかわるマウスとキーボードについてのお話しです。
はじめに
前回のWindowsのライセンスの話で
「仮想のマシンといえども、本体とは異なるパソコンという位置づけ・・・」
と記しましたが、そうだとすると
『一組しか存在しないマウスとキーボードはどのように切り替えて操作しているのか?』
と疑問に思った方もいると思います。
(実際、お問い合わせをいただきました。説明不足ですみません。)
しかし、実際に触ってみると、その様な疑問は全く気にする必要も無く
・仮想マシンのウインドウ
・Windows 10 22H2のデスクトップ
・本体の他のアプリケーションのウインドウ
などと同様に、マウスやキーボードの切り替え操作等は必要ありません。
仮想マシンと一緒にWordを立ち上げた場合
仮想マシンと一緒にWordを立ち上げていたとします。
Wordのウインドウを選択して操作している場合、マウス操作やキーボード入力はWordに送られます

↑この状態で、仮想マシンのウインドウを選択すれば、マウス操作やキーボード入力は仮想マシンに送られ、何も考えずに仮想マシンの中のWindows 10 22H2の操作が可能です。

Windows 10 22H2のOSがマルチウインドウのOSである以上
『ウインドウを切り替える操作』
II (イコール)
『キーボードやマウスの切り替え』
に相当するという事です。
【2025年4月最新】仮想マシン操作に関する補足情報
- 仮想マシンの「統合サービス」は有効になっていますか?
Hyper-VやVirtualBoxなどの仮想化ソフトでは、「統合コンポーネント」や「ゲスト追加機能(Guest Additions)」をインストールしておくことで、マウス・キーボード操作がよりスムーズになり、ウインドウ切替も自然に行えます。
→ インストールしていない場合、カーソルが“仮想マシン内に捕らえられた状態”になることもあるので要注意。 - マウスが仮想マシンに取り残される現象がある場合
VirtualBoxの場合、右Ctrlキーが「ホストキー」として割り当てられており、
右Ctrlキー
を押すことでホストとゲストの間をマウスで切り替えることが可能です。 - 「シームレスモード」や「拡張セッションモード」も試す価値あり
VirtualBoxではシームレスモード、Hyper-Vでは拡張セッションモードを有効にすると、
仮想マシンのウインドウがホストOSと溶け込むように表示され、操作性が向上します。 - キーボードショートカットの競合対策
仮想マシンとホストOSでショートカットキーが競合する場合、仮想化ソフト側の設定で
「ショートカットキーをゲストに優先させる」オプションを見直すと解決することがあります。 - マルチディスプレイ環境ではドラッグ移動に注意
仮想マシンが全画面表示中に、マウスが別画面に飛んでしまうケースがあります。
→ その際は「ディスプレイ設定」や「カーソルキャプチャ」のON/OFFを確認してください。
▶︎仮想マシンの操作で困ることがあれば、まずはご使用中の仮想化ソフト(Hyper-V、VirtualBox、VMwareなど)の「入力デバイス」や「表示オプション」の設定を見直してみてください!
Windows10仮想マシンのウインドウの操作方法・まとめ
基本的に、仮想マシンのウインドウを選択すれば、そのウインドウがアクティブになり、マウス操作やキーボード入力は自動的にその仮想マシンに送られる仕組みになっています。
つまり、物理的な入力機器を切り替える必要はなく、単にウインドウを切り替える操作がそのまま入力の切り替えとなります。
ただし、一部の特殊なケースや設定においては、ホストOSと仮想マシンの間で、キーボードショートカットが競合することもあるため、その際は設定の調整が必要になる場合があるようです。
<関連記事>非力な WindowsPCを使ってHyper-V仮想マシン環境の作成をしてみた!(前編)
<関連サイト>Microsoft社LinuX